五輪開催記念『サンデーモーニング』の東京五輪反対報道を検証する(後) | マスメディア報道のメソドロジー
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マスメディア報道の論理的誤謬(ごびゅう:logical fallacy)の分析と情報リテラシーの向上をメインのアジェンダに、できる限りココロをなくして記事を書いていきたいと思っています(笑)





「サンデーモーニングの東京五輪反対報道を検証する」の後編では、2021年の番組報道を分析して来たいと思います。

■ワクチン接種 五輪の行方は
2021/01/24放送
青木理氏:政権の支持率がどんどん下がっている中で五輪が政権の浮揚策の一つだと捉えている。秋までに総選挙やらなければいけないので五輪をやって総選挙という計算がどうも政権の中にはあるような感じだ。そうなってくると五輪の政治利用だ。

「五輪が政権の浮揚策」という反証不可能な陰謀論をまことしやかに語り、「そうなってくると」という言葉で根拠なく事実認定し、「五輪の政治利用だ」と非難するという悪意溢れる不当な論理展開です。このような詭弁がごく普通に行われ、誰も異を唱えることがない『サンデーモーニング』は、狡猾な大衆操作番組です。

■森会長の女性蔑視発言
2021/02/07放送
浜田敬子氏:この発言は女性差別・女性蔑視であることは明らかで、この時代のリーダーとしては相応しくないことは疑いようもない。スポンサー企業から森氏への声は上がっていない。こういった企業もダブルスタンダードと言われても仕方がない。
青木理氏:いったいどんな後進国なんだ。これで世界に向かって五輪をやりますって国なのか。

東京オリパラ大会組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言としたとされる案件について、番組コメンテーターは、森会長が時代錯誤の極悪人であるかのように次々と罵りました。ここで、[森喜朗会長の発言]における「女性」は、「全ての女性」を指す【全称 universal】で述べたものではなく、「ラグビー協会の理事の女性」という【特称 particular】で述べたものです。その証拠に「五輪組織委員会の女性」という特称については「話が長い」という属性を否定しています。常識的に考えれば、この程度の世間話をもって「女性差別」「女性蔑視」と認定するのは、過激な言葉狩りであり、これをもって五輪組織委員会会長を辞任させることは、過激な【キャンセル・カルチャー cancel culture】の発現であると考えます。そもそも、青木氏は、白昼のソウルで日本人女性が韓国人男性に暴行された事件を「僕なら書かないニュース」とテレビ番組で矮小化したことがあります。このあからさまな女性蔑視はセカンドレイプとなって被害女性を精神的に傷つけてしまいました。そんな青木氏が、森氏の当該発言に対して「いったいどんな後進国なんだ」などと発言するなど、聞いて呆れるとしか言いようがありません。なお、森喜朗氏は「女性は話が長い」と直接発言しているわけではなく、「時間を規制しないとなかなか終わらないで困る」という言葉から話の受け手が語用論で解釈している点に留意しておいて下さい。

■橋本新会長就任
2021/02/21放送
大宅映子氏:こんなことやってていいのか。蔑視が問題だったから首を女にすげ替えればいいというのは違う。違和感がある。あと5カ月で新しいことができるか。やらなければいけないことが一杯ある。世界に対して日本の意思決定の情けなさが広々と認められてしまった
目加田頼子氏:決定過程が不透明で多くは蚊帳の外に置かれて事情が分からないままに橋本氏に決定した。政治が前面に出過ぎだ。時代の流れに逆行している。主役は誰なんだ。
青木理氏:こんなみっともないことが起きちゃって、こんな五輪呼ばなければよかった。

発言で辞任した森喜朗氏の後任の会長には橋本聖子氏が選ばれましたが、選考が非公開の会議で行われたとして、番組コメンテーターは罵詈雑言ともいえるような非難を組織委員会に対して一斉に浴びせました。人事会議はパーソナリティも含めて人間が人間を評価するものであり、当然のことながら、選考される者と選考する者の人権を守るため、たとえ公的機関であっても非公開で行われます。しかしながら、『サンデーモーニング』をはじめとする非常識なマスメディアは「透明性がない」として組織委員会を非難したのです。これは報道の暴走であり、言葉の暴力に他なりません。

