2023年 10月 28日撮影 鹿島港にて
第一中央汽船が運航するケープサイズ型ばら積み船
「DAMPIER MARU」が日鉄石炭受入れB岸壁から出て行きます。
中央水路で回頭します、左のMOLのケープサイズはメキシコから岩塩を積んできました。
休日には御覧の通り釣り竿が並びます。
古い話で恐縮ですが、先代の「だんぴあ丸」1969年(昭和44年)竣工は、
とても思い出に残る船で1980年12月末、千葉県房総半島の野島崎沖で
大しけで船首部が折れて切断して沈没寸前になっていた日本郵船のばら積み船
「尾道丸」の近くを航行中の「だんぴあ丸」が危険を顧みずに時化のなか接近して
全員を救助した海難事故がありました。
この海難事故を当時NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられていました。
「だんぴあ丸」の船長が退船を躊躇していた「尾道丸」の船長に
「一緒に本船でお正月を過ごしましょう」と言った言葉が、当時私の心に突き刺ささりました。
「DAMPIER MARU」
総トン数 107,012総トン
重量トン数 206,269重トン
全長 299.7m
船籍 パナマ
主機 三井E&S造船玉野製
出力 16,810KW
竣工年 2012年
IMO番号 9479254
造船所 ユニバーサル造船津工場
船主 NEWPORT PIONEER TWO S.A.
船舶管理 ファーストマリンサービス-東京
船名の「ダンピア丸」は西オーストラリア北西部の鉄鉱石や天然ガスの積出港の
都市名から名付けています。
後付けのスクラバー排ガス洗浄装置ですが、とても纏まったファンネルになっています。
これでもまだ積荷の石炭が残っている様で、
同じ日鉄の製鉄所のある戸畑港に向けて出て行きました。