時喰みの発言にヒントあり!?宇宙は破壊と再生を繰り返している 物語の結末は○○かもしれない | ルーメン・イストワール

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EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE

概要

最新話の最後にて、ついに「完結まであと5話」のカウントダウンが始まったEDENSZERO。

いよいよもってシキ達とエデンズゼロの旅が終わりに近付いてきました。

気になる物語の結末

今回は時喰みのある発言から結末に関して"ある可能性"が思い浮かんだので、それを書いていきます。

 

ビックバン

時喰みが最後に放った最大の攻撃である「ビックバン」

時喰みは指先にエーテルを収束させ、最大の力を発動しました。

「宇宙の破壊を見せてやろう」…そう言って発動した「10⁷²J」とされる力「ビックバン」

「ビックバン」とは現実にも存在する現象で、宇宙が誕生したキッカケの可能性の一つとして考えられている大爆発

それを時喰みは「宇宙の破壊」の意味で使いました。

個人的に気になったのは、本来「宇宙の誕生」の意味の言葉を「宇宙の消滅」として使った理由

名前の元ネタとして用いただけで、EDENSZEROにおいては意味が違うというだけの可能性もありますが「ビックバン」という言葉はあまりに「宇宙の誕生」の意味で一般的過ぎて、それをあえて「宇宙の消滅」の意味で使っていた理由が気になりました。

 

宇宙は破壊と再生を繰り返している?

そこで、ふと思い浮かんだ可能性。

宇宙は破壊と再生を繰り返している説

今ある宇宙が消滅した時、同時に新しい宇宙が誕生するんじゃないかと。

実際に現実世界にもそうなるんじゃないかと考えられている仮説が存在します。

調べてみると「サイクリック宇宙論」と言うらしい。

宇宙は生まれては消滅してを繰り返していて、現在我々が生きてる宇宙は繰り返しの「50回目の宇宙」と考えられているようです。

物理学的な事はよく分からないですが、ロマンのある仮説。

EDENSZERO世界にもそういう仕組みになっている可能性を考えてみました。

 

時喰みの発言

実際、時喰みはそれを示していると思われる発言をしています。

ビックバン発動時「宇宙の誕生と同等の力を起こす」と言っていて、その後どうなるかについて「そしてこの宇宙は全て消え再生される」と言っていました。

「今ある宇宙が消えると新しく宇宙が再生される」と言っている。

これはまさに現実世界で可能性の一つとして考えられている「サイクリック宇宙論」ではないでしょうか。

EDENSZEROの世界では、宇宙が生まれは消滅してを繰り返している。

だから「宇宙の破壊」の意味で「ビックバン」という言葉を使うのも合っているのでしょうね。

EDENSZEROの世界においては「宇宙の消滅」と「宇宙の誕生」がイコールだった

 

時喰みはループしている?

何より、時喰み本人が「宇宙の破壊を見せてやろう」と得意げに言ったり「宇宙の誕生と同等の力を起こす そしてこの宇宙は全て消え再生される」と現象を細かく説明していたり、時喰みが宇宙を破壊したのは(今回は未遂に終わりまししたが)これが初めではないように思います

今回の発端が「コノ世界ハモウイラナイ」と見限っての事ですが、時喰みは以前にもその当時の宇宙を必要し消してきたのではないでしょうか。

詳しい事情は分からないですが、時喰みは自分の事も「アタシハ未来から来タ 時ヲ喰イ世界ヲ喰ウ為ニ」と言っている。

「未来から来た」経緯も宇宙の破壊と再生に関わっているなら説明がつきそうなんです。

もしかするとEDENSZEROの世界は「時間」も含めて宇宙がループしているんでしょうか。

個人的に以前から別件で考えていた「宇宙そのもののループ説」

時喰みの存在でそれが実証される可能性が出てきました。

 

宇宙のループ説

EDENSZEROにおいて、これまで「ループ説」と言える存在は度々登場しています。

それが「ジギー」「レベッカ」

ジギーの正体はシキで二万年後の未来から過去にやってきて、かつての自分を拾い育てた。いずれ少年は葵大戦の帝国式反物質爆弾の機動を阻止しようとして二万年後の未来に飛び、そこでジギーとなって生まれ変わるループ構造になっていました。

レベッカはエーテルギア「キャットリーパー」がタイムリープの能力。ドラッケンとの戦いで初めて発動し、シキの死を時を戻す事で改変しました。

「ループ説」も一つのテーマだったと思うEDENSZERO

物語の最後にこれまでで1番大きな括りで「ループ説」が実証されるんじゃないかと考えました。

それが「宇宙のループ説」

これまで特定の人物が時間を繰り返していたけど、実はそれ以上にシキ達の生きている世界そのものも時間を繰り返しているんじゃないかと。

 

