あらすじ…大図書館カーズベロシティで、番長・クウガにフレイを人質にとられたヤクトたち。クウガとのタイマン勝負にヤクトは挑むが、赤獅子の力に圧倒されてしまう。クウガからの強烈な一撃を食らいそうになった刹那、助けに現れたのはヒエンだった!!
チャコのプロフィール
扉絵は、チャコのプロフィール。
最初ゼレシアのプロフィールとして見た時は、必ずしもF組から順番に出てくるわけじゃないのか…と思っていたんですけど、正体がチャコだからゼレシアもF組生徒でしたねw
かかしは田んぼなどでカラス対策になるという話を聞いた事がありますが、だからこそ祖「八咫烏」であるチャコは「かかし」が嫌いなんでしょうか。
確か人間と見間違う事で寄り付かない的な理屈だった気がするけど、チャコの場合はもっと生理的な嫌悪のようなものがあるんだろうか。
チャコ自身人型になるので「人の姿をしてるから」というのは理由にならないと思う。
ゼレシアは「黒魔導士」なのに「光るモノ」好きというのは意外ですね。
そこは「黒いモノ」が好きそうですが。
思えば、ヤクトも嫌いなものが「ブラックコーヒー」で、どちらも「黒」に冠する能力者なのに「黒」を嫌い「光」を好くかのような習性が似ている。
これは、真島先生の過去作、例えば『FAIRYTAIL』なんかのストレートなキャラ付けとは異なる設定にしたのでしょうか。
ゼレシアの場合は、自分が「黒」だからこそ、自分にはない「光」に惹かれるという心理なんかが隠されていそうですね。
ヒエンとクウガの関係
前回、ヒエンと知り合いだと明かされたクウガ。
その関係性は「ヒエンの従士」。
ヒエンを「坊ちゃん」と呼ぶ程ですから立場を立てていて、ヒエンにとって目下の存在でした。
「坊ちゃん」呼びしてる事から真っ先に思い浮かんだ可能性でしたが、個人的にはクウガは本来人を立てるような立場に収まる人間じゃないと感じていたんですよね〜。
ここまで見てきた通りの横暴さ、悪さ。
あまり人の下につく人間に思えなかった。
だからこそヒエンはヤクザの跡取り息子で、クウガはその幹部みたいなイメージでいたのですが、ハズレ。
ヒエンを「坊ちゃん」と呼ぶ程のしっかりとした従士でした。
んんん、ここは少しキャラのブレを感じなくもないですね。
今回の過去編を読むにクウガは少しアホっぽくてもまともな人間に見えて、デッドロックでここまで悪さしてる人間性と結びつかなかった。
どこかで悪くなったキッカケが描かれたわけでもないし、ヒエンの従士だったあの時の人の良いクウガはどこいった…?
クウガがデッドロックに来た元々の目的は「女にモテる為」で、それ自体は別に邪悪じゃなしですし、もしかしたらデッドロックに来た事でこの治安の悪さに染まってしまったのもあるのでしょうか。
元々ヤンキーではなかったけど、腕っ節の強さで学園のヤンキーをしめてく内に身も心も「番長」になってしまったかのような。
今回分かった情報から推測できるのはそれぐらい。
まぁ過去編クウガのアホっぽいけど悪い人じゃないキャラ、嫌いじゃないですが。
しかし、現在クウガのアホっぽくて暴れ回ってるキャラクター性も好きだったので複雑な気持ちですw
受け入れられないという程ではないので今後のクウガの役回りも楽しみに待ちたい。
天狼砦
クウガ、そしてヒエンの出身は魔界の306層「天狼砦(フェンリルフォート)」。
魔界の306層とは、1話でヒエンが出てきた時から話に出てきています。
天狼のヒエンの出身地として最初から分かっていた。
見た感じ「砦」の名に相応しい要塞チックなエリアで王国のようなものかな?
