らんまん13週(第61回ヤマザクラ)。
時代もかわり、四季は移りゆき、時に
は逆らえないものがある。
タキとお須恵「お色なおし」
土佐の酒造業の峰屋の大広間ではすで
に呉服商の仙石屋が着物を揃えて待っ
ている。
そこへタキと須恵子が入ってくる。
タキはお須恵に「お色直しのものを、
峰屋にふさわしいものを私は見てみた
いんじゃ」と、そして「よう似合うも
のを選び、ええか」と言う。
手代(小野大輔) 西村寿恵子(浜辺美波) 祖母槇野タキ(松坂慶子)
タキと義兵衛「サクラ」
縁先でタキと義兵衛。
タキは「立派になられ、先代は?」と
いうと、
義兵衛「今は、まーるくなり、曾孫を
抱いています」。
タキ「今日は、店の方へと思ったが」
と言うと、義兵衛が店の桜の樹ことを
話す。
桜の樹は、鳥が、いやおおきな天狗が
巣をつくり、切り倒しましたが、枝に
は蕾が膨らんでいますが、昔から病は
他にもうつるといわれ、どうしたらい
いかと。なにぶん思い出の多い樹でご
ざいますので。と、語る。
竹雄と綾「着物」
綾は着物をとりあげてみており、女中
に「どっちがいい?」と聞く。
女中は驚き、「それって」と聞き返し
た。すると「誠意をつくして信用を得
るにはどっちがいい」という。
綾は竹雄に言う。
若旦那の祝言じゃ、「信用してもらう
のじゃ」と。政府は酒藏をすこしも信
用していない。
土佐の酒造りを守るために組合をつく
り、一軒々まわるのじゃといい、綾と
竹雄は人力車に乗る。
これを見ていた番頭と奉公人。
奉公人が「へー」と驚き、父は「それ
はない!」と打ち消す。
槇野綾(佐久間由衣) 番頭の息子・竹雄(志尊淳) 番頭・市蔵(小松利昌)
Enjoy病葉着物「山桜」
今朝担当女医の回診があり、性依存症で
寝たきりのぼくに「今朝は、どんな枕絵
を見ていましたか」と尋ねられ、ぼくは
鳥文斎栄之の『紅嫌的矢遊』と応えた。
ところは庭の縁先にいるふたり。店の娘と
奉公人の会話。
店の娘
おかあさんのぎょうずいのあいだ、
はやく はやく アレサ
そんなことを せずに はやく はやく
奉公人
たしか おうばどのが おまえさまを
よびます これほど今 いく いくと
おっしゃるのに
ここは奉公の爲所(しどころ)なり
女医は「病は気のもの」と微笑み、
ベッドからぼくは起き上がり一緒に
散策にでかけた。
万太郎「ヤマザクラ」
時には逆らえない草木と生命。
万太郎は、祖母から仙石屋の桜の樹「何
とかならないか」といわれる。
医師の鉄斎先生は「はよう東京に戻りな
さい」という。
万太郎は土佐の森の中で朽ちた樹を眺め、
わしにできることは、草の道を選ばせて
もらったことじゃ、草の道は海の向こう
にもつながっている。「ヤマザクラを救
えんことはないはず」と仙石屋にやって
くる。
ヤマザクラ
槇野万太郎(神木隆之介)とヤマザクラ
参考(メモ)
作:長田育恵
主題歌:あいみょん「愛の花」
(土佐酒藏「峰屋」)
祖母槇野タキ :松坂慶子
主人・槇野万太郎:神木隆之介
母・槇野ヒサ :広末涼子
姉・槇野綾 :佐久間由衣
番頭・市蔵 :小松利昌
番頭の息子 :竹雄(志尊淳)
医師鉄寛 :網島郷太郎
(土佐呉服商「仙石屋」)
義兵衛:三山ひろし
手代:小野大輔
(東京「白梅堂」)
娘・西村寿恵子(浜辺美波)
母・西村まつ(牧瀬理恵)
叔母・笠崎みえ(宮澤エマ)
菓子職人・文太(池内万作)
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