FAIRYTAIL100YEARSAQUEST第53話『尊き呪い』感想 | ルーメン・イストワール

ルーメン・イストワール

真島ヒロ先生を応援しています。
EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE


■扉絵

扉絵は、花見をしているジェラエル&後ろのはナツルハピ。

原作本編でも紆余曲折色々あった二人ですが今ではこうやって笑い合える日々がきた事を思うと、微笑ましい気持ちで見届ける事ができるな〜。

二人の出会いは呪われたものではなかったと今だから思えます。

後ろのナツルハピはナツルハピでナチュラルセクハラかますいつもの光景だw


■妖精の尻尾vs.ゴッドシード

ゴッドシードが大量に出てきた光景、両手を前に伸ばして気だるげに動いているしまるでゾンビ映画みたいだな…w

ルーシィサイドの方で現れたゴッドシードは相手に触れた瞬間に「読んだぞ おまえが最も強大だと思う者の力を」としか言葉を発していなくて、相手の最も強大だと思う者に変身する直前に知性を得ているんだろうか。

やっぱり、無数のモブゴッドシードでウルフェンがその司令塔のような立ち位置なんですかねー。

見ていた感じ、ゴッドシードは触れられない限りさほど脅威ではなさそう。

触れられてない限り、ゴッドシードには攻撃の手段がないように見える。

意外とアルドロン決戦編の1stステージは難易度低そうかな。


■白滅してた妖精の尻尾の復活

然るべきアルドロンとのガチ決戦にも備えてカナのカードに封じていた妖精の尻尾の魔導士達も復活させたね!

バトル・オブ・フェアリーテイルinドラシールで長く敵対し続けていた事もあって、元に戻って協力してくれると頼もしさが凄まじい。

今後ゴッドシードがどんな強敵を生んだとしても、退ける事ができるだろうと思える安心感がある。

これこそ妖精の尻尾らしい強みだと思います。

彼らのスタミナの半永久的さも畏れいる(笑)

一応はそれぞれ死力を尽くしてノックアウトしたた状況だったと言うのに、解放されたらすぐにゴッドシードに攻撃していくタフネスさ。


■ミラの新技

やっぱミラさんのサタンソウルはカッケーな。

普段は温厚なミラさんだからサタンソウルになると一瞬で変わる空気感にゾクッとさせられるし、強者としてのオーラがたまんねぇ。

ミラさんは原作本編だと最終的にはグレイやエルザに戦闘力としては凌駕されていたんじゃないかと思ってるんですが、仮にどこまで戦闘力インフレに置いていかれたとしてもミラさんの強者としてのキャラの魅力は変わらないと思える。

「サタンブラスト」は新技だったよね。

というかサタンソウル状態のミラさんの名前ありの技って何気にこれまで存在しなかったからね…。

アニオリで作られた技名はいくつかあるんだけど、今回のサタンブラストはまさにその「イビルエクスプロージョン」「ダークネスストリーム」「ソウルイクスティクター」と同系統の技だったと思う。

真島先生特にそれを意識して付けた技名ではないのかもしれないけど、少なくともアニメスタッフと真島先生の間でサタンソウルの技名に対して同じ解釈だったとは言えるんじゃないかな。


■ナツvs.ゴッドシード

ナツは属性の相性もあって、ゴッドシード戦クッソ楽そうですねー!

いつも楽しそうに戦うナツですが、心なしかいつにも増して楽しそうな表情を浮かべているように見える。

まさに無双系のゲームをしているかのような軽快さだ。

ナツは原作最終章に入ってから「炎竜王」クラスの技がデフォになってたから、久しぶりに「火竜の咆哮」が見れたのも嬉しかったなー。

黒魔術教団のアーロック戦でもトドメは「火竜の鉄拳」だったから完全に使わなくなっていたわけではないのは分かっていましたが、実際「火竜の咆哮」を使ったのは最終章に入って以来なかったんじゃないかな。

ゼレフとの初戦でアルバレス帝国兵を一掃した時の技も「炎竜王の咆哮」でしたし。

こうやって初期の技も臨機応変で使ってくれるのは、一つ一つの設定を大切に扱ってくれているように感じれて嬉しい。


■ナツの作戦

もはやナツの方から「しっかり読めよ!!!!」と強者を生む事に自発的なのは何か作戦があるとは知りつつも不安にさせられたんですが、まさかゼレフを生んでアンクセラムの呪いを利用してアルドロンを攻撃するのは意表を突かれた…!

