こんにちは!
Flexible Perfect Body協会 代表 安藤一樹です。
今回は、虚を衝くと言うことについて、お話ししていきます。
それでは、よろしくお願いします。
虚を衝くをgoo辞書で調べると
『 相手の弱点や無防備につけ込んで攻撃する。』
と出てきます。
虚を衝くは、一流のプロスポーツ選手がよく使用しています。
例えば、
一流のキックボクサーが、相手の太腿を見ながら、顔面にハイキックを放つ時
一流のテニスプレーヤーが、チャンスボールを上げてしまった際に、一方に走って、相手が打つ瞬間に逆側にダッシュしてボールを受ける
などのように、相手の意表を突く際に、使っています。
そして、この虚を衝くと言う技は、予測的姿勢制御が関わっていると考えられます。
予測的姿勢制御(Anticipatory postural adjustments: APAs)とは、『予測的姿勢調節(anticipatory postural adjustments:以下APAs)とは、意図した運動の活動開始に先行した筋・身体局所の活動で、フィードフォワード性の姿勢調節であり、姿勢動揺を緩衝させるものである。』
引用元:
つまり、予測的姿勢制御とは、意図した運動を行った際に、身体が動揺しないように、事前に筋活動を行うと言う姿勢制御です。
例えば、腕を上げる際に、腕の重みで前方にふらつかないよう、あらかじめ背部の筋を緊張させておく。
前方にある相手から押されそうになった時、あらかじめ前方に重心移動しておく、などです。
先ほどのキックボクサーの例でも、この予測的姿勢制御が関わっています。
太腿を見られた時、相手は、太腿にローキックが来ることを想定して、下肢でガードをしやすいように重心を下げます。
しかし、
そうしている時に、顔面に想定外のハイキックが飛んでくると、相手は反応出来ません。
予測的姿勢制御の想定外を突く。
これが虚を衝くです。
この技が治療にどう関わってくるのかを、次回のブログでお話ししたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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