京都時代マップ平安京編が出ました! | 西陣に住んでます

京都時代マップ平安京編が出ました!

京都時代マップ平安京編


この京都時代MAP

これまでに幕末・維新編安土桃山編伝統と老舗編
各時代のダイジェスト版としての観光文化時代MAP
が既に発売されていましたが、待ちに待った平安京編がついに登場しました。


ちなみにこのシリーズ、

ひょんなことからこのブログに何度かおいでいただいている(→[1] [2] [3]
[北大路アオアザさん] が営業で活躍されている京都の出版社、

[光村推古書院] の発行です。


まず、京都時代MAPっていったいどんな本なのか、
今回の平安京編で簡単に紹介します。


ページをめくると昔の京都の地図が描かれているのですが、
その地図に現代の京都の地図が描かれたトレーシングペーパー
かぶさるようになっていて、場所を対比できるというシロモノです。


京都時代マップ平安京編

京都時代マップ平安京編


このような地図を基本として、
ビジュアル的な解説や小ネタのページで構成されています。


京都時代マップ平安京編


さて、ここで今回の平安京編の見どころを紹介したいと思います。


右矢印平安京編は地図の利用価値がめちゃくちゃ高いです。


平安京のほとんどの政府機関や寺社は[応仁の乱] で焼けてしまい、
廃止や移転を余儀なくされてほとんど残っていません。
また、現在の通りと過去の通りは位置がビミョ~にずれています。
このため、平安時代に何がどこにあったかを特定するのは
京都に住んでいる私でも、とても難しいことです。
そんな中、ドンピシャ場所をさし示してくれるこの地図は結構イケてて

歴史愛好家の方が京都旅行をされる場合などにもってこいと思います。


右矢印平安前期、中期、後期と3つの時代の地図で構成されてます。


これはとても重要なことです。
平安時代は、鳴くよウグイス平安京からいい国つくろう鎌倉幕府まで
約400年(西暦794-1192年)ありました。この400年という期間は
鎌倉幕府成立から江戸幕府成立までの長さや
江戸幕府成立から小泉内閣成立までの長さとほぼ一緒です。
したがって、平安時代の京都の地図といっても
このように分けて作らないと意味がないということです。


右矢印源氏物語の特集があります。


[源氏物語] ファンにとってはめちゃくちゃ嬉しい一冊です。
特集は20ページ以上にわたっていて、地図や解説小ネタが満載です。
個人的に一番奇抜と思ったのは、登場キャラの相関図です。
源氏物語の相関図はわりとどこにでもありますが、
この本では、トレーシングペーパーがかぶさるようになっていて
各キャラのモデルとなった人物と対応付けられています。
(たとえば、光源氏藤原道長とか)
さすがは、トレーシングペーパの扱いに慣れているんだなと思いました(笑)。
私が新たに作っている[一瞬で読める源氏物語 地図] にも
参考にさせていただきたい個所がいくつかありました。


京都時代マップ平安京編


右矢印解説文や小ネタが充実しています。


このシリーズでは解説文や小ネタはどれも充実してますが、今回私が
特に注目したのは、「時代のトレンドは梅から桜へ」という部分です。
平安時代が唐風文化からわが国の国風文化に変わっていくさまを
めちゃくちゃビジュアル的に解説しています。
最近、[梅の記事] とかで触れたりして興味を持っていたことなので、
自分的にタイムリーでした。
もちろん、前期の陰陽師安倍晴明や後期の院政武士の台頭なども
しっかりビジュアル解説されてますので念のため。


ということで・・・


この本は、歴史愛好家のみなさん、源氏物語愛好家のみなさん、
何よりも平安京というキーワードで京都を訪れる観光客のみなさん、
そして私のような京都に住んでいる観光客(笑)にとって
とっても充実した一冊になることと思われます。


まずは、本屋さんに行ってパラパラめくってみましょうビックリマーク




この本を買った後、
本屋さんで立ち読みしながら聴いていた(笑)のは、
人類が生んだ最高のベーシストの一人、マーカス・ミラーM2


M2~パワー・アンド・グレイス/マーカス・ミラー


気分が乗ってるときはマーカス・ミラーに限ります。