エデンズゼロVS.エデンズワン&銀河六魔将。そして、ジギーVS.ヴォイド。それぞれの決戦が繰り広げられる中、シキは時喰みを倒すと宣言し…!?永き冒険の果て。シキたちは、最後の戦いへ…!!
前号までのあらすじ…シキはついに冒険の終着点・マザーの元へ辿り着く。彼女は、シキを待っていたと語り、"二万年前の契約"という二択の選択を提示。困惑するシキだったが、マザーの正体が「地球」であったこと、そして自身がその惑星の唯一の生き残りであったことを知る。ところが、シキの選択は「マザーの消失」。宇宙は変貌を始め、エーテルが急速に減少し、ヴォイドの思惑通りになってしまう。失策かと思われたが、シキの作戦は「時喰み」を呼ぶことで、マザーを元々の星の姿に戻すことだった。一方、エデンズゼロは最後の銀河六魔将が襲い来て…!?
時喰みを倒す理由
前々回のラスト「オレが時喰みを倒す!!!!」と宣言したシキ。
前回はシキサイドが全く描かれず、その真意についてお預けをくらっていました。
「ねぇシキ…時喰みを倒すってどーゆー事なの?」と聞くレベッカ。
シキは「だってあいつがいる限りこの宇宙は平和になれないだろ」と答えます。
それ以上の説明はなく、レベッカ達はその話をサラッと受け流している。
そうなの…?
なんだか、分かりそうで、よく分からない、そういう感覚です。
確かに時喰みは「二つの歴史を創り宇宙を混乱させる宇宙の大いなる厄災」で、四季大宇宙で生きる人々は迷惑してますが、そこまで大々的に「平和」を害してる印象もないんですよね。
ある意味、ブラックホールだったりスペースデブリと同じような存在感で、確かに邪魔ではあるけど、半ば仕方ないというか、天候や地形に文句言うようなものじゃないかと。
EDENSZERO世界の宇宙に当たり前に存在してるので、それがあるとこの宇宙は平和になれないとは思った事がありませんでした。
そもそも何故存在しているのか、そこは気になりますが、取り除くべきとまで思ってなかった。
もし時喰みがこの物語のラスボスならシキの主張もその通りだったと今後思えてくるんでしょうか。
「あいつがいる限りこの宇宙は平和になれない」。
読んでる自分もそう思う事ができたら、改めて時喰みラスボスに戦うモチベーションが高まります。
少しまだその意味は汲み取れてないので、もう少し理解を深めたい。
今回冒頭に「最後の戦い」と強調して書かれていて少し寂しさを感じましたが、直後シキ本人から「ごめん 最後じゃない この冒険のフィナーレって意味さ」と訂正があり、少し気持ちが軽くなりました。
これで「最後」じゃないよね。この旅が終わったら新たな旅が始まるはず。
そういう気持ちで今の冒険のフィナーレを見届けたい。
ジンvs.キュアー
「妹に手を出してみろ 殺してやる」。
ジンが言うとマジなのよ。
ジン、相変わらずシスコンキャラで愛せる。
最後の最後までクリーネの為に戦う男ですね。
ベリアル・ゴア、カラム戦、クロウ戦、毎度クリーネ意識して戦ってる気がします。
いくら何でもアイデンティティをクリーネに依存し過ぎでしょ!
しかし、こういうジン兄貴が好きです。
クリーネを狙われたら本気の殺意を向ける。
クリーネの為ならなり振り構わないの推せる。
しかし、何だか今回のキュアー作画キモくないですかね???
ジンに攻撃された時、妙に面長で丸まったフォルムになってる気が。それが何となくダサい。
一度切り刻まれてから再生の力で復活した時も丸まった感じでアンドロイドってよりスライム的な化け物に見えるんですが。
これ、真島先生が意図的に描いているのかそうじゃないのか判断迷うな…。
キュアーって憎たらしいネタキャラなので(自分の中で)、そういう意味では魅力が開花されてる描写な気はします。
キュアーがよりいっそうキモくて見えてお前は何なんだ?という気持ち。
ただそうなってる理屈は分からなくて、単純に真島先生の絵が変で多忙だから丁寧に描けなかったのかなーと思いました。
それも十分にあり得る。
そんなに嫌いではないんですが、ちょっと気になる部分ではありますので、次回以降もっと自然な読み味になってると良いなと思いました。
戦争の兵器
レディ・フレイヤを追ってエデンズゼロ艦内を走るホムラ。
強大なエーテルを感じ入ったのは「エデンの湯」。
エデンの湯で戦うのは二度目ですね。
以前、楓大戦の時シスターとクラウンが交戦しました。
どうせなら違う場所の方が新鮮味あった気はしますが、強敵がお風呂入ってるネタ感は少しEZのお約束のような面白さがありますw
クラウンにしてもレディ・フレイヤにしても呑気にお風呂入ってる😂
若干大喜利感といいますか、ここって如何に面白い入り方競う場所じゃないんだよ!?
