7月の梅雨。

雨がふらない日はない大阪。

傘をさす女性の傘に目がゆく。

 

「ふれあい」と言葉

コロナ騒動が起こったとき、ふれ

あい橋で、傘をさす女性(ひと)

をみる。

 

この間、日傘に絵を描いてみよう

と思った。「ふれあい」(触れ合

い)の意味は、辞書には、「たが

いに触れる。親しく付き合う。」

とあるが、言葉は、もっと広い意

味で使われているようだ。

 

今年の1月30日。

はじめて「濃厚接触」という言葉

を耳にした。このとき、男女がか

らだを交じりあうことかと想像する。

 

(ブドウ)

4月、日傘にブドウの絵を描いた。

 

 

ブドウといえば秋に収穫、日傘をさす

時季とは、まったく関係がない。

季節外れである。

ただ絵になるので描いてみただけであ

り、絵には、言葉以上に想像する範囲

が広いようだ。

 

 

洋花

4月7日に緊急宣言があった。三密のひ

とつの「密接」。

密接はひととの間隔を間近にするとい

う意味で、言葉での伝え方が難しく、

定義が必要なようだ。

これ以後、マスクをつけた、眼だけの

女性が、妙に綺麗に思える。

 

5月になり傘に洋花を描いた。

 

 

黒色の傘に合う花、洋花を描く。

これは、架空の花で、実際にはなく、

色も同じく傘にあった色を選んでいる。

絵は、言葉と違い、もう感覚の世界だ。

5月21日に宣言が解除される。

約1ヶ月と2週間の外出自粛だった。

 

6月10日梅雨入りの近畿地方。

ふれあい橋で日傘をさす女性を多く見

かけ、ふと思った。

歌麿の「歌まくら」の男。薄墨色の

けた着物から見える艶なる男女の快い

いとなみ。

これがヒントの黒色の薄く透けた傘。

 

 

傘の裏にある花模様に色を塗る。

傘をさす自分は花が見えるが、外

から見ると、分かりにくいがうっ

すらと見える。

 

 

傘とふれあい

7月にはいり、断続的に雨が降る。

傘は友禅で描き、晴雨兼用で色が落ない。

「ふれあい」には広い意味があり、世の

なか表と裏があり、そして男と女がいる。

描いた透かし絵の(雨傘となる?)日傘。

 

 

2019.10.15

椿の花(手描き友禅)と映画ー花物語(48)

 

 

 

 

2020.7.13

 

槇尾川と新庁舎(「天変地異」)ー新大阪物語(826)