みなさんこんばんは菊澤多門です。


親に特別可愛がられていた

末っ子の弟が

戦争に行くことになってしまった。

親が人を殺せと教えたか?

人を殺して死ねと24歳まで育てたか?

天皇は戦場に行かないじゃないか、

ロシア軍の基地を

やっつけることが出来たとして

それがどうだというんだ。


人を殺して死ぬことが

名誉なことじゃない。

弟よ、死なないでください。



みなさん、お気付きでしょう。

そうです。
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これは与謝野晶子(よさのあきこ)の

「君死にたもうことなかれ」です。


日露戦争に征く弟への痛切な思いを

したためた詩です。


私は小学生の頃、

「君死にたもうことなかれ」が

大好きで、暗唱したりして

与謝野晶子に憧れていました。


弟を大切に思う、

素晴らしいお姉さん

なのだと感心していました。


与謝野晶子は

ロシアの文豪 トルストイ の

影響を受けていたそうで

トルストイの反戦論文

「悔い改めよ」

が元になって

「君死にたまふことなかれ」という詩が

書かれたと伝えられています。


「お國の為に」という時代に

人の命の大切さ、
肉親への愛情を

堂々とうったえる勇気は素晴らしいですが

それを

素晴らしいと教えるのであれば、


自己犠牲の精神や

國を守ることや

大義に生きる素晴らしさも併せて

教えるべきだと思うのです。


アメリカでは

猿がヒトになったという

ダーウィンの「進化説」と、


神によって

アダムとイヴが創られたという

「創造説」の両方を教えて

どちらを信じるのかは本人に任せる

という話を聞いたことがあります。


ですから今日は是非、

「君死にたまふことなかれ」は

知っているよ、という方々に

こんなお話も知っていただきたいのです。



72年前、東京の小笠原諸島にある

硫黄島(いおうとう)という島で

日本兵の遺体から

当時のアメリカ大統領に宛てた

こんな内容の手紙が見つかりました。



フランクリン ルーズベルト君に言っておく。


日本は望んでもいない戦乱に巻き込まれ、

不幸なことに

アメリカと戦争することになってしまった。

日本を戦争するしかないように

追い込んだ事情は

あなた方アメリカ人が

一番よく知っているんじゃないのか?


天皇陛下が

永遠の世界平和を念願なされていて

明治天皇の歌に貴方の叔父の

セオドア ルーズベルト閣下が

感嘆したことは

貴方も知ってるでしょう?


貴方たち白人は

有色人種を奴隷にしようとして

日本がその有色人種を

解放しようとする本当の意味を

理解しようとせずに、

ついに日本人種の絶滅を言い出した。


貴方たちは十分に繁栄しているのに

貴方たちから逃れようとする

哀れな人類の

希望の芽を

どうして摘み取ろうとするのか?


貴方たちがヒトラーを倒したとしても

スターリンを首領とするソビエトと

仲良くできるのか?

世界が強い国のものなら

ずっと闘争が繰り返されるし

ずっと安寧幸福がくることは無い。


貴方たちはもう 世界制覇 出来そうで

さぞかし得意になっていることでしょう。


だけど貴方の先輩である

ウィルソン大統領は

その得意絶頂の時に失脚したのですよ。

同じ失敗をしないようにね。



市丸 利之助(いちまる りのすけ)


※原文をかなり略しています



硫黄島で散華(戦死)された

市丸(いちまる)少将は
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アメリカ兵が

日本兵の死体をあさり、

所持品を持って帰ることをよく知った上で

この手紙をルーズベルト大統領に

届ける算段をしたのです。


陸軍の栗林忠道 閣下と

海軍の市丸 利之助 閣下は


陸と海からそれぞれ

硫黄島を守る為に指揮する立場でしたが

市丸 閣下の

海軍兵力が無くなってしまったので

市丸 閣下は死ぬまで

陸で戦うことになってしまいます。


そして海軍の将軍だからこそ、

発揮できるはずの能力を

発揮出来ないまま散華(戦死)なさいました。


しかし、

この手紙がアメリカに伝えられた

僅か8日後、

本当に
フランクリン ルーズベルト大統領は

脳内出血で亡くなりました。


そしてその後

アメリカは日本に勝ちましたが

市丸閣下が指摘されたとおり

アメリカとソ連の対立は避けられず

冷戦時代が訪れました。


「ルーズベルトは
日本の提督によって叱られた」

アメリカの各新聞社は

市丸閣下の手紙を感動的に

絶賛報道したのだそうです。


他国を侵略しようとしたのではなく、

大東亜戦争に巻き込まれた日本の立場と

世界平和の為に戦ったという事実を

市丸閣下はアメリカ大統領に

直接うったえる形で

結果、アメリカ国民に知らしめたのです。


多くのアメリカ国民は感動したそうです。


勇気を出して反戦の詩を書いた
与謝野晶子を教えるのならば

敵国アメリカにも
高く評価されるほどの手紙を書いた
市丸利之助も教える

そんな教育を期待したいものです。


軍人を省いて近現代史を教えるのは

危険だと私は思います。

だって、明治から昭和にかけての偉人には

軍人が大多数いらっしゃるでしょう?