大人と子どもの生き方の違いは


過去の経験があるかないか


にあります。



大人はそれまでの人生での経験から

学び、

失敗をしない方法を知っています。

それにより、失敗を恐れる気持ちも同時に

持ち合わせています。


子どもは経験が少ないので、

失敗を恐れることがありません。



経験は時に

危険から身を守り

失敗することを未然に防いでくれるでしょう。


しかし、時に

失敗を恐れる気持ちが大きくなりすぎて

それが足かせになることもあります。


過去の経験により

価値観や世界観はつくられ、

それが、時に自分の世界を狭めたりもします。


こんなことをしたら


恥ずかしい、


笑われる、


怒られる、


失敗するかもしれない。


失敗したくない。


そんな自分の価値観を

ぶち壊す経験をしたのが、

オーストラリアでのワーホリでした。


知らない土地、

住むところもない、

仕事もない、

やらなければならないことがない、

何をしてもいい。


そんな環境にいるのは

初めてのことでした。


初めてだったからこそ、

こうやったら失敗するという経験が無かったので


思いっきり動くことが出来ました。


つたない英語で色々な人に話しかけました。

オーストラリア在住10年目の今の方が

英語も喋れますが、

あの当時ほど、話しかけたりしないです。


当時はオーストラリアに永住するつもりは

なかったので、


ワーホリの目的を

その後の人生プランに繋げるようなこともなく、


そのおかげで

自由に

その時にやりたいと思ったことだけを

やることが出来ました。


そんな風に行動したことで、

それまでの自分の価値観とは違う価値観に

生で触れる機会が沢山あり、


それは恐れとは反対の

優しい世界でした。



英語が下手でも人と仲良くなれる、


失敗しても笑って許してくれる、


辛いことがあっても乗り越えられる自分がいる。



ファームに滞在していた時、


新しく買った鶏たちが

ダンボールの箱に入れられて

運ばれてきました。


そのダンボールの箱を移動させるのを

手伝うように言われ、

言われるがまま、

箱を持ち上げました。


その瞬間、

ダンボールの底が抜けて

中に入っていた鶏たちが逃げてしまったんです。



やばいと思いました。

やってしまった。


でも、みんな

笑いながら、


大丈夫、大丈夫

つかまえられるよ。


って誰も怒りませんでした。


ホッとしたのと同時に

驚きました。


え、こんなに優しいのねって。



失敗して

笑い飛ばしてもらえるなんて

思っていなかったので感動しました。


もし、また同じ状況になったら

また鶏を逃がしてしまうと不安がよぎり

手を出さないかもしれません笑い泣き


そうしたら、

この優しさには触れられないし、

失敗しても大丈夫と思える経験も

することが出来ないので、


勿体ないですよね。



そんな出来事があったなと、

9年前のことを思い出したのが

ここ最近です。



子どものように

恐れがなく

やりたいことやれていた

自分。



まるで我が子のようだと、

自分の息子の姿と重なります。



そんな訳で、

社会に揉まれて

ちょっと人生について

考え直したい

30歳前の若者にワーホリはおすすめですが、


ワーホリでなくても

何か未経験のものを

初めてみるのがオススメです。


やらなきゃいけないものではなく、

自分がやりたいこと、

ワクワクすることを


やると自分で決めると

なお良しですね。


夫の奇妙な行動も

実は私の凝り固まった価値観を

壊してくれるきっかけ

なんですよね。



そのように捉えると

感謝です。