今日の夕食はカツカレーです | 西陣に住んでます

今日の夕食はカツカレーです

西陣に住んでます-カツカレー


今日の夕食は久しぶりにカツカレーにしました。
次のインターネット記事を読んでいたら
無性にいただきたくなったからです(笑)

安倍新総裁、高級カツカレーにネット非難 [日刊スポーツ]

26日の自民党総裁選直前、都内のホテルで決起集会を行った安倍晋三総裁(58)が、昼食に高級カツカレーを食べていたと一部の情報番組で報道され27日までに、インターネット上で“カツカレー騒動”が勃発している。ツイッターなどでは「(値段が)高すぎる」「既に庶民感覚を失っている」などと安倍5 件氏への非難が出ている。過去にも麻生太郎元首相の都内一流ホテルでの高級バー通いが非難されたことがあり、安倍5 件氏にとっては早速、痛い船出となった。

この騒動が勃発したのも
MBS(毎日放送)の次の報道がトリガーになったようです。



さて、

論点に的中していない別の論点を根拠として立論することを
「論点相違の誤謬」といい、
その誤謬のうち代表的なものが人格攻撃である「対人論証」ですが、
この動画には、
「3500円もする高価なカツカレーを食するような人物は
 庶民感覚がなく、政治家としては不適格である」

という対人論証のインプリケーションが含まれていると思います。

こういったメディアの報道スタンスは、
けっして今始まったわけではなく、
涙ぐましいケースヒストリーがあります。

その最もムゴい例であった一連の麻生太郎首相バッシング報道
今ここで論理的に眺めていきたいと考えます。


1カップラーメン(2008/10/28)


「カップ麺の価格を知らない人物は首相として不適格である」
という論理です。

人間はすべてのことを知ることは不可能です。
かつて経済の基本原理である乗数効果も知らなかった菅首相は
一国の首相としては不適格であったと思われますが、
民間企業によって低価格で生産・流通されている物財の一部であり
その価格にも一定の格差があるカップラーメンの価格を
言いあてられなかったからと言って
首相としての用務に支障をきたすものでないことは明らかです。
このように大衆の群集心理に訴える感情の高まりの中に
主張を容認させるものを「大衆に訴える論証」といいます。


2高級バー・料理店(2008/10/28)


「社会におけるマジョリティーである庶民とは違った世界を
生活の中心としている人物には庶民感覚がなく、
そのような庶民感覚がない人物は首相として不適格である」
という三段論法です。

この論理もトータルには典型的な対人論証ですが、
もう少し詳しく見てみます。

まず、庶民とは違った世界を生活の中心としているから
庶民感覚がないとするのは、
先入観で思いこまれていることを無批判に前提とする
「無観察の誤謬」という誤謬です。
そのような誤謬が含まれている以上、この三段論法は破綻します。

また、カップラーメンの価格の例とも共通することですが、
庶民感覚がない人物は首相として不適格であるとするのは、
「因果関係の説明に関する誤謬」です。
首相として具備すべき能力は多様であるにもかかわらず、
その一つの欠如を持って不適格とするのはあまりにも乱暴です。
このようなゼロトレランスなメディアの姿勢は
極めて非現実的であり、結果として
首相を毎年交代させる一因となっていると考えられます。

さらに、メディアはプレゼンテーションのプロフェッショナルである
池上氏に話をさせ、麻生首相を批判させています。
これは「池上氏のいうことなら信頼できる」という軽率な概括に
視聴者を導き、その作られた権威を利用して
主張を根拠づけようとする「尊崇の情に訴える論証」あるいは
「権威論証」と呼ばれるものです。
よくコメンテーターがTVに移る時(特にTBSがよくやりますけど)、
「~の専門家」とか「~の権威」とかテロップが出ますが、
これは「権威論証」への布石に他ならないことに
注意してくださいね(笑)


3ホッケの煮付け(2008/11/10)
[麻生首相 羞恥発言は「ホッケの煮付け」だけではない]
西陣に住んでます-飲み会

「思い違いを口に出した人物は首相として不適格である」
というひどい論理です。

これはもうイジメに他なりません。→[関連記事]


4漢字(2008/11/12)


「一部の漢字が読めない人物は首相として不適格である」
という論理です。

仮に漢字をほとんど読めずに用務に支障をきたすような場合には、
もちろん一国の首相としては不適格であると思われますが、
麻生首相は誤読した一部の漢字以外は読めていて、
しかも誤読した一部の漢字についても
コンテクストからその意味は理解していると考えられることから、
ここで指摘されているような誤読は、
首相としての用務に支障をきたすものでないことは明らかで
この論理は「人格に訴える論証」といわれる対人論証と考えられます。


5くわえキャップ(2008/12/15)
[麻生首相のくわえキャップ姿が生中継]
西陣に住んでます-くわえキャップ

「ペンのキャップを口にするような人物は首相としての資質にかける」
という論理です。

これは論点に的中しない別の論点を根拠として立論する
「論点変更の誤謬」と呼ばれる単純な誤謬です。


メモメモメモメモメモ


以上の誤謬は、一定の意思(悪意)をもって報道されたものなので
誤謬とは言わずに詭弁とするのが正しいと思います。

これらのマスコミの詭弁に乗じた↓こういう人たちが
大衆の人気を得てどうなったかは言うまでもないことですね(笑)

麻生首相批判 by 前前首相(2008.11.7)


麻生首相批判 by 前首相(2009.2.19)


この人たちが話していた内容は、
もうブラックジョークと言えるかと思います(笑)

メディアの対人論証は、論理的に明らかな間違いであり、
国の方向を誤らせます。
けっして見過ごさずに非難することが重要であると考えます。



はてなマーク今夜の土曜ワイドの犯人予測はてなマーク[土曜ワイド劇場]

「再捜査刑事・片岡悠介」

片岡悠介>>>寺島 進
榎本香織>>>南 果歩
奥村澪>>>>原 沙知絵
浅野直樹>>>金子貴俊
本田勇蔵>>>不破万作
一二三祐希>>吉田 羊
末永仁美>>>清水美沙
山本有紀>>>宮地真緒
井上絵里>>>上野なつひ
尾高隆二>>>磯部 勉
大橋義治>>>江藤漢斉
杉原和義>>>伊藤洋三郎
鈴木真一>>>橋爪 淳
木下譲>>>>大和田伸也
手塚高志>>>杉本哲太
片岡美知恵>>吉行和子



もうめちゃくちゃ多いから(笑)
清水さんにしておきます。