「シキ」という言葉が頭を過ぎったイヴリィ

そう考える根拠は、二万年前の地球で生きていた魔王四煌星のモデルとなった女性達。

第259話にてエデンズワン内で銀河六魔将の一人・ライトニング・ローと遭遇したシキ。

ライトニング・ローの「ここが君の終点とは知らずにね シキ・グランベル」という発言に呼応するように、二万年前の地球ではイヴリィが「シキ…」という言葉を呟いていたんです。

この時のイヴリィはシキの事を知りません。

なのに、何の脈絡もなく突然言葉に出していた。

「シキ?」とリグレットに聞き返されると「病気のせいかな…たまに意味の分からねぇ言葉が浮かんでくる」と言っていました。

本人は「深い意味はねぇよ どうせ…」と考えていましたが、イヴリィにとってはいずれアンドロイドとなった自分が出会う仲間。

何故このタイミングで「シキ」という言葉が頭を過ぎったのか意味が分からないんです。

仮に病気の影響だとしても、わざわざ2万年後に一緒に宇宙を旅する仲間の名前が頭を過ぎるなんて偶然が起こるとは思えない。

これも宇宙がループしているなら前世の記憶のように思い出した可能性を考える事ができるんじゃないでしょうか

 

「シキ」という名に強い生命力を感じるリグレット

「シキ」という言葉をイヴリィから聞いたリグレットは「ううん…いい名前…シキ…か」と気に入ります。

その後自分が妊娠した時、我が子の名前を「シキ」と名付けるんです。

何故そうしたのかというと「強い生命力を感じるの シキって名前に」と思っての事でした。

リグレットが何故「シキ」という名前に強い生命力を感じたのか、理由は分かっていませんん。

イヴリィ同様、リグレットにもこの時「シキ」という名前に何の思い入れもないはず。

何故「シキ」という名前に特別な何かを感じたかというと、自分は二万年後にアンドロイドとなった自分がシキと共に旅をしその生命力の強さを身を持って体感した事が関係しているように思います。

「二万年後」なんて途方もない先の未来。

しかし、何らかの影響でリグレットの中にその時の感覚が流れ込んできたのではないでしょうか

 

"EDENSZERO"の原点

楓大戦で描かれた重要伏線。

ジギーの真相を聞いた時、仮に話が本当だとしても「いくつか矛盾点がある」とハーミットは考えていました。

その一つの例が「レベッカのB・キューブ」

二万年後の世界で、エデンズゼロが「エデンズゼロ」と名付けられたのはレベッカのB・キューブがあってこそです。

船の動力源である時のエーテルを放出している女性が持っていたアイテムを見て、惑星エデンの機械が「エデンズゼロ」と名付けました。

そこで初めてエデンズゼロが誕生したので、それ以前の世界にはエデンズゼロが存在しないはずなんです。

その為、レベッカのエデンズゼロでの冒険は始まらず、B・キューブ「EDENSZERO」と記す事もない。

つまり、「エデンズゼロ」と「"EDENSZERO"と書かれたB・キューブ」でパラドクスが生じてるんです

"始まり"がどこにあるのか分からない

最初読んだ時の所感だと、タイムトラベルの影響が既に世界に組み込まれているタイプの設定なのかと思ったのですが、EDENSZEROではそういう話として解決していない。

初めから存在していたような状況はおかしいと「矛盾」として突きつけています。

エデンズゼロのルーツが明かされた上でわざわざこういう話が取り上げられていた事から、これは明確な意味のある伏線だと思っています。

一体どんな意味があるのか。

これも、結局「ループしているから」としか説明できないんじゃないかな。

エデンズゼロの起源と同じ状況ではあるんですが、それだけで説明できるものじゃない。もっと大きく特別な括りで何かの意味が込められているように感じます

 

四季大宇宙の意味

もう一つ、これも以前から気になっている話。

シキ達の生きている宇宙は、桜宇宙、葵宇宙、楓宇宙、雪宇宙を総合して「四大宇宙」と呼ばれています。

この四大宇宙に関して「他にも名前がある」という話を、以前ホーリィがしていたんです。

「桜は春 葵は夏 楓は秋 雪は冬 これって季節なのよね」と共通点を示し「四季大宇宙 そんな呼び方もあるのよ」と話していました。

その話を聞いたレベッカは「シキ…?」と「シキ」の名前を意識していて「シキ(四季)」という名前の一致を不思議そうに気にしていました。

「これって偶然なのかしらね」と言っていて、これはホーリィとしても気になっていた部分。

桜宇宙、葵宇宙と旅していた時点で、四季の世界を巡るから「シキ」という名前が主人公に付けられているのだと解釈していましたが、それだけじゃなくあの世界においてもっと特別な意味がありそう。

宇宙の総称に「シキ(四季)」という名前が付けられているのは、偶然ではなく何らかの必然?