そんなのありかよ!w

完全に予想外でなおかつ大胆な作戦で感心しました。

前回時点だと「最も強大だと思う者」としてハッピーを連想していましたが、今回はゼレフを連想していた違いも面白い。

「最も強大」という言葉は何も戦闘力だけを意味するものではないんだろうなと察せれる。

当然戦闘力としてゼレフを「最も強大」と思った思考回路の方がすんなり理解できますが、意識的にそう考えない限りは根底では「ハッピーには敵わない」とナツは常に思っているんじゃないかなというのも察せれる。

きっとナツに限らず誰しも「最も強大だと思う者」を複数心の中で見据えているものなのだと思う。

グレイだって色んな強敵と出会ってきた中で前回「最も強大だと思う者」として連想していたのは「ウル」と「リオン」でしたからね。


■ゼレフとの再会

ウルフェンが変身したゼレフは頭の角の部分が芽になっててやっぱりゆるキャラみたいな微笑ましさがあるな…!

なんか前にもゼレフの頭の角の部分をいじった真島先生の落書きがあった気がして、それを彷彿としました。

β天国でもそう感じたけど、100年クエストで出てくるゼレフは毎度妙なゆるさがあるなww

ゼレフは本編ではラスボスやってただけあって、その落差が可笑しく見えちゃうからでしょうか。

いや、本編の頃からそういう節は全くなかったわけではなかった気がするけども…🤔笑

ナツは完全にゼレフの事を「兄ちゃん」呼びですね〜!

本編の時も呼ぶ事はあってもあれは敵として対峙しつつもそれでも切れない家族としての情を伝えるニュアンスでしたが、今では何の柵もない状態で呼べてるのが感慨深い。

β天国で再会した時は「おまえ」呼びでしたし、ゼレフの死後初めて「兄ちゃん」呼びをしたんじゃないでしょうか。


■アンクセラムの呪い

ナツの思いついた「アルドロンを倒す方法」とは、ゴッドシードが変身したゼレフのアンクセラムの呪いを発動させる事でアルドロンにダメージを与えるという戦法。

神の名に冠した竜相手には神の呪いを利用して戦うとかいう発想ww

あまりに想定外すぎてちょっと笑っちゃいました。

ただ、確かにこれなら倒せるかもしれないという説得力はある…!

でもこれどうなんでしょうねー。

こういう分身を作るという能力はオリジナルより劣るというのがバトル漫画のベターだと思ってる。

それこそスプリガン12のナインハルトの屍のヒストリアなんかも、それによって作られたゴッドセレナと対峙したギルダーツは「惜しいな…本来の力のアンタと戦ってみたかった」と反応していて、やはりオリジナルより数段劣るようでした。

ただ、ゴッドシードのゼレフに関しては少なくとも「アンクセラムの呪い」は発動しているのか…。

だとしたら、アンクセラム神の呪いというのはどういう感覚で生まれたものなのか、そこも気になってくる。

仮に本当にアンクセラム神なんて存在がいるならゼレフという個人に呪いをかけたというより、ゼレフという概念に呪いをかけたみたいな感じなんだろうか。言ってて自分でもよく分かってないけど!

ゼレフのアンクセラムの呪いは本編でもよく周りの木々を枯らしていたのが印象的でした。

そういう意味で木の竜であるアルドロンには効果抜群なんじゃないかと思いやすい。

ここでアンクセラムの呪いが物語に関わってくるのはある種必然だったようにすら思えます。


■アンクセラムの呪いvs.アルドロン

ナツが全力で走ってアンクセラムの呪いを回避しようとしてるのが印象的だなー。

アンクセラムの呪いの威力を知っているから自分の身を守る為に逃げているわけだけど、自分にはゼレフの持つ力を信頼しているようにも思えた。

ゼレフの力を信頼してあとは任せれるからこそ、敵を前に自分は逃げるだけで良いかのように。

ここはまるで図らずもドラグニル兄弟の共闘が成立していたようで胸が熱くなりました。

ウルフェンが「アンクセラムの呪い」を認知しているリアクションも良かったです。

やっぱり神の域に達している竜には、神の域に達している力と言うのは驚異ではあるんだなと。

これはアンクセラム神もアルドロンもどちらの格も高く感じれるリアクションでした。


■兄ちゃんを苦しませた力

ナツが「この力のせいでゼレフは苦しんで悲しんで絶望してたんだ」とゼレフの悲劇の全てを理解している言動も尊かったなー!

本編だと過去にどんな事があったとしてもゼレフのやっている事は全て許せないというスタンスはブレずに最後まで戦い抜いていましたから、今回二人は分かり合えなかったわけではなかったんだと知れたのが嬉しかった。

最後の瞬間にゼレフに投げかけた「じゃあな兄ちゃん」には、そういう想いも込められていたんですかね。

ナツは「ゼレフを苦しめた力を利用するなんてちょっとひでえかな…」と少し申し訳なさそうだったけど、きっとゼレフはあの世でそんなナツを許さないわけには行かなくなってると思うよ(笑)

愛しい弟から「悪ィ兄ちゃん」と兄ちゃん呼びで謝られたら、ゼレフも感無量だと思う。

そう考えると、ナツの言う場合に限っては「兄ちゃん」って魔法の言葉だなーw