「みのもんたの朝ズバッ!」の大研究(8) 理不尽な批判 | 西陣に住んでます

「みのもんたの朝ズバッ!」の大研究(8) 理不尽な批判

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TBSテレビの朝のニュースショウ「みのもんたの朝ズバッ!」の大研究の第8回目は、不当な論拠(Irrelevant)の事例の続きを紹介したいと思います。


バックナンバーはこちら→[みのもんたの朝ズバッの大研究 総合案内]


この記事では最近の放送からNPB、全柔連、消費税に関わる事案について着目したいと思います。



1NPB批判


メモ2013/06/13 プロ野球"統一球問題" NPBが釈明会見


みのもんた氏:不祥事でしょう。不祥事以外の何物でもないでしょう。自分がコミッショナーと言う重要な職責に就くときにどういう職責を全うしなくちゃいけないのか、ちゃんと考えた上で引き受けるべきでしょ。・・・と言われちゃうんです。「これは不祥事じゃない」、小松さんね、この方が不祥事じゃないって2回も行っちゃったから、どうなんでしょう。


小松成美氏:加藤さんがコミッショナーに就いた時に私達はものすごく期待したんですよね。本当に権威のある野球を愛する方だと言う意味で信頼を申し上げていました。けれども本当に知らなかったのか、そしてこれを不祥事ではないと言ってしまう今の心の中を思うと本当はウソがあったのではないかと今は疑ってしまいます。


みのもんた氏:もう一度この2つのボールを・・・昨シーズンまで使われていたボールと今シーズンから使用されているボール。どこが違うんだと思いの方もいるでしょう。今、カメラがよります。(ボールに加藤コミッショナーの名前が印字されている)何か印字・印刷・プリントされているんです。誰かの名前です。加藤って読めます。コミッショナーの名前が印字されている。何これっていう人もたくさんいるでしょ。そこで北川さん、どんな感想をお持ちですか?


北川正恭氏:私は、柔道、あるいは大相撲、みんな大不祥事で、ということで立ち直るって言って今努力してますね。これもスタートですから、不祥事じゃないって言ったらまったくコミッショナーの資格がないと思います。だから不祥事ですよ、これは。だから、知らなかったとしたら最大の不祥事であって、これほど世間が騒いでいるのにコミッショナーとしてまったく対応してなかったら最大の不祥事だと私は思います。


みのもんた氏:なんでコミッショナーの名前がすべてのボールに入っている(笑)?


北川正恭氏:統一球で自分の意思がものすごくあったんですね。そしたら変える時もはっきりした意思示して事前にと言うことがないといけないのに知らなかったは通らないと思いますよ。


NPB公式球問題については、[NPB公式球問題を考える][大研究4] でも述べましたが、違う視点から眺めるため再掲したいと思います。みのもんた氏は、長々と自論を語った上で小松氏や北川氏にコメントを求め、自論に合致した内容を引き出しています。これはヒント、リアクションの制御にあたると同時に他人の言説に訴える論証です。


「う~~~~~ん」「そうですね~~~~~」というフレーズをしつこいまでに情感たっぷりと連発する小松成美氏は、みのもんた氏のヒントに対するリアクションのためにキャスティングされているようにも思えます(笑)。川島コミッショナーが本当に知らなかったか知っていたかに関わらず、小松成美氏の発言は名誉棄損にも当たる暴言です。「不祥事ではない」と言ったから「本当はウソがあったのではないかと疑う」というのは明らかに不合理な理由です。本当にウソがない場合にも川島コミッショナーは「不祥事ではない」というからです。真実がどうあれ、放送では推定無罪の原則を遵守すべきです。主観的な思い込みをあたかも事実のように語る小松成美氏は、個人的確信に訴える論証を行っています。論理的に考ると、小松成美氏は全知全能であるか、とんでもなく非常識かのいずれかです。あえてもう一つ言わせていただければ、科学的な見地から全知全能な人間など存在するわけがありません(笑)。


一方の大学教授の北川氏は権威に訴える論証要員です。北川氏は言説に思い込みが強く、論理が成り立っていないこともしばしばです。今回も違法行為を行った柔道と大相撲とプロ野球とを同一視して不祥事だと認定してから、何を言っているのかよくわからないような珍説を述べています。その論理をまとめると次の通りですが、不合理な結論を通り越してもう大笑いです(笑)