さらに、この問題は番組の最後の「風をよむ」というセグメントでも取り上げられました。このセグメントにおいては、1人当たり1分程度の時間で5人のコメンテーターが問題に愛して意見を言います。しかしながらこの日は、大宅映子氏が司会の制止を振り切ってなんと約2分半にわたり長々とコメントを行ったのです。

大宅映子氏:橋本氏の件については、こういう問題があったから女にすればいいというのは女に対して失礼だ。女ならいいという話になってしまうから。それは全く違うと私は思う。多様性と言うとみんなふんふんと思っているんだけれど、男と女は違うと私が例えば言うとすると、たいていの人は男は上等で女は下だと思っている。違う。単なる違いだ。地位としては平等だけど、明らかに違うわけだ。この2種類しかないんだから。2つ仲良くやっていった方がいい。ただ日本の場合、間違っていると私がずっと思っているのは、平等を考える間違いだ。平等と言うのは入り口のチャンスとか権利とかが法律的に平等であればいい。もし私も女は国会議員になれないという状況であったら、旗降って冗談じゃないとやると思うが、ちゃんとオープンで女の人がなれるということになっている。でも数がいかないのはなぜか。それは目加田さんが言ったように、女の意識もあるし、あんな男社会に入りたくないんだという人もいっぱいいるわけだから。で入口の平等が確保されていて、競争が認められていたら最終的に結果に差が出るのは当たり前のことだ。男が女のようなものになったり、女が男のようなものになったりするのが理想とは思わない。じゃあすべての職場に50%ずつ男と女が存在するのが理想ですかといったらそうではないというふうに私は思う。
関口宏氏:はい。いいですか
大宅映子氏:で、保育所だとかいろいろ問題があるけれども、みんな男も女も5時に帰れば、そんな問題起きないんですよ。
関口宏氏:はい。
大宅映子氏:男が残業する。だから女の人は男のようなものになったんじゃ世の中全然変えられない。
関口宏氏:はい。わかりました。もうだいぶ力が入っておりましたんで…
大宅映子氏:関口さんおっしゃったように○×△●¥%$#
関口宏氏:ちょっと男性にもしゃべらせてあげて下さい。時間がだいぶ(長く)なりました。いいですか。はい。

司会の関口氏は大宅氏の発言を遮ろうとしましたが、大宅氏は発言をやめようとはしませんでした。まさに大宅氏は、ラグビー協会の女性理事のように、時間を気にすることなく延々とコメントを行ったのです。関口氏はしまいには大宅氏が話しているにもかかわらず「男性にもしゃべらせてあげて下さい」と発言を強制的に遮りました。

ここで、関口氏が「他の人にもしゃべらせてあげて下さい」ではなく「男性にもしゃべらせてあげて下さい」と表現した点に着目して下さい。語用論でこの発言を分析すれば、関口氏は大宅氏を「大宅氏」という単称ではなく「女性」という全称で捉えており「他の男性コメンテーターがしゃべれなくなるほど話が長い」という認識を持っていると解釈できます。つまり、関口氏の発言は「女性の話は長い」ということを意味するのです。

この関口氏の発言に対して、前出の浜田敬子氏の価値観を適用すれば「女性差別・女性蔑視の発言であることは明らかであり、関口氏はこの時代のリーダーとしては相応しくないことは疑いようもない。加えて、関口氏を批判しない番組のスポンサー企業もダブルスタンダードと言われても仕方がない」という結論が得られます。また前出の青木理氏の価値観を適用すれば「いったいどんな時代遅れの番組なのか。これで世界に向かって東京五輪の組織委員会を批判するって番組なのか。こんなみっともないことが起きちゃって、こんな番組放送しなければよかった」という結論が得られます。

当然のことながら、テレビ番組は公共の電波を使っているので、関口氏は番組の司会を辞任すべきですし、前出の目加田頼子氏の価値観を適用すれば「次の司会者の人事にあたっては、公明正大に国民に公開して行うべきである」という結論が得られます。しかしながら、現在に至っても番組コメンテーターが関口宏氏の発言を問題視するようなことは一切ありません。結局、彼らにとっての関心事は、森喜朗氏という気に入らない人物を辞任させることであり、女性差別のことなどどうでもよいのです。彼らこそ「女性差別」という言葉を振りかざす女性差別者に他なりません。