個人的に彷彿としたのは『美女と野獣』に出てくる野獣が住んでる城。
あれも雪の降る中にあった気がするし、外界から閉ざされてそうな感じに似たものを感じる。
『美女と野獣』にしても天狼砦にしても、外から誰も寄り付かないからこその神聖さを感じます。
ただの建物が雪に囲まれていて、どこか神秘的に見える。
名前から想像できるのは、天狼が中心にいる領域という感じでしょうか。
じゃないと「天狼(フェンリル)」なんて名前付けないよね。
この砦を作ったのは天狼だし、それは今でも引き継がれているのでしょう。
この過去編、ヒエン以外の天狼は出てきてないわりに、まだ6歳のヒエンが従士もいて良い暮らしをしてたっぽいの、このエリアでの天狼の立場の高さを感じる。
明確に言われてないですが、ヒエンは「王族」のような立場だったと捉えて良いのでしょうか。
従士はいるし、何不自由ない暮らしをしてるし、他にもお手伝いさんが何人もいるの、そういった立場にしか思えない。
これは、前回までだと意外な境遇で、まさか王子様属性だとは思いませんでした。
剣士でクールな性格って点を踏まえると王子様でもおかしくないのだけど、服装が野生み感じるし。
イメージとしては、天狼の里みたいなところ出身の剣士って感じでした。
まぁ言われてみるとヒエンの着ていたマントのようなものは豹柄で高級そうに見えなくもないですが。
どういう経緯で天狼砦を出発したのか、ヒエンのオリジンはもっと詳しく知りたいな。
ヒエン 6歳
6歳のヒエン、可愛い。
「10年前」で「6歳」という事は、F組生徒は全員「16歳」なんですかね。
個人的に1番可愛い年齢。
ヒエンも好きキャラなんですけど、こういうクールで顔の良い男子の幼かった頃は見ててキュンときますね〜。
この時からクールっぽい性格は感じるものの、今より幼い少年っぽさも感じて、可愛過ぎる。
クウガが気になっていたメイドの女性もうっとりしてましたけど、気持ちは分かる。
その後「かっこいい」とか「告白」ってワードが出てきたあたり「恋愛感情」の類っぽくてそこまでの気持ちはないですが、あまりに可愛い子供過ぎてメロメロになっちゃう気持ちは共感できました。
『EDENSZERO』におけるシキとかああいう純粋真っ直ぐ少年の子供の頃ももちろん可愛いのだけど、個人的に好み一直線はヒエンみたいな少しツンケンした男の子だな〜。
この年頃で既に男としてかっこつけたい気持ちがあったら可愛過ぎません?後ろから全力で応援しちゃう。
失敗して泣いちゃったら慰めるし、6歳ヒエンどう転んでも勝ちなので最強です。
ヒエン、ただ子供として可愛がられてるだけじゃなく「かっこいい〜」「告ってみる!!」と恋愛感情の類向けられて公式モテキャラなの真島作品では珍しいな。
真島作品でメンズでモテキャラって『FAIRYTAIL』のロキとトライメンズぐらいでしょうか?
あまり描かれないので、真島先生モテる男キャラってそんなに好みではないのかな〜って印象あるんですよね。
だから、ヒエンがそういうキャラ付けなの意外だった。
「あのヒエンが」というのもありますし、真島先生モテる男キャラ描く時もあるのだなと発見(前述の通り、ロキやトライメンズはいるのですが)。
ヒエンに関しては幼い子供の頃からモテてますから凄い。
なんかもう甘いフェロモンを無意識に出してるとかそのレベルの芸当な気がします。
世界観が世界観だったら、色香に惑わされた女に性的な意味で襲われるとかもありそうだぞ??
