こんにちは!

Flexible Perfect Body協会 代表 安藤一樹です。




ヒトの構造・動作を説明する上で、理解が必要な力があります。それは張力です。




ヒトは、テンセグリティー構造をしています。

テンセグリティー構造とは、張力材(ゴム紐)の張力によって、圧縮材(木の棒)が支えられている構造です。




図.テンセグリティー構造の模型





引用元:




この模型と同様に、ヒトの身体も張力材(Fascia・筋・その他軟部組織)の張力によって、圧縮材(骨)が支えられています。




また、テンセグリティー構造は、圧縮材同士が接していません。張力材の張力によって、圧縮材が宙に浮いています。




ヒトの身体も同じで、圧縮材である骨同士は、接していません。そして、関節には裂隙があり、その間を関節包や靭帯といった張力材が繋いでいます。




その張力材の張力によって、圧縮材(骨)が宙に浮いている構造をしています。




そのため、ヒトの構造は、張力によって構造を保っています。


 


そして、張力のバランスをコントロールすることで、動くことができます。




以下は、ヒトが張力のバランスをコントロールすることで、動くことが分かる動画です。




動画:テンセグリティ骨格モデルの起き上がり

※2:20〜の起き上がり動作を見て下さい。

引用元:YouTube テンセグリティ骨格モデル 起き上がり短縮版キャプション入り(修正版)




そして、その張力の中でも、表面張力(界面張力)を理解することが、ヒトの構造・動作を説明する上で、特に大切です。




なぜならば、表面張力(界面張力)の正体は、分子同士が引きつけ合う力であり、ヒトの構造は、分子レベルで表面張力が働いて、細胞一つ一つがテンセグリティー構造をしているからです。

参考HP:テンセグリティ-東大TV-東京大学




図.表面張力(界面張力)=分子が引きつけ合う力




張力とは

『面を引きはなすような向きで,面に 垂直 すいちょく にはたらいている力。』です。

引用元:




つまり張力=引っ張り合う力です。




対して、表面張力は、分子が引きつけ合う力です。




また、『気体と液体の界面に働く力を「表面張力」

液体と液体の界面に働く力を「界面張力」と呼びます。 



今回は、より馴染みやすい言葉である、表面張力を用いて話していきたいと思います。




まず表面張力とは、実際、どんなものなのでしょうか?

表面張力と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、アレではないでしょうか?




そうです。グラス一杯に水を注いだ時、こぼれそうで、こぼれないアレです。





また、朝露が丸い水滴になって、葉っぱについているのも、表面張力によるものです。




さらに、水道の蛇口を閉めた時、水の雫が落ちそうで落ちないのも、表面張力です。




表面張力をwikipediaで調べると

『表面張力

(ひょうめんちょうりょく、英語: surface tension)(水面張力,水表面張力)は、液体や固体が、表面をできるだけ小さくしようとする性質のことで、界面張力の一種である。』と書いてあります。


引用元:Wikipedia

  



つまり、表面張力は、表面をできるだけ少なくしようとする力であり。そのために、分子同士が引きつけ合います。この分子同士が集まろうとする力が、表面張力です。




どうしてそのような力が働くのでしょうか?

この説明をするためには、自由エネルギーについて触れなければなりません。




全ての物質は、自由エネルギーと呼ばれるエネルギーを持っており、その自由エネルギーは、高い状態から、低い状態に変化するようになっています。




これは大自然の法則、宇宙の法則であり普遍的なものです。




例えば、鉄は、自由エネルギーが高い状態なのですが、酸素と結合して酸化鉄になると、自由エネルギーは小さくなります。




鉄が時間と共に錆びていくように、この世界では、自由エネルギーが高い状態から低い状態に変化していきます。




では、話を水に戻します。

分子と分子の間には、引きつける力が働いています。液体中の分子は、あらゆる方向から、他の分子からの引きつける力を受けて、自由エネルギーが低い状態にあります。




しかし、表面上にある分子は、内側の分子からは作用を受けますが、外にある気体の分子からは、あまり影響を受けません。




そうなると、表面上にある分子は、内側の分子と比べて大きな自由エネルギーを持つことになるので、先ほどの宇宙法則にしたがって、自由エネルギーを小さくしようとします。その結果、表面をできるだけ小さくしようとする働きが現れます。




これが表面張力が起こる仕組みです。




そして、この分子同士が集まろうとする力が、ヒトの構造を作り出します。




今後のブログで、表面張力とヒトの構造が、どのように関係するのかを、詳しくお話ししていきたいと思います。




本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 



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