(1) 不祥事認定すれば「立ち直る」よう努力するから不祥事認定すべきである。
(2) 不祥事として認定されることはスタートなので、不祥事でないということは

  コミッショナー失格である。
(3) コミッショナー失格だから不祥事である。
(4) これほど世間が騒いでいるのにコミッショナーとしてまったく対応してなか

  ったら最大の不祥事である。


はっきり言ってめちゃくちゃおバカな論理です。きっと中学生でも笑っちゃうのではないでしょうか(笑)。まず(1)については、パワハラにもつながるような恐ろしい暴論です。そもそもプロ野球は現在正常に運営されているので特に立ち直る必要はありません。(2)については、「不祥事でないことも不祥事と言うべきである」と言ってるに他なりません(笑)。(3)については、不祥事ではないと言ったコミッショナーは失格だから不祥事であるという完璧な循環論証です(笑)。(4)はコミッショナーの会見をマスメディアが報じて前日の夜に騒ぎになったのであっ次その日の朝5時という早朝までに何を対応すればよいのでしょうか(笑)?。しかも北川氏は何の理由も述べずにそれを最大の不祥事と言っています。私の個人的感想ですが、よくもまぁ早稲田大学はこのような非論理的な人物を教授として雇用しているかと思います。私は、早稲田大学を心の故郷だと思って深く愛しているから言わせていただきますが、早稲田大学がこのようなハチャメチャな論理を述べる北川正恭氏を雇用したことは不祥事だと思います(笑)。不祥事と言われたことをスタートに早稲田大学が立ち直ってくれるといいんですけどね(笑)。


そもそもNPBは、公式球が野球協約で規定されているスペックを公差範囲内で逸脱していたため、ミズノの精巧な技術を駆使することで交差分だけ反発度を高くして、規定内で最も低い反発度のボールを製作しただけであると私は考えます。これは加藤コミッショナーの当初の指示内容と一致します。そして、この微調整によってコミッショナーが保証すべきスペックが確保されたわけであり、スペックを満足するボールにコミッショナーのサインが印字されているのは至極当然のことです。もしも問題視するならば公差内でありながらわずかに規定値を下回った昨年までのボールを問題視するべきです。そして、この問題の本質は、みのもんた氏が論理的根拠もなく決めつけている「不祥事(scandal)」ではなく、あくまで選手が機構にスペック変更の告知を求めている「労働争議(dispute)」です。まさにこの一連の報道は、イエロー・ジャーナリズムの典型であると考えます。



メモ2013/06/13 飛ぶボール知らなかった コミッショナー会見


みのもんた氏:どうしちゃうの?このコミッショナー。これは不祥事じゃないって言ったよ。2回も言ってたよ。大丈夫かね。


(中略)


金井辰樹氏:でもこれほどの重要案件をトップが知らなかったとしたら、不祥事って言うと思うんですよね。


(中略)


みのもんた氏:非常にこういうたとえは良くないかもしれませんが、日本のプロ野球12球団ございます。関連の企業、大変な数です。そこで動いているお金は大変な額です。生活がかかっております。さぁ、あらためて小松さん。


小松成美氏:ゴムが自然に変化するわけがないんですね。つまり誰かが命令をし、メーカーはそれを作り、供給したというわけですよね。その経路が判明しない限り、私達は今まで通り野球を応援できませんよね。


みのもんた氏:生活かかってますんで。


小松成美氏:残念です。本当に。


みのもんた氏:しかもこのボールには、今写ってますけど名前がびしっと入っていらっしゃる。


北川正恭氏:製造メーカーに「隠せ」って言ってるちゅうことは一体どういうことかと。議論の外だと思いますけどね。


アナウンサー:混乱を招かないためにと言うことがそもそもだったということなんですが、結果として混乱になってしまったような気がします。


みのもんた氏:混乱では済まない。選手それぞれの生活費にまで影響する。


ボールのスペックが選手の生活に影響して選手が困るのであれば、規定内でスペックを変化させた場合に通知する義務をNPBに課すようあらかじめ取り決めを交わしておけばよいと思います。みのもんた氏はボールのスペックが変わって選手の生活に影響があるという同情に訴える論証を展開していますが、仮にボールのスペックが変わって引退する選手がいれば、それによって支配下登録枠に空きが生じて入団できる選手もいるわけです。そして何よりもコンプライアンス遵守に伴う労働環境の余儀のない変化はプロ野球業界に限ったことでもなく一般社会の常と言えます。ちなみに、個人的な考えを言わせていただくと、京大の藤井聡先生の著作にもあるように、「コンプライアンス」というものが日本社会のしなやかなシステムを弱体化させている元凶であると私は思っています。



