A2134/CV4062シングルアンプの製作(BLUETOOTH搭載) | WESTHILLS/SAPPORO

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札幌から真空管アンプの製作とビンテージオーディオ機器の話

EL84/6BQ5がだんだん品薄になり、よい状態の球が安価に入手が難しくなって来ました。類似品を探しているとA2134/CV4062という7Pinの細身の球に目が留まりました。2本で送料込み¥2700とお安い値段です。製作記事でも評価が高くなかなか良さそうです。たまたまWE403Bも2本手元にあったのでそれを前段でシングルを組んでみました。

 

 

ウエスタン製の電流メーターも、いつかの時に使おうと持っていたのでアンプに組み合わせてみました。80mA/DCなのでB電源に入れて使おうと計画しましたが80mA以上流れてしまったので、どうしようかと思案しましたが良い考えも浮かばないので「禁じ手」かもしれませんが片方だけにCV4062のカソードに組入れて使用しました。丁度41mと中間に指針して見えが良いところに止まりました。

 

 

 

このメーターは古い物で米国海軍の錨のマークが赤いインクでスタンプされているものです。入手当時は樹脂部分は汚れで光沢ももなくざらざらしていました。研磨剤を布バフに付け一生懸命に磨いて艶が出るまでにしました。

 

ミニワッターのアンプなので気楽に楽しめるようにBLUETOOTHを搭載してスマホから飛ばして聴けるようにしました。ネットで「おんにょ」さんの記事が目に留まり、BT5.0-Audio-PROの基板を使いました。

 

この基板は仮組で、わかったのですが、電源入切時にポップノイズが出ます、これは困ったものだ、厄介だなと考え込んでしまいました。ミューティングリレー回路を追加するのも大変なので、一番簡単な方法で逃げました。電源スイッチに関係なくコンセントにプラグを刺した時に通電するようにしました。消費電力も0.1W程度なので気にならないと思います。「おんにょ」さんの記事ではこの基板に高域PASSフイルターを付加し周波数特性を平坦になるようにしています、私も習ってフィルターを取り付けました。

 

 

 

ミニワッターにしては少し大げさなシャーシーになってしましました、部品取付ビスが天板に出ないようにサブシャーシーを使いました。(でもサブシャーシ―取付ネジ頭が6ケ出ています) いつものように工場で1.6t鉄板をレーザーカットして製作してもらいました。一品作りのシャーシーは安い中華のアンプが買えてしまうほど高価です。塗装まで専門業者さんに塗ってもらうと、もっと大変です。今回は自分で塗装をしましたがやはり塗りムラになり上手く行きません、さらに塗膜が弱く、直ぐに傷つきます。良い方法はないものでしょうか?

 

 

BLUETOOTHを使わない時は、入力を切り替え通常のアンプとして使えるようにしています。今回はSPターミナルを使用しないでバナナジャックにしています。配線材は単線(WE単線)を主に使いました、配線材で音質は大きく変わるようです。特に小さな信号を扱うところ、EQアンプの入力、昇圧トランスの内部配線、アーム配線材、ボリュームからグリットの間などいろいろ試してみるのと楽しいかもしれません。OUTPUT-TRANSは東栄変成器のOPT-5SR、電源はRコアを使いました。

 

帰還は今回は使っていません、5極管なのでかけた方が良いかもしれません、WE403Bの3結でゲインが少ないようなので止む無く帰還を使いませんでしたが、まだまだ検討の余地があるアンプですがとりあえず上げて見ました。