ロルフィング体験記1-2【背骨を長~く】 | ボディーワーカー小笠原和葉オフィシャルブログ

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ココロとカラダに安心を再教育していく『プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド』を主宰、また横浜市都筑区、緑と光があふれるボディーワークスペース『BodySanctury(ボディ・サンクチュアリ)』でクラニオをベースとしたオリジナルのボディーワークを施術しています。

毎度おなじみ、
「核心に近づくと更新が途絶える」
というパターンが久々に再現された今日この頃、
みまさまいかがお過ごしでしょうか、あついですね。


とにかくそんな風にして、いろいろな感慨に包まれながらマッサージテーブルで解放されてゆく私の心と体。


カラダっていろいろな事をメモリーするというのはボディーワーク業界(?)では
ごく常識として浸透していますが、今さらながらほんとうにそうなんだなあ~としみじみ。


孝太郎さんの手が、私の体の中の構造をとらえる。

そのラインが本来の動きを取り戻すのをスペースを作って待ってくれる。

すー・・っと何かがほどけてゆるむのを感じる。

ふぅ~、とため息が出る。

同時に心の中もふわり、と緊張がゆるむ。

あ、そういえば私・・・って、無意識に作っていたものを思い出す。



そうして気づくのは、

「このギュッとした感じ。
これは疲れで”なってしまっていた”んじゃなくって、
自分が”ギュッ”と作っていたんだ」

ということ。

本当はただそれをやめればいいだけなんだなあ。


マスターコースに行ったとき、
いろんなパターンをじゃかじゃか処理して行って軽くなると同時に
毎日柔軟性がアップしていって、何年もできなかったヨガのアサナがいきなり
苦もなく出来るようになっていくのに驚いたものであった。

肉体っていろいろな事を刻むものだな、デジタルに。
体を大切にしなければいけないことの理由の一つだろうな。

と同時に、そのプロセスをサポートしてくれる孝太郎さんの存在そのものに
超リスペクト、ちぇけらっちょー。(称賛の言葉が見つからずこんな・・・詫)

変容を起こすのって、技術を超えて存在なんだなあと思うのです、毎回。
孝太郎さんのセッションを受けると、すごく絶妙な感じで自分に意識を
フォーカスできる。

技とか知識をひけらかす感じとか、何かを治してやろうとかそんな感じを
微塵も見せないで、淡々とその人のプロセスを信頼してサポートしてくれる。

愛情いっぱいですよ~、あなたはすばらしい~、からださんありがとう~、
みたいな余計なオーラも一切なし。
無味無臭のハリーポッターみたいな人なんですよ。
(なぜハリーポッターかは・・・)

私がどんなに興奮して前回の感想を話そうと、
困り果てて駆け込もうと、
「はあはあ、そうですか・・・それは、うん。
・・じゃまずとりあえず歩いてみてもらえますか?」
なんて言ってさりげなくセッションがスタートする。

そしてセッション後にこれまた私がどんなに興奮して感動を表現しようと、
「そうですか。よかったですね(^^)」
と静かに、巻き込まれずそこにいてくれる感じ。

本当に信頼して体を任せられる人だからこそ、
フィジカルな変化を超えた体験が出来るのだと思う。

これこそが『癒し』だなあ。


感動のうちにテーブルでのセッションが終わり、起き上がる。

頭が軽くなりすぎて、視界の調整が追い付かない感じでちょっと変。

その事を伝えると、
「じゃ、この音をちょっと聞きながら歩いて下さい」と言いながら、
私の体の周りで指を鳴らす。

ボディーワーク界のポール牧・・・というバカバカしいキャッチフレーズを思いつきながらも
一応まじめに音を聞きながら歩く。

あれも意識を開く、っていう調整の一種なんだろうなと思う。

だんだんと落ち着いてきて、今度は歩き方をもう一度指導してもらう。

頭蓋骨の下に、背骨がチェーンのようにぶらーんとぶら下がっていて、
歩くとそれが全部揺れていいんだ、ということを感じながら歩く。
背骨をふわーーっと長くしながら歩く。
バレリーナがふわりふわりととびはねる様子をイメージして、そのイメージを持ちながら歩く。

すると、
なんということでしょう!!!
久しぶりの違和感のない動き!!

産後、なんだか普通に歩こうとしてもドタドタしたり
ぎこちなかったり、自然な動きというものがトンと思い出せません・・
という時代がほぼ一年続いていたというのに。

はあ~。呼吸を深くしながら歩けるよう~。
何も考えずに歩けるよう~。泣くほどに感動。

でもこれ、赤ちゃんとか抱っこしながらこのイメージで歩くのって、
どうなんでしょう、出来るのかな。戻っちゃわないのかな・・・と不安を漏らす私に、
「逆に、このイメージで抱っこもした方が楽に持てるはず」とのことで
そこらへんにあった、重たいかごを持ってみる。

反射で、ぐっと力を入れたくなるのをこらえて、
背骨をふわーっとしたまま。

はっ!持ちやすい。

このイメージで何かをもったり歩いたりすると、
上半身の力が抜けて、その分お腹に力が入って、
足の裏にちゃんと体重が乗るのが分かる。

ちゃんと乗るというのは、説明が難しいんだけど
どっか途中の表面的な筋肉ががんばっちゃうんじゃなくって
頭の重さがそのまままっすぐ足裏まで下りてくるようなイメージ。

「なるほど~。
私これが出来なかったからお腹が出て来ちゃったんだ~」

と悲しい事に気付き口にする私。

孝太郎さん:「そうですね」


そうですねとゆったなコラァァァァァ!!!


いや落ちつけわたし。背骨を長ーく。背骨をふわーっと・・・。

不思議なことに背骨を長ーく、ふわーっとしていると、
怒れないというか、余分なところに力を入れられないというか、無駄な頑張り感が去ります。

はー、やれやれ。
何だか分かりませんが、命の洗濯しました。
クリパルヨガを終わったときの感想に似ているな、ロルフィングの後って。


帰って来てからも、
教わった感覚を思い出しながら、
背骨を長ーく、背骨ふわーっと、心臓も軽ーく・・・
と意識して動いていると、
呼吸が深くなって余分の力が抜ける。
そしてその分を、必要な力に変えられるのを感じる。

抱っこ、すごく楽になった。
歩くのも、すごく楽。

今までぐっと上半身に頑張って入れていた力、いらなかったんですね。

必要だと勘違いして使っているエネルギーを解放して、
本来の構造に素直な動きを思い出させてあげると、
その分必要なところにエネルギーを使えるんだよね。
そしてそれは一番自然で楽チンな動き。

なかなか示唆に富んだ現象だと思いませんか。


あと9回、何が起こるのかな。楽しみ。

今、自分の中でも、タイミング的にいろいろな事が整理されて動いているところ。

リンクしていろんな事が起こるだろう。


そして鎌倉駅までの道すがら、某・・・祭りの驚くべき仕組みを聞いて
爆笑しながら帰途につきました。(おっと放送コードギリギリ!)