筋膜は、エネルギー貯蔵庫
筋膜には、エネルギーを貯蔵する機能があります。
弓をイメージしてください。
弦を引っ張り、張った状態から手を離すと、弦が勢いよく戻るエネルギーで、矢が飛びます。
これは、弦の弾性を利用しています。
筋力を利用するとなると、引っ張った後に押し出して矢を放たないといけません。
これでは、矢が飛ばないことはなんとなく分かるかと思います。
したがって、筋膜には、あのような機能が存在し、
エネルギーの貯蔵と放出をすることができます。
筋膜の知覚分野に関して
筋膜には、固有知覚や侵害知覚だけではなく、内受容感覚の機能をもち一次感覚ニューロンが筋膜内に存在しています。
(内受容感覚:自律神経系の感覚神経線維から伝達される感覚。内臓から伝わる「内臓感覚」と内臓以外の場所から伝わる感覚の2つがある。)
内受容感覚の情報は、暖かさ、吐き気、空腹、苦痛、労作、重苦しさ、明るさや身体のある部分が自分自身の一部であると感じたり、逆に別の部分であると感じたりする感覚と関係しています。
筋膜に異常があった場合、エネルギーの蓄積と放出ができず、立脚後期の股関節伸展で蓄えた腸腰筋の筋膜のエネルギーが蓄えられなかったり、放出できないことで、歩容に支障が生じます。
また、身体イメージの一部として、自分の身体が自分の一部でないと感じることがあります。
このようなセルフイメージを持つと、いくつかの問題が生じることがあります。
例えば、自分の手足をどのように動かせばいいか分からなかったり、地面に接地したかどうかを判断しにくくなることがあります。
これらの問題が生じる理由は、身体の一部を自分のものと認識できないことで、動きのコントロールや感覚のフィードバックがうまく機能しなくなるためです。
このように、筋膜の機能を知ると、歩行との関連性が見えてくるかと思います。
次回も、筋膜と歩行についてお話します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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