とんでもなく面白い一日の記録(後半)マインドフルネス編 | ボディーワーカー小笠原和葉オフィシャルブログ

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ココロとカラダに安心を再教育していく『プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド』を主宰、また横浜市都筑区、緑と光があふれるボディーワークスペース『BodySanctury(ボディ・サンクチュアリ)』でクラニオをベースとしたオリジナルのボディーワークを施術しています。

facebook 11/27 FBより


ゆりさんと別れたあとは、北鎌倉で
藤田一照さんの「臨床家のための無心のマインドフルネス研究会」。


今流行のマインドフルネスは、臨床の現場でも使われるけれど宗教色を排除して、ビジネス文脈だと思いっきり「ツール化」している。


マインドフルネス自体が優秀で、置かれた場所で咲いてしまうため、色んなシーンで機能する。


ここではそのことの”是非”を問うとか、「マインドフルネスは本当はこうだ」「昨今の流行りは嘆かわしい」みたいな態度ではなく、
「でも本来はどういうもなのかも知っておくべきだよね」
 ということで、選ばれた課題図書を順番に読みながら研究していく。私は2年目。


 



昨日から『マハー・サティパッターナ・スッタ』(大念処経)を読み始めて、
 


『まず、インド哲学研究者の斎藤ゆみさんにマインドフルネスをめぐるコンセプトの混乱を整理してもらえるようなパーリ語のいくつかの言葉についての授業をしてもらった。』(一照さんのポストより)


と ん で も な く 面 白 か っ た 。
正直、インド哲学の深遠な世界と仏教の用語は、基礎的な知識もないのでほぼチンプンカンプンです。


でもその背後にある、この文脈で積み上げられた人類の思索のあとと、言葉を経由しない、それゆえ言語として残せないダイレクトな体験としての探求の圧倒的なボリュームがどおーーーんと感じられて、その重みと深みにただただ感動。


語られる言葉を聞いて感じる、ということの醍醐味があったなあ!
 


今、いわゆるマインドフルネスと思われているものがほんっとうに表層の、ミルクティーにはった牛乳の膜みたいのをぺらっとすくい上げたものに過ぎないことが、よくよくよくよく分かりました。
それが薄っぺらくてだめ、なんじゃなく、もうイン哲がすごすぎて無理。
凡人は膜から行くしかなかろうよ、むしろ。
膜も、ウマいしね。
 


東大インド哲学の さいとう弓さんの、専門家としての萌えと葛藤もいちいち分かって首がもげそうだったし、


体験的にしか分かり得ないものを、言語化せずに継承していきながらその領域を深めていくというインド哲学のしずかな態度が迫力ありすぎ!!


一照さんのお話も合わせて聞きながら、
これって、数学とか観測手法が開発される以前の量子力学的な世界だなあ〜と感じていました。


見えない、背後にある、わたしたちがもれなく逃れられない真実にミクロレベルで執拗ににじり寄るその手法が違うだけで、態度と結論はほぼ同じだ。(なんということだ…)





インド哲学は、ただ
自分の内側をていねいにていねいにひたすら地道に地道に深く深く深く・・・観察していくだけで、量子力学的世界にたどり着く。


人間の、真実というものに対するあくなき探求。
それをせざるを得ない切実さ、みたいなものがひしひしと伝わってくる。
 


流行りのマインドフルネスがうんぬんとか言っている場合ではないなこれは!


でもたしかにこれだけの深みがあるものを、ライフハックの手段と思ったままでいるのはどうか、というナチュラルな疑問は湧いてくる。使い方ではなく、心の置き場の問題として。


それってこういうものが必ず通る道なんだとも思う。


本物だけを本物としてそれ以外を批判もしくは排除して
本物を守るのか、


あるいは、ひとびとに広く知られ使われて行くことをまずは、認めるのか。


療法の世界でも山程起こる議論です。
(私も「自分たちが本物なので」一派に刺されたことが^^;)



この研究会と一照さんのいいところは、批判から入ることをしない、でもマインドフルネスってそもそも本当は何だったのかを少なくとも我々は知っておこうよね、というおおらかさと真摯さが両方あるところ。


私は昨日の話を聞きながら、
トランジットの空港みたいなものなのかもなあ、と思っていた。


いきなりめざすにはしんどいorはるかすぎてめざす気にもならないorそもそもそんな場所があることすら知らない、っていう場所が精神世界にもある。


なにしろ「生活」が「ライフ」だと、普段は思っているわけだから。



だったら、このストレスが楽になるなら、生産性が上がるなら、気持ちがスッキリするなら、とマインドフルネスを手にとるところからしか始められなくても、いいでしょう?ねえ^^


でもそれで得たものや見えた景色は、トランジットの空港で、そこで荷をおろしたり給油したりたっぷり遊んで楽しんでもいい(トランジットの空港って楽しいよね!)けど、その先もあるよ、そういう飛行設計になっているけど、行かないの?別に行かなくてもいいけどさ、
てとこなんではないだろうか。


私とマインドフルネスの関係はですね、
長らくトランジットの空港で遊んでいました!笑


でも昨日の話を聞いて、うわあ、マインドフルネスのほんとの目的地に向かって飛び立ちたい!と思いました。


頭がよかったら、数学をやりたかったなあ〜、と最近思っていたの。だけど、まさかこんな手があったとは・・・。
 


意味わかります?わからなくても先に行きます。


会ったら抱きしめたいと思っていたゆみさんと、
帰り道はなぜかお互いの髪のかわいさを褒め合いながら、


数学者が数式で真理に迫っているとき、きっとインド哲学の探求者たちが瞑想の中で出会っていたものと同じ音を聞いていたに違いない、私はその音を子供の頃望遠鏡で初めて土星を見たときに聞いたんだ、と語り合いながらたいへん盛り上がって帰ってきた。
 


こういう話が通じる人がいる奇跡。


すべての道は、Xに通ず、るのだろうか。
そのXを、みんな探している。

 


閑話休題して、昨日の響いたポイントをシェアします。


ーー


Lifeの3層
・生活 wealth
・人生 meaning
・いのち LIFE


最初の2つはsomebodyのもので、最後の一つはno-body個人名がないもの。
ゆたかな生活を目指して、人生を貧しくしている。
そこはサバイバルモードの恐怖と欲望の世界。
個人という幻想を捨ててから始まる人生がある。
いのちから見ない限りわたしたちは本当には安らげない。
 


苦しみたかったら、どんどんモノの世界にとらわれていればOK。でもその世界から、砂場から子どもが去るように、納得して離れていく。
それにマインドフルネスが使えるのだが、
むしろその砂場にとどまるためにマインドフルネスを使うことを、あなたは選ぶか??


ーー



はあ、強烈な一日だった。まいった。
何もかもありがとうございました。
 


だが粛々と私は告知をします。



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