こんにちは!



Flexible Perfect Body協会代表安藤一樹です。



今回は、構造と疾患についてお話していきます。

よろしくお願いします。





まず最初に、ある考えが前提になっていますので、そちらからお話します。


私は、人体は、骨組みと紐の集まりであるテンセグリティー構造となっていると考えています。


しかし、人体は、骨のみで身体を構成しているわけではありません。


骨同士は、筋膜の張力で配列しています。


下の図がテンセグリティー構造の模型です。


骨同士は、接触しておらず、独立しています。しかし、いくつもの紐の張力によって、その位置に配列できています。



人体は、このような構造になっています。



そして、筋膜と伝えていますが、英訳であるFasciaには、筋膜だけでなく、靭帯、腱、骨膜、関節軟骨、皮膚などの軟部組織も含まれています。



このテンセグリティー構造では、Fasciaの張力の変化によってアライメントが変化します。



そして、その変化が身体に不調が現れる要因となっています。



したがって、アライメントと疾患は、密接な関係があります。



この考え方に適した良い例があるので、紹介します。

下記の図を見てください。



標準整形外科学第12版より引用


これは、椎間板変性の行方の図になります。


1は、正常な椎間板で、脊柱機能は正常な状態です。




2では、椎間板の変性が生じてくると、どうなるのか図解されています。

まず、椎間板間隙が狭くなります。それに伴います椎間関節の咬み合いにも狂いが生じてきます。




3では、椎間間隙が狭くなったことによって、椎間板の線維輪に亀裂が入り始めます。亀裂はまず後方線維輪に入ります。その後、日常生活やスポーツに伴う急激な椎間板内圧の上昇によって、髄核が線維輪を通って脱出します。それが、aの椎間板ヘルニアです。



ヘルニアが生じなくても、椎間板は変性の過程をたどると、椎間間隙がさらに狭くなり、線維輪が弛んで外側に向かって膨隆します。その結果、線維輪が椎体辺縁への付着物で骨棘を形成します。するとbのようにすべりが生じます。




4では、さらに変性が進み、骨棘がところどころに形成され、椎間関節に関節症が生じます。その結果、脊柱管は狭くなり、脊柱管狭窄症になります。



このように、骨の形態の変化によって、疾患の名前が変化していきます。



したがって、アライメント不良が病気を引き起こすため、アライメントを正しく保つことは、とても重要になります。


最後まで読んでいただきありがとうございました。





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