7月にはいり、雨が絶えなかっ

た。朝から雨があがり、久しぶ

りに外出する。

街の花や虫などが、すでに春か

ら秋に移りかわっていた。

 

ふれあい

今年のはじめにコロナ騒動が起

こる。

バスの運転手の「濃厚接触」と

いう言葉を耳にした。(1月30

日)その後、感染者と「1m以内

」、「マスクなしで15分以上接

触」と定義される(4月24日)。

ふれあいも濃密接触とありいろい

ろだ。

「艶虫花歌撰」は、男と女のこ

ころの艶なふれあいである。

 

トンボと蝶々

雨あがる、7月15日。

町のふれあいセンター前を通り、

図書館、中央公園、大原池公園

にゆく。

トンボはジャーマンアイリスの

葉に止まっている。

 

 

蝶々がいる。

池の遊歩道で待っているかのよう

であった。

 

 

 

 

 

蝶々と蜻蛉

蝶と蜻蛉(かげろう)の絵。

 

 

花は、芥子(けし)と牡丹

 

画本虫撰

画本(えほん)虫撰(むしえらみ)

と呼ぶ「画本虫撰」があり。

喜多川歌麿が描いた絵に歌が添え

てある。

題本の「虫撰」は、野外に出て、

それぞれが虫を選び、その虫を題

にして歌を詠み、その優劣を競い

あう。

いわゆる歌合わせのひとつの虫合

わせである。

 

すべて、恋のこころの戯(ぎ)れ

歌で、これをひとは「狂歌」と呼

んでいる。

(蝶)

夢の間は蝶とも化して吸いてみむ

  恋しき人の花のくちびる        

     稀年成(まれとしなり)

 

(蜻蛉)

人こころあきつむしともならばなれ

 はなちはやらじととりもちの

        一富士二鷹

(蝶と蜻蛉)

せめて夢のあいだは、蝶となり

いとしいひとの花の唇をすって

みたい。

あのひとの心が飽きてしまうな

ら飽けあきつむし(秋津虫:蜻

蛉)逃がしはしないトリモチで

 

喜多川歌麿の絵入狂歌本「画本

虫撰」は寛政期以前、天明8(1

788)年に錦絵摺りの絵入狂歌

本として刊行される。

寛政の改革で時代がかわる以前

の出版で、版元が蔦屋重三郎。

 

 

 

2020.7.10

藤沢周平の「『歌まくら』の女」ー男と女の物語(62)

 

 

 

2020.7.14

ふれあい(透かし絵「傘」)ー花物語(49)