■東日本大震災から10年
2021/03/07放送
青木理氏:飯館村では事故は終わってないし、アンダーコントロールどころか、復興五輪なんて言っている場合ではない。

極めて非常識なことに、青木氏は東日本の震災復興を0か1で評価しています。すなわち、青木氏は復興が完全に完了してければゼロに等しいという難癖をつけているのです。常識的に言えば、自然災害は不可逆的なのでその復興の程度は達成度で評価されます。現在、政府は飯館村の復興に取り組んでいますが、飯館村の復興が完了していないことをもって復興を全否定する青木氏の発言は、これまでに復興に関わった多くの努力を愚弄するものに他なりません。

■走り始めた聖火
2021/03/28放送
石坂友司氏:東京大会は掲げるべき理念・意義が明確でなく方向がわからなくなっている。「五輪を開催すること自体が意義」になっていたのだろう。
橋谷能理子アナ:今回の東京大会でその意義としてしばしば掲げられたのは「復興五輪」「コロナに打ち勝った証」といったスローガンでした。しかし未だ被災地の復興は道半ば。コロナとの戦いも続いています。
関口宏氏:理念・意義がちょっと見えない。4ヵ月で理念・意義を強くできるか疑問だ。
姜尚中氏:1964年の東京五輪のパロディーみたいになってしまっている。今回は退いてもう一回チャレンジする。九州か東北でやってほしい。大英断が必要だ。
大宅映子氏:私は東京に決まった時から五輪やるのは反対だった。やるなら金まみれでない洒落た五輪をやってほしかった。でも全然それが見えてこない。ガッカリだ。
高橋純子氏:アンダーコントロールという発言から引き寄せて、コロナが起こったらコロナに打ち勝った証としての五輪と言い出した。連的な理念・意義が明確でないと人はワクワクしないし、頑張れない。中止という選択肢を見て見ぬふりせずに対話していくしかない。
竹下隆一郎氏:意義を考える以前の問題だ。日本の悪い所が全部出てきてしまった。森氏の女性蔑視発言、電通出身の大会運営責任者の不透明な運営。このままだと海外の選手が来なかったりして日本選手の金メダルラッシュが起こるかもしれない。森氏の思い出作りだけのためにやっているわけではない。
松原耕二氏:要するに、何が何でも誘致だった。意義なんてなかった。意義を考えるよりも日本の責任を考えるべきだ。これを介在して帰った選手が世界に広めてみたいなことがあってはならない。

この放送は、賛否が分かれている五輪開催という論点に対して、司会・アナウンサー・5人のコメンテーター全員が一方的に五輪を罵るという伝説の放送となりました。まさに『サンデーモーニング』は、主権者である国民が制定した放送法から過激に逸脱した超偏向番組と言えます。

東京五輪の理念・意義は当初から一貫して「復興五輪」です。さらに1年延期されたことで「コロナとの闘い」が理念・意義に加わりました。ここに来て、ワクチン接種の効果で多くの国がコロナ感染を激減させる中、マイナスの超過死亡を示すという世界で最も安全な先進国である日本で五輪を開催し、世界が一つになることには、大きな意義があることは自明です。「道半ば」という言葉で理念・意義を否定するなど、震災復興やコロナ克服に努力した多くの人々に対する侮辱行為に他なりません。そして何よりも意見が対立している問題に対して「東京五輪のパロディー」「金まみれ」「森氏の思い出作り」「何が何でも誘致だった」などという個人の認識をふりかざした反証可能性のない罵詈雑言で出演者全員が一つの結論に導くなど極めて悪質な放送法違反です。まさに国民の電波が特定の思想を持つ私人に奪われている危険な状態と言えます。

■高齢者ワクチン接種開始
2021/04/18放送
青木理氏:政府にもっと早く次の手を打ってもらわないと、経済もダメ、感染対策もダメ、おそらく五輪もダメだろう。全部ダメになるんじゃないの。
関口宏氏:全体的に日本が遅れたことが本当によくわかる。

2021/05/02放送
青木理氏:市民が望まない五輪をやってどうするんだ。7月末までに高齢者やる。北海道から沖縄まで津々浦々で物凄い医療資源の集中投入が必要だ。その時に猛暑の五輪だから医療スタッフ要るがそんな医療資源が今できる状況か。もう一つは選手を始め数万人の大会関係者を毎日検査するというが、そんな能力あるのか。五輪をやれないという決断をするべきだ。