それくらい子供ながらに異様にモテるヒエン、存在が罪深いです。
ヒエンvs.クウガ
クウガが怒るのは、これまで数々の気になる女性をヒエンに奪われてきて「おまえはオレの女を全部奪いやがったァ!!!!」。
「いや…オレは何もしてない」という返答が仰る通り。
無意識にモテてきたからこその鈍感さ。
ヒエン自身色恋に興味無さそうですから、本当に自覚が無いですよね。
それに対するゼレシアの「逆恨みもいいとこだぜ」からの匂いでチャコだとヒエンにはバレてた時の「やっぱコイツ恨まれてトーゼンだぜ」って掌返しが好き。
ゼレシアやっぱり良いキャラしてますね〜。
ビジュ、真島作品歴代随一の美少女なのに中身小物なの変なバランス感で凄く面白い。
こういう一貫性の無さ故の小物感、笑っちゃいましたw
基本的に優位な立場の方につく、そういうズルさが個性的。
過去の恨みからヒエンに襲いかかるクウガ。
氷vs.熱という、属性的にも関係性的にも因縁の対決。
前回は氷属性だった故にヒエンはクウガの攻撃を止める事ができたと思ってますが、今回はクウガが熱属性だった故にヒエンの氷が溶かされて効かないという属性の不利な面が出ました。
このへんの法則性は『FAIRYTAIL』のナツとグレイっぽい。
ナツとグレイは火の魔法と氷の魔法を使う故に相性が悪かったですから。
「熱」という本質的な力を使うクウガは強力。
クウガの体を攻撃しようものなら氷が溶かされ無効化されるという悪循環です。
「行け こいつはオレがやる」と宣言し、ヒエンvs.クウガ戦闘開始。
「強い」と認める相手だからこそ「超えなければいけない相手なんだ」と言いました。
この一連のシーン、かっこいい。
「行け こいつはオレがやる」なんてラスボス戦前の味方の台詞ですし「超えなけれないけない相手なんだ」からは、普段クールなヒエンの中にある熱いものを感じました。
深くは知らないですが、こういう戦いのモチベーションは読んでてグッとくる。
獲物は渡さない
しかし、それを「そうはいきませんよ」と拒んだのがヤクト。
「あなたの知ってるクウガさんは今やこの学校のトップだそうです 地位…名声…権力…すべてを手にしてるんです 渡す訳ないじゃないですか この人を倒せば全てが手に入るんですよ これは僕の獲物だ!!!!」と言って自分も名乗りを上げました。
最初は「フレイを取り返す」というただそれだけの目的でしたが、それを達成するだけじゃない、自分がクウガを絶対に倒すという気概に変わりました。
その理由は「この人を倒せばすべてが手に入る」から。
「全て」とは、ヤクトが言った「地位」「名声」「権力」ですかね。
それらをヤクトが手に入れようとする意味。
ヤクトは神殺しの為に必要なものを「地位」や「名声」「権力」で手に入れようとしているんでしょうか。
それは「兵力」や「武力」?
神殺し、通常の方法では不可能な予感もしているのですが、それでも今現在ヤクトに必要なのは「大勢の味方」な気もします。
大群を率いて攻め行けば神を殺せないまでも、デッドロックに致命的な損害を与える事は可能な気がします。
神の力の一部を手にした四魔教ぐらいならそれで倒せる可能性あるんじゃないでしょうか。
「この人を倒せば全てが手に入る」とは、言い換えれば「学園の全て」。
それは学園を治める神にとって大打撃になり得るはず。
流石に全てをどうこうできるとは思いませんが、自由にできる範囲は広くなるかもしれません。
「これは僕の獲物だ!!!!」なんて言って自己主張するヤクト良いですね。
今回の真島作品主人公、基本クールっぽいところありますから、強く自己主張するシーンにエネルギーを感じて好き。
1話でハニーの下から名前名乗った時なんかもそうですし、しっかり主人公らしい存在感強さを感じる。
今回は神殺しの目的の上で「自分が倒したい」というエゴが感じられたようで、凄く唆られました。
顔は邪悪だけど、戦うモチベーションは真っ当に真島作品主人公してるのが新鮮。
ヤクトくん、こういう事言える主人公で良かったです。
フレイvs.ジャック
クウガを倒す事に執着するヤクト。
ゼレシアには「おまえ…フレイを助けるって目的はどこ行ったァ」とツッコまれていますが、それにヤクトは「フレイさんならもう助ける必要ありませんから」と答えました。
何故かというと…フレイが戦ってる事が本の中で示されている!
