裏金のキックバック(還流)
歴史上、幾度となく繰り返され、これからも起こり続けるであろう国民に対する裏切り行為。しかも脱税という犯罪でもある。
なぜ無くならないのか。それはルールを作る当事者が無くしたくないからに他ならない。
簡単に言うと、蜜の味。もっと言うと、麻薬だからだ。止められないというのが本音だろう。
金に群がる、金で動く人間がいる限り決して無くならない。つまり、これからも未来永劫繰り返されるということだ。
国民には増税を強い、脱税すればペナルティを課す。しかし、自分たちはその裏で裏金をせっせと作りほくそ笑んでいる。
人として信用できない輩が、政治という国家の骨組みを決めるポジションに巣食っている。これでは国が良くなるはずがない。
本来、政治とは社会的弱者に寄り添うものでなければならない。そのための憲法であり法律だ。だが実際はどうだろうか。
金持ちはますます肥え太り、弱者切り捨ての政治がまかりと通っている。その証拠に、日本の児童貧困はG7の間を大きく開けての最下位だ。とても先進国とは言えない。
最近、注目されている田中真紀子氏の発言には激しく同意する。氏は外務大臣だった時に「外務省は伏魔殿」と発言し、時の小泉首相に更迭された。
簡単な話で、その通りであり、不都合な真実だったからだ。
田中真紀子氏の、「回答を差し控えるのなら、議員になるのも差し控えるべき」とは名言だ。
議員として、国民に対し説明責任を果たさないというのは、職務放棄と言わざるを得ない。
加えて、説明できないことをやっているとしたら言語道断であり、人としての品格のなさを露呈している。国民の代表である議員として失格だ。
議員になりたての頃は、国民のためにいい政治を行おうという志を持っていたはずだ。一体、いつどこで捨ててしまったのか?
自分の行いを胸を張って家族に言えるか? 孫に言えるのか?
初めから大泥棒はいない。初めは皆こそ泥だった。ところがだんだん感覚が麻痺し、気がつけば犯罪者となり檻の中に収まる。
先人の知恵を、諺を学ばなかったのか? 一体何を学んできたのか?
学んできたのはいかに国民を欺くかであり、いかにバレずに裏金を作るかであり、面の皮を厚くするかだったということだ。
この国の状況をよく観てほしい。そんなくだらないことをやってる場合か?
この国に未来があると、確かな確信と根拠を持って語れる人はどれだけいるだろうか。
ここまで来ると解決策は一つしかない。
この国からはもう取るものはない。もはや搾りかすだ。なにも美味しくないと思わせるまで落ちるしかない。
今、利権亡者が見放した限界集落や地方自治体に創生の息吹があるのが何よりの希望だ。
そんな国になっても尚、政治家になろうと思える人財こそが、真の政治家だ。
今の日本にいるのは利権にまみれた「政治屋」であり、まさに人罪と言える。
例えば「厚生労働省」。
「健康、医療、福祉、介護、雇用、労働、および年金」を管轄しているが、そのどれもが問題だらけだ。
薬害事件は前科13犯。繰り返し起こしているその背景には、役人の製薬会社、またはその関連企業への天下りがある。
そして、その反対に天下り先のない業種はなおざりとなる。
「今だけ、金だけ、自分だけ」という卑しい根性が透けて見える。だから、管轄対象のどれもが問題だらけとなる。実に簡単な話だ。
役人と政治家は「AI(人工知能)」がやった方がましなのではないかと思えてくる。
百歩譲って、国民を見ろとは言わない。しかし、自分の子供や孫に誇れることを行なってほしいと切に願うばかりだ。