1月になるまでワクチンの危険性を煽り、厳密な治験を要求し、ワクチンナショナリズムを批判する世論を形成するのに誘導してきた番組でしたが、各国でワクチンの効果がが認められると一瞬で掌返しして「ワクチン調達が遅い」と政権を徹底的に罵りました。当然のことながらワクチンの調達は、今日言って明日できるわけではありません。国民の命に関わる問題に対する番組の異常な無責任ぶりには驚くばかりです。

■東京五輪の開催は
2021/05/23放送
姜尚中氏:なぜこんなこと(五輪)をやるんだろうか。多くの国民は塗炭の苦しみにある。これはいくらなんでも無軌道だ。
目加田頼子氏:どうしてここまで五輪にこだわるんだ。国民の中には混乱と不安しかない。この状況をいつまで続けるのか。どうみても五輪の開催にこだわるあまり、国民の安心あるいは安全ということがないがしろにされている。
藪中三十二氏:ワクチンは、7月23日までに大した数が増えるわけない。対象になっているのは高齢者だけだ。それも全部済んでいない。精神論で安心・安全と言われても誰も信用しない。科学的によくなければ、やめるという決断をすべきだ。
松原耕二氏:時間切れで突入してしまうのが一番ありうるシナリオだ。多くの人は日本人の命大丈夫なのという思いが物凄く強い。政府は国民を本当に思ってくれているのだろうか。不信感が多くの人に生まれている。深い傷が多くの国民の中に残る。

2021/05/30放送
青木理氏:五輪は誰が責任者なんだ。このまま突入して誰も責任とらないでずるずると開催に突き進んでいる。開催して何かあったら、誰が責任をとるんだ。
元村有希子氏:ワクチンの供給が遅れたというのは出だしからつまずく原因になった。五輪を1年延長したのも1年後にはワクチンが国民にいきわたっているという読みがあったからなのだが、全くそれがかなっていない。集団接種会場を3~4ヵ月前に着手出来ていたらと思う。

5月23日の放送では再び4人のコメンテーター全員が個人の認識を振りかざし東京五輪を罵ってその中止を求めました。姜氏と目加田氏の論証は、いずれも結論を含む前提から結論を導く【先決問題要求 begging the question】と呼ばれる誤謬です。コロナ弱者の高齢者に先に接種して死者を激減させた日本の戦略を精神論と呼ぶ藪中氏は【無敵の無知論証 invincible ignorance fallacy】を展開しています。どんなに不合理な論証でもそれを否定する人物がいなければ無敵です。松原氏が展開しているのは、国民の政権に対する嫌悪感を根拠に結論を導く【嫌悪に訴える論証 appeal to disgust】と呼ばれる誤謬です。そもそも国民が東京五輪に対して否定的な意見をこの段階で持っていたのも、テレビによる常軌を逸した一糸乱れぬ東京五輪反対運動に洗脳されたためと考えられます。番組は大衆操作によって得た国民世論をさらに悪用して一方的な大衆操作を続けたのです。

5月30日の放送における青木氏のコメントは彼らの最終目的である政権打倒を促す大衆操作です。青木氏は、マイナスの超過死亡という実際には世界で最も安全な環境にいる国民に不合理な被害者意識を植え付け、政権を憎ませているのです。当然のことながら、五輪が東京の感染状況に与える影響は皆無であり、むしろ帰宅を促して人流を抑制するのに効果的です。このまま五輪が無事に終わった場合、結果責任を取るべきは不当に五輪を貶めて中止させようとしたテレビに他なりません。また、元村氏のコメントは悪質極まりないものです。元村氏自身、3~4ヵ月前には反ワクチンナショナリズムを訴えて先進国のワクチン独占を批判していました。その状況において「集団接種会場に着手していれば」というのは、究極の後出しジャンケンに他なりません。このような無責任なコメンテーターこそコロナ禍をさらに混迷させているのです。

■五輪無観客
2021/07/11放送
田中優子氏:敗戦時に見えてきた戦時中の日本の様々な失敗と比較されることが多くなっている。それはおそらく現実とか事実とかデータとか、つまり科学や学問が軽視されてきた。つまり事実を見ない。もう一つは組織を守ろうとする。個人より組織を守ろうとする。この二つが私たちの目に見えてしまっている状態だ。あの時に似ている。
関口宏氏:あの戦争見ていると見えてくるのは「どうにかなる」という雰囲気でどんどん進んでいってあの大惨事になった。それと今回は似ているのかな。