メモ2013/06/14 退任へ 責任追及 加藤コミッショナー(スポーツニッポン)


与良正男氏:まぁあれがすべてですよね。退任するかどうかわかりませんけれども。もともとこの人外務官僚なんですよ。外務省の幹部でね。大リーグのファンだったって僕は理由はホントにわからないだと思うんだね。でコミッショナーになったんだけれども、まずもちろん大責任ですよ。あの会見はひどい。あまりにもひどいと思う。まったく世の中のことわかっていないとしか言いようがないんだけど。ただ、隠蔽した理由をまずともかく説明してほしい。なぜそういうことしたのかってことを、まずそれが先。それからもちろん責任問題と言うものを当然やらなくちゃいけない。


この与良氏の言説がすべてです(笑)。与良氏は完璧なまでの状況対人論証を行っています。外務官僚は悪いという論敵の立場を批判し、論敵の言説の信憑性を低下させています。しかも与良氏のコメントは理由を欠く批判です。理由を述べることなく「あれがすべて」、「会見がひどい」と評価型言葉のみを連発し、「まったく世の中のことがわかっていない」と結論付けるのは「あの人はひどいからダメ」といっているのに等しく、論理が破綻しています(笑)



2全柔連批判


メモ2013/06/12 全柔連会長"続投" どうなる?組織改革


みのもんた氏:今度、全柔連の皆さんは日本の国民を相手の問題になってるんだよってわかってないんですかね?


みのもんた氏は、バンドワゴンに訴える論証をテレビ番組で行うという決意を見せることで、全柔連に対して威力に訴える論証を行っています。公益財団法人の全日本柔道連盟(全柔連)は、その構成員が活動を通して体罰・パワハラ・セクハラ・助成金不正使用などの法律に違反する行為を行っていたので、その連盟の会長が責任をとって退任することは適正であると私も思います。ただし、全柔連にとって一番重要なことは、「会長が退任すること」ではなく、「組織が改革されること」です。そして、その改革のプロシージャ―は全柔連が決めることであり、みのもんた氏が決めることではありません。「みのもんたの朝ズバッ!」では、一方的に反上村派と呼ばれる人たちをスタジオに呼んでは会長を批判させました。この偏向報道は、情報操作曖昧な権威に訴える論証にあたります。「朝ズバッ」に出てくるアンチ上村派の人達、とりわけ元女子柔道の選手たちは名選手でありましたが、組織運営に長けているかどうかは不明であり、まさに「曖昧な権威」といえるかと思います。このような「曖昧な権威」の言説をよく考えもせずに絶賛して受け入れているのが「朝ズバッ」といえます。



2013/07/31 「全柔連」上村会長 8月中の辞任表明


みのもんた氏:しかし39人の人達が「今辞めることはねえよ」って答えたの?


(中略)


みのもんた氏:こりゃ姿三四郎怒るね、これ聞いたら・・・


逢坂ユリ氏:(前略)なので、外部の有識者、弁護士とか、他の経営者とかを入れるべきじゃないかなと思いますね。

みのもんた氏:本当そうですよね~


みのもんた氏と朝ズバッのほとんどのコメンテイターが盲目的に信じている「トップを新しく変えればよくなる」というのは、「古いものは間違っていて新しいものは正しい」と考える新しさに訴える論証(Appeal to Novelty)という誤謬です。「至急派」と「改革派」のレッテル貼りがその典型と言え、元官僚の古賀茂明氏は病的なまでにこの誤謬に陥っています(笑)。不祥事(scandal)と騒いで、マリー・アントワネットを絞首台に向かわせるがごとく悪者に仕立て上げた責任者を退任させるというのはイエロージャーナリズムの常套手段であり、その実現のためには民主的な手続きも否定されることになります。そもそも、何の権限も持たない報道番組の司会者が明確な理由も述べずに印象で辞めるべきと勝手に意思決定をするのは、本当に理不尽なことです。


また、みのもんた氏の発言の「こりゃ姿三四郎怒るね、これ聞いたら・・・」は、全知全能に訴える論証による人身攻撃といえる死者の人身攻撃(post mortem)と呼ばれるものです。姿三四郎が怒るかどうかは絶対にわかりません。「いや、姿三四郎は許すはず」と反論すればそれまでです(笑)。何とでもいうことができるまったく意味のない論証法です。


逢坂ユリ氏は全柔連の会長として曖昧な権威をリスティングしています。元外務官僚の現プロ野球コミッショナーとかどうでしょうかね(笑)



メモ2013/08/22 全柔連新体制発足


みのもんた氏:全柔連!やっと新体制が発足しました。外部から初就任、宗岡正二会長。オリンピ ックの金メダリスト、山下泰裕副会長。さぁ~改革はどうなんだろうな~!


