FAIRYTAIL100YEARSQUEST第116話『鉄のリベンジ』感想 | ルーメン・イストワール

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扉絵

扉絵は、侍ガジルと忍者レビィ

ちょうど今週のEZの扉絵が、宇宙忍者・ジンだったので、100年クエストとEZで謎に和風扉絵コラボしてます🙆

FTにおいては、大江戸フェアリーテイルの系譜でもありますね。

確かこの小説ではレビィ不在だった気がするけど、ガジルは敵役の侍だったからな。

こういう別ジャンルファンタジーの衣装着てるみたいなコンセプト好きです。夢がある


妖精の尻尾の名折れ

ガジルの口からも「やられたままじゃ妖精の尻尾の名乗れだろ」発言きたーー!

この言葉は「負けたままじゃ名折れだろ? オメーのじゃねえぞ」「分かってる」「「妖精の尻尾のだ!!!!」」(39話ナツとグレイ)→「妖精の尻尾の紋章を刻んでるからには同じ相手に二度はやられねえ」(306話グレイ)→「妖精の尻尾に二度の敗北はねえからよォ」(100年クエスト82話グレイ)と代々続く妖精の尻尾の精神性…!

このマインドがあったから、これまでナツ達は強敵に打ち勝つ事ができてました。

その発想を今回ガジルがするとは…!

ある種妖精の尻尾を象徴的な台詞ですが、物語途中からギルドに加入したガジルが言うと未だに意外性がありますね…。

お前、そんなに妖精の尻尾に染まってたんかいと思ってしまう。

同時にガジルが言うからこその「熱」があります。

普段クールに見えるやつの熱い魂。

「負けられない」って強く思うのは胸熱ですよ。


残り2つ

ドグラコアは順調に破壊していき、残すところあと2つ

その内一つはガジルのところで、もう一つも今回出てきました。

「これの事か」と言って持って来たのは、キリア…!

最初は妖精の尻尾の面々についにデレたのかと思いましたけど、そうではなく「勘違いするな スザクの為じゃ ワシにとっては仲間じゃからな」との事です。

スザクも現在ドグラマグと戦闘中ですもんねー。

ディアボロスにとっても現在共通の敵になってるから、ドグラマグの弱体化を狙う意図は分かる。

まさかの最後はキリアのファインプレーでした。

他のキャラを活躍させつつ、ディアボロスの面々で言うならキリアがベストでしたねー。

他の黒滅竜騎団だったら、あんなに強敵だったのにもうデレるのか?って違和感が先行してしまう。

初めて作中に出てきたディアボロスのドラゴンイーターで、何度も絡みが描かれてるキリアだからこそできた扱いだと思いました。

活躍としては地味だけど、これぐらいの描写でもおって思います。

何か劇場版アニメで最後に意外な人物がちょっと助けてくれるようなクライマックス感がある。

セレーネは魔力の消耗で空間を移動するゲートはもう出せない。

「これからどうするの」というシャルルの問いかけには「ナツの加勢に行こう!!」とルーシィが提案しますが、セレーネは「い…いや迷宮を出よ…仲間を信…じる…ならば…」と言いました。

詳細は不明だけど、ドグラマグを倒した時、ドグラマグが作りしドグラ大迷宮が崩れてしまうのかな?

逃げて仲間と再会する為にも、この場から離れるべき。

魔力を酷く消耗したセレーネじゃ、あれだけ全員を一斉に避難させる力はもう無さそうですしねー。

ただ気になるのは、果たしてナツとスザクだけでドグラマグを倒せるかどうかですが…。

弱体化というデバフは確かにあるんですが、もう一押しナツやスザクにパワーアップイベントがないと五神竜クラスには届かない気もするなぁ。


鉄のリベンジ

ボロボロのガジルを抱えて走るリリーは、再びゴッドセレナを発見。

大迷宮の出口で、倒れてるエレフセリアの隣にゴッドセレナとサイがいました。

ゴッドセレナはともかくサイもいますね。

サイに関してはグレイに敗北しましたが、大迷宮から逃げ延びてるのは、グレイが完膚なきまでに痛めつけなかったか、それだけのタフネスがあるのか。

こういう敵キャラがまだ動ける程には余力があって、ああ行動していたって後に分かるの珍しい展開です。

味方キャラに関しては、今回のガジルのようにすぐ復活してもおかしくないけど、敵キャラは一度倒されたらもう動けないイメージ。

今回は「ドグラ大迷宮から脱出した」と描写する意味があったんでしょうね。

ドグラマグを倒した事で、崩れると思われる迷宮。

二人は今後も敵として出てくるゴールドオウルのメンバーだと思うと、ここで退場は勿体無い。

なので「生存」を仄めかす為に「ドグラ大迷宮から脱出した」という描写が必要だったのでしょう。

黒滅竜騎団あたりも、今回のエピソードが終わる頃にはこっそり脱出してたって描写挟まれそう(アニメ楽園の塔の三羽鴉的な)。

今回は、リリーと協力して挑むゴッドセレナ戦

ガジルが鉄影竜の力で影移動して、まずリリーが剣で攻撃→その次にガジルが影から出て攻撃という天地消滅殺法みたいな連携してたの面白かったです。

ちゃんと二人で戦ってる強みを活かしてる。

さりげないけど、こういう描写好きですね〜!