前回本棚から出してきた「フレイの居場所」を示す本。
それには居場所と共に現在のフレイの状況も記されている。
元々存在しない本が出てくる図書館ですから、考えられなくはないシステム。
本当に万能ですね。カーズベロシティ。
図書館というよりはもう広大なネットワークというか。得られない情報はないんじゃないかと錯覚します。
本の中でその人物の状況が分かるというのも面白い。
居場所が分かる本に加えて、不思議な世界観。
「魔界だから」で納得できてしまうのが、真島ヒロ作品らしいなと感じました(FTも魔法だから、EZもエーテルだから…でいけます)。
戦っているフレイ…相手はフレイをお菓子にしていたクウガの手下:ジャックでした。
うんうん。期待通りの展開!
このカーズベロシティ編始まった時から、フレイがただただ助けられるヒロイン枠に収まっていたら嫌だなぁと思ってました。
フレイの勝ち気さ、パワフルさが損なわれると感じていたんです。
フレイだから単独で場を切り抜けてほしいと思ってた。
個人的にこういう展開を期待してました!
本来今回は主人公に助けられる役割のはずですが、自分で戦って状況を打開するのかっこいい。
これは格高いムーブです。
DEADROCKはキャラが良いと散々感想で書いてるんですけど、こういう主人公に負けない熱量を持ってるのも好きな要素だなぁ。
ジャックは別に強い印象ないですがネームド倒しとして評価できる。
今回の話、ヤクトの次に功績上げたと言えるかもしれない。
クウガの強さ
「…という事でクウガさん 死んで下さい」と言って攻撃するも、やはり強くなかなか倒せないクウガ。
ヒエンからすれば「勝てる訳ないだろ クウガの強さはオレが一番よく知っている」とまで評価する程の強者。
クウガ、わりとちゃんと強いですよね。
初登場時は絶対に弱いだろって思ってたんですが。真島作品なら絶対弱いタイプのキャラデザだと思うんですが。
本当に「番長」の名に相応しく強く、少し困惑する気持ちと共に、純粋に好感持ってます。
アホっぽいし、実際アホだろうけど結構強いって魅力的。
戦闘における勘が良いというよりは、シンプルにフィジカルゴリラというか。
ただただ強い。そこに説明をつける事ができないってのは何気に1番厄介な気がします。
なんか、本当に変な存在感ありますよね…クウガ…。
ヒエンも作中ではヤクトの次ぐらいに並んできそうなメインキャラですが、そのヒエンからしても「勝てる訳ない」と評すのは相当なもの。
ヒエンはヤクトの戦い方を見ているはずなのに、それでも「勝てる訳ない」と感じる。
「生徒の中で1番強い」はマジな評価なのかもしれません(個人的に絶対そんな事ないと思ってた)。
もしかしたら四魔教にも匹敵するのかな。
ゼレシアに「おまえなら勝てるのか?」と聞かれて「いや…昔よりもっと強くなってる…」とやむなく答えるのも強さに説得力がある。
現状ヒエンはヤクトに反発していて「クウガみたく強くなりたい」と意識していた相手。
「今の自分なら勝てる」と言いそうな気がしたのでそう言わなかったのが印象に残りました。
どうしてもそう言えないぐらいデッドロックで成長したクウガが強かったからか。
当時でも「勝てる訳ない」。さらには「昔よりもっと強くなってる」。
クウガの強さに対する評価は留まる事を知りません。
ヒエンがデッドロックに来た目的
クウガがデッドロックに来た目的は「モテる為」という事でギャグですが、それでデッドロックを知ったヒエンの目的は「強くなる為」。
ヒエンは幼少期から「オレもクウガみたいに強くなりたいんだ」と言って「強さ」に焦がれていて、目指すビジョンがありました。
故郷である魔界の306層「天狼砦」を救う。それが強くなりたい理由でした。
「永遠の冬の世界」と称す天狼砦。
ヒエン曰く「他の層じゃオレたち天狼のせいだって言われてる」との事です。
「オレが変えるんだ 魔王になって」というのがヒエンのデッドロックで果たしたい目的でした。
魔界の306層は「ヒエンによって永遠の冬に変えられた」と言われています。
もしかしたら、1話でハニーが言っていたこの噂こそが魔界で他の層が勘違いしてる天狼のイメージだったのでしょうか。