やっと祈願の新体制が実現して希望膨らむみのもんた氏でしたが・・・



メモ2013/09/04 「学内で済む話と・・・」発覚後に全柔連理事(読売新聞)


みのもんた氏:残念だね。天理大柔道部で暴行、全柔連の理事になっていたの?


新体制の理事が自分の学校の暴行事件を隠蔽して理事になっていました。みのもんた氏が自分の論理を貫くのであれば、新しい理事長はすぐに辞めるべきと主張すべきです。イエロージャーナリズムの常套手段である新しさに訴える論証が破綻をきたした瞬間です。



メモ2013/09/05 主将も現場にいた 天理大柔道部で暴力


みのもんた氏:(蚊の鳴くような声で)現場にいた大野主将「止められず」無念です。鼓膜が破れるって殴ったわけね。名門、天理大・・・


小松成美氏:残念ですね~


アナウンサー:今回問題視されているのは、主将がその場にいたということ以外にも部長を務めていた人物が隠蔽していたのではないか?というようなことすら疑われるような事態になっているというようなことです。


金井辰樹氏 :新しく発足した全柔連がこういう事件が起きていた、体罰が行われていたことを結局隠蔽する体質から抜け切れていないという疑いをもたれたことが、この件で一番大きなことだと思いますけどね。


みのもんた氏も北川正恭氏も小松成美氏も、新しさに訴える論証によって、一刻も早く新しい体制に変えればうまくいくって言ってたんじゃないんですか?しっかり確認せずに拙速に変えてしまったからこんなことになってしまったのではないですか?



メモ2013/09/06 天理大柔道部 暴行発覚 部長 暴力把握も理事就任


みのもんた氏:しかしあれだね。教育・指導と言う名のもとに暴力を利用しなきゃあいけないってことはこれはもう最低なことなんだよね。指導とか教育するときに暴力は必要ない。逆にそれを否定なければいけないわけでしょ。それがね、こういうことになっちゃった。しかも事実が起きてしまうと我々が取材して初めてわかることがたくさんでてくる。やっぱりそこには隠蔽とか隠すとかそういう気持ちが非常に強く出てきちゃうんですね。


北川正恭氏:まだ組織の論理とか、知っていても言えなかったとか、何らかの立場というのは、これ覚悟とか決意がまったく違っていて置かれた状態わかっていないと言わざるを得ないですね。


小松成美氏:とても気になったのは、今藤井部長が おっしゃった「大学の指示に従った」というようなコメントもありましたよね。ってことは、組織の隠蔽体質があるのかもと思いました。


みのもんた氏:金井さんね。天理大学と言ったら名門中の名門ですからね。


金井辰樹氏:大学の指示に従ったのかどうかはわからないですけど、からするとそうですね。あと、「余計なこと言ってはいけないと思った」っていう発言が信じられないけど、この話は、僕は天理大学の不祥事ではなくて、全柔連の不祥事だと考えた方が僕はいいと思います。やっぱり改革の過程でこの問題を見抜けずに、その指導者だった人が理事になっているということを認めてスタートしてしまったことに僕は一番の問題があると思います。


みのもんた氏:ということですね。だ から新しい全柔連のスタートをもう一度見直さなければならないということですよね、これはね。


小松成美氏:ただ天理大学の柔道部の学生達、本当にがんばってるんですよ~。がんばってる子たちの士気を下げないといいなと思いました。


もう、一刻も早く新会長を辞めさせて、みのもんた氏か北川正恭氏が理事長になるしかないです。ただ、すぐに不祥事が発生してクビになっても知りませんからね(笑)。小松成美氏は「天理大学の柔道部の学生達、本当にがんばってるんですよ~」と言っていますが、そんな柔道部の学生の一部が暴力事件を発生させたということを本当にわかっているのでしょうか?。以前に暴力事件を起こした女子日本代表のコーチもメダルとるという目的のために頑張っていたはずです。完璧にズレてますね(笑)。