無観客五輪を行うことによって感染が拡がるリスクシナリオなど存在しません。このような番組お得意の戦争を題材にした【アナロジーの濫用 weak analogy】こそ極めて非科学的であり、国民を事実から遠ざけて雰囲気に流す有害な印象操作です。

そもそも『サンデーモーニング』は五輪の話題では有観客五輪を悪魔化しましたが、スポーツコーナーの時間帯になると、熱気あふれる大観衆に溢れたプロ野球・メジャーリーグ・Jリーグなどの試合を臆面もなく報じるという矛盾を繰り返してきました。特に究極の矛盾は、五輪の選手強化のために開催した有観客の国際強化試合を臆面もなく報じたことです。彼らは、無観客の五輪を徹底的に悪魔化する一方、有観客の国際強化試合を全く問題視しないという本末転倒の放送を行っているのです。結局、彼らにとってはスポーツ観戦に伴う感染リスクなど最初からどうでもよく、東京五輪を貶めることができればそれでよいのです。このテレビの欺瞞によって、五輪の選手は自分のプレイを自分を支えてきてくれた家族にも見せることができない事態に陥りました。東京五輪が誰のための五輪かと言えば、それは選手のためでも国民のためでも世界の人々のためでもなく、まさ日本のテレビ関係者のための五輪であることは間違いありません。彼らは偏狭な自己満足のために選手やその家族を犠牲にしたのです。

■東京五輪開幕
2021/07/18放送
橋谷能理子アナ:感染対策は本当に大丈夫なんでしょうか。
関口宏氏:五輪まであと5日ということは、来週のこの時間は五輪を伝えているわけだ。私たちは。
橋谷能理子アナ:結果をお伝えしているかもしれないです。
大宅映子氏:政治家は選挙によって国民の付託を受けて政策を決定するのが仕事だ。政策によっては国民に我慢とか犠牲を強いる。その政策がうまく行くかというのは、国民が政治を信頼しているかどうかだ。そういう考えで今の日本を見ると、後手後手に回る、アクセルを踏んだかと思うとブレイキを踏んだりしてバラバラ、それからそれに対しての説得力がある説明がないどころか脅しまである。国民に対する政治の信頼が失われている。じゃあどうするか。私たちは選挙であなたたちには付託しませんよと意思を表明するしかない。
松原耕二氏:忘れてはいけないことがある。それは予選が十分に行われることがなかった。アンフェアともいえる大会になってしまった。あるいはIOCの体質が見えてきた。あるいは、日本政府がきちんと国民向き合わなかった。こういうことを決して忘れずに記憶をしっかりしておくこと。これが今後の日本を考える上でとても大事なことだ。

2021/07/25放送
関口宏氏:五輪が始まりました。まずそれをお伝えしなければなりません。
青木理氏:ガッカリした。日本が何をメッセージとして発したいのか。この1週間で起きたことを考えるととても「多様性と調和」とは言い難い。
関口宏氏(スポーツコーナー):柔道はメダル取れました!渡名喜さん惜しかったね~!頑張りました~!高遠さんも疲れたと思うけどね~。あっぱれね~。今日は注目の兄妹!お兄さんと妹さん!

日本国民が東京五輪で忘れてはならないのは、東京五輪をぶち壊したのは『サンデーモーニング』をはじめとする日本の情報番組とワイドショーであることです。彼らは彼ら自身の自己呈示や政権打倒という偏狭な自己実現のために、大衆を操作して世間を騒がせ、選手や国民から五輪本来の愉しみを奪ったのです。

そして彼らは、五輪が始まると一斉に手のひら返しを行い、頼んでもいないのに国民に感動を押し付ける商業放送を開始しました。国民の命が守られるのかと五輪を反対した彼らが、国民の命を脅かすと彼らが考える五輪の報道を全開させているということは、彼らは意図的に国民の命よりも金儲けを優先させているということになります。まさに国民を愚弄する行為です。もしそうでないと言うのであれば、番組は五輪報道を一切中止すべきです。まぁ、できるわけがないことは最初からわかっていますが。