レディ・フレイヤはクラウンが何をしてたかなんて知らないだろうに、まるで空気読んであえてああやってるようにも見えました。
湯を蒸発して頭で全身を支えるかたちで姿を現したレディ・フレイヤ。
彼女は徐に自分のルーツを話します。
「ワレはな とある星で戦争の兵器として作られた あらゆる戦争技術がインプットされ全ての武具が使える兵士になるハズだった だがワレはそれを拒んだ 人間同士の争いになど興味がなかったからな しかしワレの興味は強さにあった せっかくのこの体だ 試してみたいと思ったんだよ 結果的には戦争は終わった 双方の人間約16億人が死んだ ワレ一人の手によって」。
やたら説明口調というか、少し話の都合を感じますね…!
そんなにタイミングないので、登場してすぐレディ・フレイヤに自分のルーツを語ってもらったようでした。
「戦争の兵器」と聞いて、惑星オオエドの戦争を連想してしまいました。
「双方の人間約16億人が死んだ」と言っているので、人々が生きてる惑星オオエドで作られたわけではないと思いますが。
しかし、ホムラからすると意識する部分もありそう。
結果的にヴァルキリーと出会えたけど、当時のホムラは言葉を上手く発せないPTSDのような症状があり、子供には辛い環境であった事が想像できます。
ホムラは「戦争」というものを嫌っているでしょう。
作ったのは「人間」とは言え「戦争」を体現したようなアンドロイド、レディ・フレイヤ。
ホムラにとっては「戦争を止める」事が特別な戦う意義になりそう。
浴場では
そして、このレディ・フレイヤさん。
『FAIRYTAIL』の斑鳩、ディマリアに通ずる女性の服を切り刻む剣術の使い手…!
ホムラの着てる衣服のみを的確に斬ります。
こういう技術、FAIRYTAILで見慣れてますね〜。
たまに出てくる真島作品特有の剣術。
レディ・フレイヤもこのパターンで笑ってしまいました。
謎の既視感がツボ。
そしてホムラはそれに対して裸のまま挑むんですね。
これもFAIRYTAILで何度か見た光景(笑)
エルザじゃないので無理ですが、早く換装して服着てくれ!って思っちゃいました。
個人的にこういうスタイルはエロさにテンション上がるというよりは、これアニメになった時表現大丈夫か??と不安になってしまうタイプです。
無駄に全裸にならなくて良いと思うんですよね〜。
戦闘とは直接関係ないところが気になってしまう(笑)
「浴場では衣服は着用しないんだろ?人間は」なんてわざわざ意地悪な事言うアクネラ、少しサディストの気を感じる。
『FAIRYTAIL』でいうキョウカあたりの人外サディスト女枠感。
こいつもちゃんと心あるタイプの機械では…!
人の心はないですが。誰かを貶めたいという性格の悪い心。
スーパージギー
互角の力をぶつけあうジギーとヴォイド。
重力は互角。「だが私には時の力もある」と言って自分の強みを活かすヴォイド。
ずっと気になっているんですが、ヴォイドの「時の力」とはどういうものなのでしょうか。
見たところ、時間を歪めて移動しているような感じに見える。
レベッカの「リバース」を使ってる?
であれば、ああいう移動もしっくりくるような。
「ジギーの攻撃が当たらない」みたいな感じの方が分かりやすい気もしますが。
背後からヴォイドに攻撃されそうになったジギーはオーバードライブを発動し相手より先に攻撃。
その姿は真っ黒で禍々しく人外じみた様相に変わってる。
ヴォイドはこの状態を「オーバードライブ!?」と感じています。
それ以上の説明はなく、現状これがジギーのオーバードライブと解釈するしかないのですが、気になるのは楓大戦の時に見せたオーバードライブと姿が違うところ。
あの時はジギーの体が巨大化し、ツノの大きい大魔王のようになっていました。
勝手に今まで戦ってきた姿がこの世界でのオーバードライブなのかと思っていましたが、そうではなかったみたい。
何故以前のオーバードライブと違うのか。
以前のオーバードライブはエデンズワンの力を借りたもので、このオーバードライブはジギーの純正のものだったりするんですかね。
思えば「オーバードライブの形は一つではない」とネロに言われシキは「オーバードライブルートジギー」を得たので別バージョンがあってもおかしくないのか。
この姿、躊躇なく人を殺しそうな恐ろしさがあって好きです。
良い意味で人間味を感じない。人を殺し、機械を破壊する為に生まれた殺戮マシーンのような怖さを感じます。
ここにきて、これまでと全く違うデザインのオーバードライブ。
暴走モードっぽい雰囲気もあり、唆られます。
均衡を崩すフルパワー。ついにジギーが臨界突破!!!
第280話『風の槍』へつづく
ジンとクリーネの回かな。
何かの必殺技を表現してそう。
キュアーは次回で早速倒されてもおかしくない。