3消費税批判


メモ2013/08/21 「消費税予定通り実施を」黒田日銀総裁


みのもんた氏:だってあれでしょ。日本と言う政府が国債を発行する。日銀が買い取ります。これはいかがなもんなんですかね~


片山善博氏:これはほんとはやっちゃあいけないんですね。まぁ直接でなく、ワンクッション市場を通しているからいいんだという説明ですけど、実態を全部通しで見たら政府が発行したものを日銀が買い取るってことですから、これやっちゃあいけないことなんですね。だからまぁ異次元と言うことなんでしょうけどね。


コメンテイターである片山氏は、こういう機会を利用して、「買いオペ」と「直接引き受け」の違いをきちんと視聴者に説明すべきと思います。そうでないと、みのもんた氏がわかりもせずに言っているようなデタラメな風説がどんどん独り歩きするかと思います。



メモ2013/08/22 消費税増税で… 社会保障の充実は


みのもんた氏:消費税上げるってことは福祉目的税じゃないの?


アナウンサー:そう言ったところも加味して今日は考えていきたいんですよね。


みのもんた氏:違うの?!


(中略)


結城康博氏:お年寄りとか、ある程度我々にしてみると、消費税5%上げたんだったらかなりサービスが少しは良くなるんじゃないかっていう考えだったんじゃないかと思うんですけど、元々赤字国債でやってたものを4%分で埋めて1%だけ良くしましょうということなので、そこにずっとこの間2~3年議論してきたところに国民の感覚とずれがあるんだと思います。


みのもんた氏:(不満げに)かなりズレがあります。どうですか、小松さん。


小松成美氏:ズレてますね~。1%はちょっと衝撃でした。


(中略)


みのもんた氏:大体年金から所得税引くなんておかしな制度ですよ。


小松成美氏:そうですよね~。本当に社会保障のためなら消費税上がっても仕方ないって思ってました。


みのもんた氏:ところが1%・・・


結城康博氏:まだ各論はこれからの社会保障審議会で決めて行くので、もうちょっとその辺を国民の皆さんも注目してほしいと思います。

みのもんた氏:まぁアベノミクスだか揚げのフライだかわかりませんけどね、結構暗いですよね、将来。


ズレているのは、消費税を上げればバラ色の年金がもらえると思っていたみのもんた氏と小松成美氏です。このような、知識不足をいいことにただただ駄々っ子のように不平を言っているだけの似非ジャーナリズムについては、そろそろ批判の対象にするべきであると私は思います。ここで、私の個人的な意見を行けば、一定金額以上の年金から所得税を引く現行の制度は本物の弱者対策のために必要であると考えます。税収が増えない場合に、結局本物の弱者が切り捨てられることになりかねないということです。はっきり言って弱者の味方のようで実際には弱者の敵なのがこの二人です。このような駄々っ子によって、今の弱者よりももっと悲惨になる将来の弱者が切り捨てられることになります。ここまでズレていると絶望を通り越して笑ってしまいます(笑)



メモ2013/08/26 消費増税どうなる? 10月上旬に首相判断


みのもんた氏:僕は池田さんね、最近話題の「半沢直樹」「倍返しだ」TBSのドラマね。あれ見てて思うんですけれども、消費税上げるってことは税金をあげるってことでしょ。税金を上げざるを得ない理由は何なんですか?


池田健三郎氏:まず、日本の借金が多額にのぼっているってことと、社会保障だけが少子高齢化ということで、必要な金額がどんどん兆単位で増えていますので、水準を切り下げずに制度を維持しようとすれば、当然負担をしなくちゃいけない。税金は別に御上が民から取り上げるっていう今近代国家ではそういうものではなくて、我々が一緒に生活する上でのいわば共益費ですね。お互いが暮らすためのコストですから、これは必ず必要になりますのでね、(政治家が国民に)お願いして上げていただくというような本来税金の性質ではないんですね。我々がどういう国を作って行くのか、福祉の水準をどこにおいてそれをどういうふうにお互いワリカンしていくのかと言うことが税の考え方ですので、何かそこも何か政治家と国民との間に非常に認識の乖離があるように思いますね。


みのもんた氏:国民はかなり不信感を持ってますよ。


池田健三郎氏:使われ方ってことだと思うんですけど、ただいる物はいるんでね、やはりきちんと賄っていく必要はあると思いますね。


私も池田健三郎氏とまったく同じ考えを持ってます。政治家は国民のクライアントではなく代表であるので、みのもんた氏のような非常識な国民に脅えることなく、公平で公正なワリカン額を設定していただきたいと思います。



メモ2013/08/28 消費税増税ヒアリング 有識者9人の意見は?


