一部の贅沢品は高い。けれども、安価なものは殆どの場合作るよりも買ったほうが安い気がする。そもそも材料を集めて何かを作ると意外と元手がかかるし、あんまりうまくいかない事も多い。その点、市販品はアンカなものでも、ある程度の品質管理がなされていて良くできている。もちろん安価なものは材料も、安価なものが使われているし、そもそもそんなに良いものではない。
けれども例えば道具箱。手作りの方が断然安い。しかも丈夫だ。木製の道具箱は安くて丈夫だ。けれども重い。見た目も悪い。市販品はプラスチック製。耐久性は劣るが軽くて使いやすい。手間を考えると作るよりも安いかもしれない。
食パンも材料に500円以上かければ確かに美味しいものが作れる。けれども一斤百円以下の、材料で作ったなら、あんまり美味しくない筈の98円の市販品の食パンに見た目も含めて負ける。
500円を超える高級食パンも作る楽しみに価値を見え出せるなら作ったほうがトク。でも作るのが苦痛なら買ったほうが遥かに合理的だと思う。
二千円のガラス製の扉のついた木製家具・ガラスをカットしてもらったら家具を買うよりも高い。額縁のガラスも単品で切ってもらうと額縁よりも高い。量産品は手作りよりも安くて高品質。
昔はラジオもパソコンも部品を集めて自分で作るほうが断然安かった。でも大量生産が可能になったある時期からは・完成品のほうが部分の大量発注と大量生産で結果的に手作りよりも市販品のほうがずっと安くなった。
スマホや携帯は物理的に部品を集めて作る事が不可能だ。液晶やバッテリーや、端子の交換なら自分でやったほうが安い。但し失敗しても自己責任。分解したものは、メーカー保証も受けられなくなる。そうすると自分で出来るのは保護ガラスの貼替え位ものか。、
初めてビデオ・カメラを買った時、映画やTVを見るよりも自分で録画した方が良い、って本気で考えたことがあった。
でも考えてみると自分で録画できるものなんてたかが知れている。それを考えると映画やTVは沢山の人が莫大なお金をかけて作っている。、
そんなもの挑戦するだけ野暮だ。
但し自分だけの記憶に残りたいものを録画することには意義がある。、写真だって地下アイドルさんを自分のデジカメに収めても後日発売されたプロカメラマンによる写真集の、モデルの表情や作品としての写真の出来栄えに、唖然とする。、
プロじゃなくても撮影会ですぐ横で撮っていたカメラマンの写真と自分の写真の出来栄えの違いに唖然とする。結局、写真が嫌いになった。
でも写真って誰かと比較するものじゃない。自分が、楽しいと思うものを撮れば良いんだ。万人が見て良いと思う物は買った方が良い。
どうしても買えないものだけを自分で作れば良い。趣味って所詮はそういうものだから。