天狼によって306層は永遠の冬に変えられたと思っていたけど、そうじゃなかった。
個人的に1話でこの噂を聞いた時から何か秘密があるんじゃないかと勘繰っていて、予想していたイメージでした。
魔界の一つの領域そのものを大きく変えるなんて明らかに初期からいるキャラの強さじゃなくて、実態は違うんじゃないかと考えていました。
気になるのは永遠の冬の世界に変えた元凶が「天狼」から「ヒエン」として明確に個人を特定する噂になっているところだったり、ヒエンが変えたいのは他の層からの評判であって永遠の冬の世界自体を変えたいわけじゃないところ。
前者はもしかしたらヒエンが表立って天狼砦のリーダーとして名乗ったのでしょうか。
何か天狼が矢面に立たされた時があって「全ての責任は自分が負う」みたいな事を言って出てきた…的な。
ヒエンの行動の指針が「天狼砦を守る」事にあるなら、あり得なくはないと思います。
後者の「評判を変えたい」のであって「永遠の冬の世界を変えたい」わけではないのは、それで特に生活は困難になっていないからなのかなと感じました。
特に冬だから、雪が降っているから大きな苦労が見えるわけでもなく、むしろ天狼の棲家として似合ってる気がする(イメージの話ですが)。
まぁもしかつては四季のある世界だったなら「冬」に変えられてしまったのは嫌ではあると思いますが。
他の層からの評判、それが転じて物流に影響したりだとか、何なら戦争に発展する事態の方が危機感高そう。
強くなる為に必要な事
ヤクトくん、能力の大半を奪われて初の実戦。
ルーゼン戦以来のガチバトルが見れて良かったですね。
「勝てる訳がないと言ってるだろ!!格上だ!!」とヒエンに拒まれてからの「……勝つんです…よ…この人を倒せないようなら神には勝てない!!!!」と睨む表情が好き。
そんな生き急ぐ表情して良いんですか。
ヤクトは比較的クール系主人公故にゾクっとしますね。
こういう死を恐れない挑戦的な物言い、好き過ぎる。
言ってる事も真理で核心突いてます。
「この人を倒せないようなら神には勝てない!!!!」はぐうの音も出ない正論で、だからこそ読んでて熱い気持ちになりました。
今ここでクウガに絶対に挑まなきゃいけない理由もない気がしますが、それでもここで逃げたら一緒なんですよね。
この一瞬、今回だけ全力を出す。こういう精神性ってなかなか現実で出せないパワフルさで憧れる。
この表情が見れただけで今回が一気に好きなバトルになりました。
にしてもクウガがどういう立場の人物になるのかもよりいっそう分からなくなってきましたね…!
ただ倒されるだけの障害かと思いきや「坊ちゃん 強くなる為に必要な事は何だと思います?」って大事な事を説くのどういう事!?
そんな師匠面した敵キャラなの!?
別に闇落ちしたとかでもなく、小物っぽい動機で純粋悪なの困惑する。
「諦めない心です」とヤクトに重なる部分を語る真面目な表情、お前がして良い顔じゃないんだよな…。
なんか、この回想を見てちょっと倒す事に抵抗生まれてしまいましたw
多分悪い人じゃない。何ならヒエンの助けになってくれる人物である気がします。
真面目な話、ただ倒される敵じゃなく、倒した後協力者になってくれるんじゃないでしょうか。
学園の番長が持つ権力は大きいはず。
ヤクト達にとって何か有益なものを渡してくれそうです。
想いをこの手に
「僕は諦めない!!!!おまえは神への通過点にすぎないんだ!!!!神を殺す!!!!その想いをこの腕に…!!!!」と言って「黒竜ノ破拳!!!!」。
ヤクトのいつもの必殺技でクウガを撃破しました。
ふと思ったんですけど、ヤクトの技、黒竜ノ破拳以外なかなか出てこないですね。
もちろんあるのだろうけど、今のところ分かってるのはこれのみ。
もう単行本3巻収録分ぐらい話入ってきてるのに技一つってのは真島作品だと異例な気がする。
ヤクトに至っては力の大半を奪われているので仕方ないところあるんですが。
今回は、普段の真島作品ならここで新技出てくるなってタイミングだったのに、いつもの黒竜ノ破拳のままで変な読み味がありました。
残念というとちょっと違うのだけど、良くも悪くも想定は越えなかったですね。
黒竜ノ破拳の描写の仕方に関しては好きです!