みのもんた氏:政府として本当に来年の春を目指しているんですか?


片山善博氏:それは法律は決まってますんでね。(後略)


みのもんた氏:今「法律で」とおっしゃいましたよね。だったら法律を作る立場の方々の定数是正をちゃんとやってもらわないと。


片山善博氏:それはね、そうなんですよ。それは別の意味で、消費税を上げるのならば、為政者の、政治をやっている人達の痛みと言いますかね、身を切る努力が必要なんじゃないか、そこんところは通り越していますよね。


みのもんた氏:いつのまにかそれが無くなっちゃってね。だからもう1回身を切る改革、身を切る努力が必要じゃないかと思うんですね。


消費税を上げるのであれば、為政者は身を切る努力が必要という論理は完全に破綻しています。まさに前提と結論に合理的因果関係がない不合理な結論と言えます。国民の負担を増やすようなひどいことをするのだから、政治家も苦しむべきだというこの考え方は完璧な威力に訴える論証です。消費税を上げるか下げるかの判断は財政状況に関連するものです。一方で国会議員の定数は国会議員の仕事量に関係するものです。ちなみに衆議院議員の定数をたとえ半減しても国家予算の2万分の1の節約効果しかありません。このように2つの関係のない事案を非論理的にリンクさせてポピュリズムに訴える似非ジャーナリズムは本当に腐っていると思います。国民は、「朝ズバッ」のスポンサー企業が値上げをする際には、みのもんた氏と片山氏を中心にムダなキャストの身を切るよう試しに要求してみればと思います(笑)。



メモ2013/08/28 来年4月 8%に引き上げるべき?


みのもんた氏:でも実際に浜田先生に言わせれば安倍さん成長したと、そういうふうに。堺屋さんどうですか?


堺屋太一氏:かなり、官房副長官の時代から見れば、大変成長されたと思いますよ。


みのもんた氏:高揚感がでも出ましたもんね。国民の中に・・・


みのもんた氏は、2013/08/22(上記参照)に「まぁアベノミクスだか揚げのフライだかわかりませんけどね、結構暗いですよね、将来。」と言っていたにもかかわらず、アベノミクスの浜田宏一氏が番組に出演すると、いきなり「高揚感がでも出ましたもんね。国民の中に」と言っています。本当に恥知らずで場当たり的な人物と言えるかと思います(笑)。



メモ2013/08/29 消費税増税 「生活」「企業」への影響は


小松成美氏:今のVTRで心に残ったのは、今後操業100年のお豆腐屋さんが赤字でも消費税は払わなければならない。10%になったら自分の給料はないだろうとおっしゃりましたね~。


みのもんた氏:金井さんさぁ。「消費税、じゃあうちは消費税を還元してあげますから」、お国が「税金を還元とは何事だ!そんな言葉使うな!」って怒るわけです。


金井辰樹氏:そういう企業努力までね、縛るということもどうかと思いますし、昨日まで3日間、今日も明日もあるんですけども、トータルで60人の人達の発言に生活感がないという先ほどのVTRも胸に響くものがありましたが・・・(後略)


私達が生活をしていく上での基本となる消費税制度を自分達の商売に利用して「消費税還元セール」を行うという企業のスタンスはとんでもないことだと私は思います。これは、企業努力という名の下に、消費税分を製造コスト(明らかに人件費)から引いて売買し、利益を得ようとするものです。この場合、儲かる可能性があるのは「消費税還元セール」で物品を多売できる可能性をもつ大手の小売り業のみであり、製品を安く卸した下請け企業ではさらにデフレが進むという構造です。これは国家の構造を貶めて一人勝ちすると言う倫理違反であると思います。このような下請けイジメの旗手となっているのが、みのもんた氏や金井辰樹氏です。一見消費者の味方のような消費税還元セールですが、実はデフレの現況となって国家の構造を貶めていると私は考えます。危機が迫っている日本の財政が健全化するためには、すべての企業が消費税を堂々と価格に上乗せできるような空気が必要です。もちろん、番組や新聞の人気取りのために消費税還元セールを推進するみのもんた氏や金井辰樹氏が、将来デフレの責任をとってくれないことは明らかです。