昨日の大雨は何だったのだろう。

大雨でか、気圧のせいか、気持ち

まで左右され、陰気な一日だった。

 

今朝方雨が上がり、嘘のような今

日の天気。雨で濡れた樹々や花々。

一転して真っ青な空に浮かぶ雲。

 

 

青い空を映す川や池の水面に灰色

の雲が映る。

人はまるで「天気の子」のようで

好い気が体に流れ、陽気な気持ち

にさせてくれる。

 

 

 

天気とグレーゾーン

花には色があり、生(性)が宿

り、人も花と同じく、生気があ

り、やがて、花や水と同じく生

気を失ってゆくのが摂理である。

 

宗教の世界では、生が滅びた後

も別世界(天国)があり、また

再び生まれかわわるとかという

教義もあり、これは信じる人の

み救われるという世界。

 

グレーゾーンは、中間の領域を

いい、白でもなく黒でもない混

合色(グレー)に喩えたところ

をいう。

 

 

依存症とグレーゾーン(脳)

気は病から、病は気よりという話

を聞く。

ぼくは性依存症で、かつて脳学者

の女医からも訊いたことがある。

依存症は誰にもあり、脳が快いこ

とを憶えていて、これが習慣、癖

になっている状態をいうそうだ。

夢の中で濡れた花を見て、女性に

重ねて想像するのは、これまでの

経験した好いことを憶えていて現

れるそうで、この反対のこと、悪

いことの記憶が残っていて、妄想

することになる強迫性障害と呼ば

れるものがあり、人には、依存症

に限らず、色々な障害があるよう

だ。

 

 

 

グレーゾーン(破壊)

木々や花々を見ていると、ひとつ

として同じものはなく、人もそう

だ。

人ほど不思議で不可解なものはな

い。

最近、変な夢をよくみる。

これまでの行いがよくなかったせ

いか、天国と地獄のあいだにグレ

ーゾーンがあり、残された命をど

うするかと思うようになった。

担当女医が微笑んでぼくに、

一休和尚と堺高須の遊女(地獄太

夫)が、互いに歌を送り、返した

艶噺をしてくれた。

 

遊女

山居せば深山の奥に住めよかし

 ここは浮世のさかいちかきに

一休

一休が身をば身ほどに思わねば

 市も山家も同じところよ

つづいて

一休の上の句

聞きしより見て恐ろしき地獄かな

遊女の下の句

しにくるひとの おちざるはなし

 

これを機に一休和尚と地獄太夫は、

師弟関係を結び、地獄太夫は、最

期に

我死なば焼くな埋むな野に捨てて

飢えたる犬の 腹をこやせよ

と、辞世の句を残す。

 

一休和尚は室町時代の乱世に生き

た異色の僧で、一休は破戒僧と呼

ばれた。

 

 

地獄太夫(橘小夢画)

ぼくは、担当女医(脳学者)のも

とで療養中の身であり、木々や花

々を見ては彼女と愉しんでいる夢

をみている。

 

 

 

 

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