私は魚釣りが好きなのでよくこの話をします
昔は釣り糸と言えば銀鱗(今なおロングセラー中・・)でしたが全てナイロン糸でしたが
現在ではフロロカーボン製の糸が主流となりそれにあわせて竿や釣り方もどんどん進化してきています。
どちらも丈夫な素材ですがナイロン糸は柔らかく伸縮性があります。なので
針がかりした後大暴れする大物を狙う時は、切られないようにするために柔らかく伸縮性のあるこのナイロン糸が有利です。
でも細い糸で小さなアタリ(魚が食いつく直前の信号の事)を竿先で繊細に読み取る釣りの時は硬度があり伸縮性のないフロロカーボン糸は糸よれも少なく圧倒的に釣果があがります。
ギター(ウクレレ)の音に置き換えてみると
ナイロン弦は柔らかく太い音色を得られ、旋律をビブラートをかけて情感込めて歌わせる演奏を目指す人に向くと言えます。
弦は太めで重い感じですがねばりがあり腰のある音がでます。弦交換直後はその伸縮性から安定まで時間がかかります。
カーボン弦はクリアな音色と圧倒的な音量を得られ、技巧的な曲を好む人に向きます。
弦は細めで音の出も軽く、快適に鳴ってくれます。交換直後も即安定します。
というわけ使い勝手の良さは釣りもギターも圧倒的にカーボン製なのですが・・
カーボンの欠点となる高音が硬くパリパリっとした音色を私は好きではないので音の優しいナイロンを高音弦にし、低音にカーボン弦を組み合わせて使うのを基本としています。
例えば、サバレス社の「クリエイションカンティーガ」という製品で1,2弦がナイロン、残りをカーボンという組み合わせで発売されているものもあります。
材質、張りの強さ&ゲージ(弦の太さ)が1本ごとにラベルに表示されていますのでそれを見ながら弦を替えるたびに色々な弦を使ってみると良いですね。
使っている楽器との相性、弾きたい曲の種類、そしていま「力みたい時」か「力を抜きたい時」の気分でもかなり違います。その時自分に合った弦をチョイスができるようになると演奏がめっちゃ楽しくなります。
ちなみにクラシックギター(昔はガットギター)の弦の事をナイロン、カーボン区別なく総称して「ナイロン弦」と説明される事が多く紛らわしくなる事がよくありますのでご注意を
弦についてはたーくさんお話ししたいのですが今回はここらへんで・・ガットのお話しはまたどこかでしてみます
最後まで読んでいただきありがとうございました。