これに関してはそうだとしたらめちゃくちゃ綺麗な伏線回収になるなと思っているものがあり、それは1話ラストのモノローグ。

そこでは「この日の第一歩が後に大宇宙に名を残す男 シキ・グランベルの旅立ちの時だった」と綴られていました。

シキはいずれこの大宇宙に何らかのかたちで名を残す事が予告されていたのです。

それが何なのか、まだ明かされていません(マザーを救う事が大きそうですが、まだその成果は大宇宙を生きる人々に認識されていないので)。

四大宇宙に「シキ(四季)」と名が付いた呼び方もあるなら、それがシキが大宇宙に名を残した証として既に描かれていた可能性を考えたんです

EDENSZEROの世界には様々な時を遡る手段があります。

そういった性質のこの物語なら、最終的にシキが過去に戻り、四大宇宙が自分の名の付いた「四季大宇宙」と呼ばれるようになるキッカケを作れるのではないでしょうか

しかも、奇しくもシキが物語の最後に戦ったのは、時を戻す力を持つ時喰み

時喰みの力を使いマザーを救う事で、かつて四大宇宙とした呼ばれていなかった世界に「シキ(四季)」という名を残す?

 

『EDENSZERO』のタイトル回収

もし宇宙のループ説が合っているなら、自分が見たいのは『EDENSZERO』のタイトル回収

EDENSZEROは、これまで3回タイトル回収をしています。

一度目は、シキ達の冒険の拠点である船「エデンズゼロ」が出てきた時。

二度目は、そのエデンズゼロの名の由来「惑星エデンより0を目指して」が明かされた時。

三度目は、時喰みとの最終決戦にて、ユニバース0を「ここは楽園ではない 楽園(エデンズ)など無(ゼロ)だ」と言った時。

三度タイトルに新たな意味が見出されるEDENSZERO。

直近のタイトル回収が作品のテーマを否定するものだっただけに、最後にもう一度、次は作品のテーマを肯定する意味でタイトル回収してほしいなと思っています。

でないと『EDENSZERO』というタイトルに否定的な意味を感じたまま終わってしまいそう。

その期待を持てるのが、ジギーもエデンズゼロも存在しなかった始まりの世界でレベッカのB・キューブに「EDENSZERO」と記された経緯

これが最後に全ての原点として描かれるのではないでしょうか。

それは、何らかのかたちで「EDENSZERO」に関するものがループし、話が繋がる?

 

結末予想

最後に今回の発想を元に、物語の結末を妄想全開で予想してみたいと思います。

  • 時喰みの正体は、ユニバース0の未来から来たレベッカ。
  • エデンズワンとの最終決戦にてライトニング・ローに殺されたシキの命を救う為にこの世界でキャットリーパーを使ってしまった為、時が狂い、自分自身が「時の修正力」の一部となってしまう。
  • 時の修正力として数多のユニバースで宇宙を滅ぼし、やがて姿形が変わっていき、人々から「時喰み」と呼ばれるようになる。
  • 時喰みが「この宇宙はあたしの時はなかった」と言っていたのは、元々レベッカの意識が1番最初にいたのがユニバース1だから。ユニバース0まで来たが、自分の出身ユニバースはユニバース1だった。
  • レベッカがこの世界で時喰みにならない為には、本来確定していたはずの「シキの死」が必須で、ユニバース0はシキかレベッカのどちらか片方の存在しか存続を選べない。
  • シキとの戦いに敗れた時喰みは自分の正体を思い出すと同時に、シキもレベッカも消えない「もう一つの選択肢」の可能性に気づく。
  • それは、そもそもエデンズゼロが存在しなかった最初の世界「ユニバース3173」に行く事。
  • その世界であればユニバース0から来たシキの存在が世界に許される。
  • 移動方法はエデンズゼロ。シキ達がエーテリオンでこの世界に来たのと同じように、時喰みが動力源として協力する事でユニバースを移動。
  • エデンズゼロが複数存在しているとタイムパラドクスが起きる為、ユニバース3173以外では実行が不可能。
  • 存在は消えないといっても、今まで一緒に旅してきたシキとレベッカは離れ離れになる。ここがドラマ面でのクライマックス。
  • シキと時喰みが移動してきたのは、人類が生まれて間もないユニバース3173の宇宙の創成期。
  • シキはここで「魔王」として、人類と機械が幸せに生きる事ができる世界を作る。
  • 時喰みの「楽園(エデンズ)など無(ゼロ)だ」という言葉に対比するように、シキが「宇宙の創成期(ゼロ)に楽園(エデンズ)を作る」。
  • シキの存在はやがて世界に名を残し、その世界は「四季大宇宙」と呼ばれるようになる。
  • 悠久の時が過ぎたいつかの未来…辺境の惑星で黒髪の少年は古びた大きな船を発見する。
  • 船の名は「エデンズゼロ」(そこで再びレベッカと出会い、その世界でのエデンズゼロの旅が始まる)END
 
以上、長々妄想してみました。
これだと、かなりの要素を回収できるのでは!?
残り5話にして、初めてここまで具体的に結末予想を考えてみました。
実際どうなるか楽しみです。