いつも引いた絵が多かった気がしますが、今回はヤクトをアップで映してヤクトの斜め横ぐらいから描いてるような構図。
ヤクト視点で殴ってる臨場感が感じられる絵です。
アクノロギアエフェクトがちゃんとあるのもポイント。
いつも通りヤクトの拳に合わせて発射されるビジョンで今回はまるでアクノロギアがクウガに噛みついてるかのようです。
アクノロギアが襲いかかるような絵がかっこいい。
ギューゴ撃破、オーガ料理長撃破、クウガ撃破。全部同じ必殺技ですが、毎回絵には新鮮味があります。
倒されたクウガ。何を言うかと思ったら、ニヤッと笑い「ヤバイ友達ができたじゃないですか 坊ちゃん」。
これ、読み返して気付いたんですが「坊ちゃん〜ん!!友達と遊ばずにこんな所で稽古ですか?」「友達なんかいらん」と言ってた回想最初のやりとりがフラグになってるんですねーー!
「友達なんかいらん」と拒んでたヒエンに「良い友達」でも「大事な友達」でもないけど「ヤバイ友達」はできた。
通常の倫理観と異なる部分で評価してるのがDEADROCKらしいですし、ヒエンが仲間になる光明が差した感覚です。
EDENSZEROだったら間違いなくシキに「友達」として助けられるフラグだけど、DEADROCKだからヤクトとはどうなるか…笑
"番人"の正体
このカーズベロシティの治安を守り監視していた"番人"…そいつがどう物語に関わってくるか多少考えていたんですが、そうきたか…!!
"番人"の目玉を通してカーズベロシティを見ていたのは、四魔教が一人、デッドロック教頭のブレンでした。
ヤクト達を見て「あの生徒ども まさか神の弱点を記した本を…」と勘繰っています(当たってます)。
カーズベロシティ編で四魔教が出てくるならブレンだろうとも考えていたのでここは予想通り。
といっても今からカーズベロシティに来るかは分からないですが「ヤクト達をマークした」という事実が今後の話を大きく動かしていきそうです。
少しずつその兆候はあるけど、今回で晴れてF組は要注意人物扱いされそうだ。
しかも「神を狙ってる」事までバレそうで恐ろしい。
この学園、殺人はありなので大目に見られてるところありますけど、神の命まで狙ったら流石に問題になりそう。
「神を殺せるわけがない」と流されるパターンもありそうですが。
カーズベロシティの"番人"の正体がブレンだったと考えて良いんですかね。
元々「図書館ではお静かに」と言って、生徒を閉じ込めていた番人。
しかし、ヤクトとクウガの戦いが始まってから、それを止める行動はしていませんでした。
止められると話のテンポが悪くなるという都合もあるからでしょうけど、"番人"の本来の存在意義からズレると思ってたんです。
"番人"がヤクトとクウガの戦いを静観していたのは、ヤクト達の狙いを探る為だった…?
今回の話を読むと"番人(ブレン)"はあえて何もしなかったという文脈にも見えます。
四魔教の中でも頭の良さそうな印象ありますし、ブレンはそこまで見据えて行動していたのでしょうか。
兎にも角にもブレン参戦フラグです。
ヤクトにとって四魔教との再戦。どう切り抜ける!?
TO BE CONTINUED 巻頭カラーの5月号につづく!