プロボクサーのファイトマネー(報酬)はいくら?日本と海外の違い。 | 山川和樹オフィシャルブログ「和の哲学」 Powered by Ameba

プロボクサーのファイトマネー(報酬)はいくら?日本と海外の違い。

今世紀最大の一戦(今世紀はまだ85年もあるw)は、フロイド・メイウェザーの勝利で幕を閉じた。

なんと、フロイド・メイウェザーのファイトマネーは、200億円にも上ると予測されている。
年に、この実質36分間の仕事だけで、スポーツ長者番付トップ確定だ。





周囲から試合の論評も凄く聞かれるが、それは目の肥えた専門家にお任せして、今回は、ボクサーに対するよくある質問について書きたいと思う。

「プロボクサーのファイトマネー(報酬)っていくらなの?」


ちょっと夢のない話になってしまうが...

日本のプロボクサーのファイトマネーは、

4回戦(4勝するまでのルーキー)で1試合6万円、
所属ジムのマネジメント料で33%が引かれ、その他保険料などが引かれ、手取りは4万円弱とかになる。

その他チケット収入があり、
定価の7~8割で仕入れたチケットを定価に近い形で売れば、その差額が収入となる。
例えば、5000円のチケットを100枚売れば、10万~15万くらいのインセンティブ収入が入ってくるが、4回戦のうちはなかなか売れない。
所属ジムによっては、ファイトマネーは全てチケットで渡され、売った分だけが収入になるという場合もあるし、自爆営業で、ファイトマネーがマイナスになる選手もけっこう多いはずだ。


プロデビュー戦から、ボクシングの報酬だけで生活できるとすれば、
アマチュアタイトルを獲得し、企業のスポンサーがついた場合だけである。
(契約選手は、社員という形で、月に数万~数十万の収入を得たり、試合やイベントで広告塔としてPRし、報酬をもらう。)


そもそも、この手の話をするとよく驚かれるのだが、
勝てばファイトマネーをもらえて、負ければファイトマネーはゼロというわけではない。

実は、試合前からファイトマネーの報酬額は決まっている。(中には勝利インセンティブがある例外もある。)

勝てば、次の試合でよりランクの高い相手と試合をする権利や可能性があるので、次の試合のファイトマネーが上がる仕組みだ。
つまり、ほとんどの場合は、勝っても負けてもその試合の報酬額は変わらない。

言い方は悪いが、
興行主としては、その試合は、既に集客済みのため、選手が勝とうが負けようが興行収入に関係ないから当然だ。(もちろんその興行が盛り上がれば、お客様は次に期待し、集客の見込みは上がるが。)

勝ち続けてレベルが上がれば、人気が出て広告としての価値が上がり、集客できるようになるため、より高いファイトマネーが支払われるようになるのだ。


1試合当たりのファイトマネーの手取り額の目安は以下の通り。


[1試合当たりのファイトマネーの手取り額の目安]
4回戦 4万円+チケット収入
6回戦 6万円+チケット収入
8回戦 8万円+チケット収入
日本ランカー 10~50万円+チケット収入


いずれにしても、身体へのダメージを考えると、
プロボクサーは、年間2~3試合くらいしかできないため、ファイトマネーだけで生活するのは難しい。


日本チャンピオン、世界チャンピオンは、
実力というよりも、知名度・人気によって大きく変わってくる。


世界チャンピオンの場合は、青天井。
ただ、日本人の世界チャンピオンの場合、せいぜい1試合で数百万~数千万円だろう。
(額は大きくみえるが、平均防衛数や選手寿命を考えると決して割りの良いものではない。)

しかし海外の場合、メイウェザーのように、宝くじ何回も当たるような天文学的な報酬額になる場合がある。


では、なぜ海外はそんなに稼げるのだろうか。

日本人が絶対に海外選手に勝てないかといえばそうではないし、
同じ世界チャンピオン同士、報酬額のように100倍も実力の差があるわけではない。
でも、実力差以上に報酬額は変わるのだ。

それにはカラクリがある。
海外では、

①ペイパービュー(PPV)
②カジノ

が盛んだからだ。

①のペイパービュー(PPV)は、1番組に視聴料を支払い、閲覧するサービス。
例えば、メイウェザーvsパッキャオ戦で言えば、視聴料は1万円を超え、恐らく300万世帯は視聴することになるので、ざっと300億円の収益となる。
日本では民放が充実しており、お金を払って番組を買う感覚がないので、成り立ちにくいかもしれない。

②のカジノは、カジノホテルは集客が見込まれ、先のメイウェザーvsパッキャオの例で言えば、入場料収入が80億円越えと言われている。
日本では法律の問題があるので、なかなか実現しない。


つまり、こうしたプラットフォームがあるからこそ、巨額のマネーが動き、選手にも相応のファイトマネーである報酬が支払われる。


今、海外もとい本場ラスベガスで活躍する日本人ボクサーも多くなり、
村田諒太選手のように、ボクシング中量級でオリンピック金メダルを獲得するような逸材も誕生した。
日本人でも、本場ラスベガスで通用するだけの実力を持っている選手はでてきているのだから、それだけのファイトマネーを手にするのは不可能ではないのである。


つまり、海外に出れば良いだけの話だ。
実力のある選手は、プラットフォームが整っていない日本市場だけで活動するのではなく、海外にも目を向け、チャンスを掴んでいくことにシフトしていくはずだ。


もちろん、お金以外のかけがえのない報酬がボクシングには沢山ある。
ただ、ボクシングはオリンピック競技でもあり、伝統もある。やはり報酬額にも夢があり、世界中でこうして注目されるメジャースポーツであってほしいと思う。






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