対してゴッドセレナの岩窟竜の大地崩壊も大迫力!!

完全に大地が崩れ去って、足場が無くなるような技で、とんでもない天変地異です。

一応大迷宮の入り口なわけだけど、こんなところでこんな事して良いのか?!って不安にすらなります。

見たところ、サイの愛の絆でレビィに変身させられた時には、足場が復活してるのでガジルが足場のあるエリアに移動したのか、それともあれだけの衝撃を与える技というだけで、結果元に戻るのか…(?)

このへんはよく分からなかったですw


ガジルvs.サイ

グレイ戦に続いて、再び愛の絆(ラブボンド)を発動するサイ。

この場でガジルがレビィに変身させられたという事は、逆にレビィはガジルに変身しているという事です。

愛の絆自体はグレイ戦で一度見ていますが、今回は恋バナしてた状況もあって、照れて女の顔してるみたいなガジルが出てきて面白かったですww

まさか一度知ってる技でこれだけ笑わされるとは😂

こんなガジルは見たくない…笑

レビィサイドにおいては最高に面白くなる状況でしたですが、ガジルの方も今のタイミングは物語に反応します。

「こいつァ今大事な体なんだョ 少しでもキズをつけてみろ…てめぇ…粉々にしてやるぞォ!!!!」とレビィの魔法で鉄を生み出し投げつけます。

愛の絆とは、恋仲の相手との絆を錬成する錬金術ですが、お互いの姿が入れ替わるあたり、ただその姿になっているわけではなく本当にその人の体を借りた状況になっていそうですよね。

ガジルは、この技の状況なんて知りませんが、勝手にレビィの体と入れ替えられたと考えてもおかしくない。

二人の子の妊娠中のガジルからしたらブチギレ案件です。

で、本当に一瞬の入れ替わりだったww

グレイ戦から考えると、入れ替わった姿のまま戦うのかなって思いました。

妖精の尻尾の女は皆強いですが、流石にゴッドセレナ相手は無傷で返すのは厳しいんじゃないか…って懸念もあったんですが、それは杞憂に終わりました。

サイは実質瞬殺されたわけですけど、やっぱりグレイ戦の消耗が尾を引いてたんですかね。

じゃないといくら別に強くないといっても、一発でノックアウトした理由は考えつかないなー。


任務完了

サイは倒したから良いものの、肝心なのはゴッドセレナ

奴との戦いが最難関です。

かつてイシュガル最強の魔導士だった男。

一度ズタボロに負けたガジルが勝てるのか分からない。

しかし、そんなガジルはニヤッと笑ってこう言います。

「さっきくすねといた」

ゴッドセレナが回収したドグラコア、ガジルがゲットしてた…!

「これで任務完了だ」と言って、ドグラコアを破壊します。

まぁ元々の任務は、ドグラコア破壊だったもんね。

確かにこれで目的達成。

てっきりガジルはバトルとしてのゴッドセレネへのリベンジを御所望だと思ってたので、意外な決着ではありました。

ゴッドセレナに関しては「ゴッドクソ野郎との決着は次でいい」との事です。

残念な印象が拭えないゴッドセレナですが、実際めちゃくちゃ強くて、そのパワーバランスをどう扱う決着になるのか展開が読めなかったんですよねー。

いざ蓋を開けてみると、ドグラコアの破壊のみ達成して、バトルとしてのリベンジは次回で良いという判断をするのは意外。

失礼ながら、ガジルにこんな柔軟な判断ができるとは思っていませんでした。

もしかすると、レビィが子を妊娠し父になった事が影響してるんでしょうか?

これからは無鉄砲で命がいくらあっても足りないみたいな生き方ではいられないと、ガジルは考えたのかもしれません。

ガジルとキャラクター解釈として「意外」ではありますが、それが好印象に繋がる決着でした。


ドグラマグの弱体化

全てのドグラコアが破壊され、ドグラマグは弱体化

「全てのドグラコアが破壊された!!」というセレーネの言葉を合図にナツがドグラマグをぶん殴りました。

何の変哲もない火竜の鉄拳で一発ゥ!!

ついに一発入れました…!

こういうカタルシス、好きです。

まだまだこちらが劣勢かもしれないけど、やっと入れた一発は大いなる一歩。

ここからナツ達の反撃が始まると期待できます。

ドグラ大迷宮編も佳境

いよいよ次回から数話かけて最終決戦でしょうか。