クリスマスの日だった。

少年たちがサッカーをしている。

夢を追いかける少年たち。

 

蒼い空にボールは舞い上がり、少年

の蹴ったボールは宇宙に浮き、決勝

点になった。

 

 

クリスマスの夜は暮れてゆく。

闇夜の中で少年が叫ぶ

すこし日が明けてくる。

 

思い出を裏切らないで

宇宙に抱きかれ 少年に還る

いつか夢がかなう

 

誰よりも光を放つ

少年よ 神話になれ

 

 

<W杯カタール大会(神と運命「紙一重」)>

少年は夢を追い求めた。

いつか夢かなう。

2022年W杯カタール大会だった。

 

世界の国の人々は、自国の選手を応援した。

W杯の決勝戦は劇的だった。

3-3でPK戦となる。

 

ここまでくれば紙一重だ。

観客は手を合わせ神に祈るしかない。

神に祈った。

 

<夢と運命(神)>

奇跡がおこった 少年の夢

 

いわれのない誹謗を乗り越え

28年ぶりの優勝をもたらした

少年の夢がかなう アルゼンチンのメッシ

 

奇跡がおこった 少年の夢

神が夢を叶えたのか

人の運命は神のみが知るのか

 

 

 

<古代神話「ウロボロス(蛇)」と宗教>

人の運命や神の存在は古くからの謎だ。

地球に人はどうして誕生したかにもむす

びついてゆく。

宇宙(地球)そして人類は、これをつく

っている素粒子によって繋がっているの

だが、その謎は解き明かされず、人の誕

生と神の存在は古くからの謎になってい

る。溯ること紀元前の古代からだ。

古代の神話に登場するウロボロス。

ギリシャ語のウロボロスは「尾を飲み込む

(蛇)」の意味があり、ウロボロスは死と

再生、永遠、不滅などの象徴などの象徴と

みなされ、天地創生神話に出てくる。

 

ところでキリスト教ではウロボロスの環状

の姿は内側と外側と生み出し境界ができ、

また、自らの身を糧とすることが世俗的で

あるとされてきた。

一方ユング(1875-1961)は再生するウ

ロボロスは、男と女や自然、精神など対立

するふたつものからでき、同時にまたこの

対立する二つのものの合一の象徴であると

いう。

 

奇跡がおこった 少年の夢

神が夢を叶えたのか

神はその人の心にあるのか

夢を追いかける少年の姿を見る

 

 

 

 

 

2022.12.26

少年よ神話になれ「夢枕」ー男と女の物語(298)