褒める「だけ」、ということには私も疑問ですが、褒めることも必要だと思う。

だけどそれは、それぞれが育ちの中で確立していく「性格」にも起因するところがあり、褒めて伸びる人もいれば、叱咤激励でやる気がみなぎる人もいるので、とても難しいところだと思う。また、その人のタイミングという部分も絡んでくるので、なかなか至難の技だと思う。

要するに、人を導き、育てるということは、とてつもない観察力・洞察力と判断力が必要で、更には根底に熱意と根気がないとやれないことだと、上田先生の言葉から改めて思った。

人の成長は一定ではない。誰もが上がり下がりを繰り返しながら成長する。その下がっている時にどうするのかというところに、指導者としての肝があるように思う。

「人は言われる内が花」という言葉があるが、私は小5の時に習い事の指導者から言われなくなったことを経験した。簡単に言うとサボって適当にしていたので、無視されたのだけど、その時幼いながらに「ヤバイ」と思った。私はその日から休憩時間だろうが何だろうが練習しまくり、「すみませんでした。もう一度教えてください!」と頭を下げ、再度指導してもらえるようになった。
小5に無視て!と思う人もいるかもしれないが、この時の指導者は私にとって正しい指導者だったと思う。この指導者は、私の性格を分かった上で、観察しタイミングを見て判断をしたのだと思う。
このお陰で、私は小5にして「言われる内が花」ということを身をもって体験した。

時は流れて、指導する側に立った時、言わなくなるということがどういうことかも知るようになるのだけれど、それはまた別の話…🤭(王様のレストラン風)

先日やっとのことで宙組のオーシャンズ11を観劇。
めちゃくちゃ楽しみにしていて、待ちに待った日でした😍

すごく楽しくて最高でした‼️

特にクイーンダイアナのせーこちゃん(純矢ちとせさん)😲‼️女役のクセというクセを惜しみ無く発揮され、最高すぎました。

とりあえず、オーシャンズ11は何か色々と講釈並べる前に、たのしーーーっ‼️🤩って感じられて大好きです。
そして曲も全部好き。

せーこちゃんと一緒に卒業のあっきー(澄輝さやとさん)とりくくん(蒼羽りくさん)もイレブンメンバーで活躍していて嬉しかったです😊

また観るのが楽しみでしかたない‼️
ひとまず簡単な感想まで👍️




前楽。

いやぁ素晴らしかった。月組良かった‼️
それしか出ないんですが。
お芝居もショーも感動したし、客席の熱気が凄かったです。


⬛️夢現無双
お芝居はもうストーリーをどうこう追うこともないので、登場人物の関係性とか心の繋がりとか、そういう部分に寄り添いながらじっくり観ることができて、色々と感動😭初回からは考えられないくらい共感できるようになりました。

武蔵は成長してないのではなく、まだその途中だとはっきり気がつくことができ、そうやって観ると武蔵は何て物事に真摯に向かい合っているのだろうか!と感心してしまいました。

壬生源次郎を殺して、70名の門弟をやっつけたところも、武蔵の状況を考えると納得します。あの時の武蔵にはまだまだ余裕がなく、必死だったのだろうなと。勝負時の慈悲は結局自分に余裕がないと出ないと思いますし、そして武蔵には待っている人がいたから死ぬ覚悟で闘いに挑もうが、本当に死ぬわけにはいかなかったのだと思います。

なんでしょう、人が必死な時って多分もう絶対大丈夫だというところまで叩きのめすと思うんです。
ゴキが出た時とか、かけすぎくらいスプレーかけたり奴が死する時まで必死ですもん←

武蔵は目の前のことに正面から向き合って、成長中なんだなぁと腑に落ちたMy楽でした。

(出演者)印象に残った方

武蔵・珠城りょうさん
ビジュアル完璧。素晴らしかった。凄く似合っててかっこ良かったです。
叫ぶ系の台詞は棒気味に聞こえましたが、他は骨太で真っ直ぐで優しいけれど不器用な武蔵が素晴らしかったです。
今回はストーリーが私的に残念でしたが、武蔵は好きでした。

巌流島の決戦で武蔵が持っているのが木刀みたいに見えるのですが、もう片方の手にはしっかり短剣を持っていますよね。あれはどう解釈したら良かったのでしょう。
小次郎死んでない?それとも短剣の方で斬ったのかな?ここがよくわかりませんでしたが、「強者よ静かに眠れ」と言っているので、そういうことなのかな。

お通・美園さくらさん
トップ娘役お披露目でした。
全然存じていなかった娘役さんでした。お芝居なかなか上手ですか?張り上げる時の声が気になりましたが、個性かな?
今回はストーリー的にしようがなかったかなと感じます。でも今日はお通さんの気持ちに共感して感動しました。
めっちゃ待つ女やん。

小次郎・美弥るりかさん
素晴らしかった。ほんと素晴らしかった。それだけです。武士として最後に自分の認めた武蔵と闘えて良かったなぁと思いました。
小次郎は一貫して自分のポリシーを持って行動しているなぁと感じます。
自分の信じる道を貫き通した美剣士、最高でした。

沢庵さん・光月るうさん
厳しくも愛のある方でした。台詞が聞き取りやすかったです。

お杉ばば・夏月都さん
最初の方はアクが強すぎて、何なん?この意地悪ばぁさんと思いましたが、だんだん私のなかで馴染んで来て、又八を大事に思う気持ちがわかってきました。
なっちゃんめっちゃかわいいのに、こんな役もこなすなんて芸達者ですね。

柳生石舟斎・響れおなさん
さすがの上手さでした。あの貫禄と落ち着き、やっぱり真に強い人って余裕が出るのだなぁと感じられました。
90期生。退団が惜しまれます。

政(武蔵母)・玲実くれあさん
短い時間での登場でしたが、母の優しさを十分感じられました。武蔵に優しさを感じられるのも、このお母さんがいたからなのかなぁと思います。
この方も90期生。同じく退団が惜しまれます。

新免無二斉(武蔵父)・紫門ゆりやさん
めちゃくちゃ良かったです。低く太い声で、武蔵を追い詰め諭す存在感が出ていました。
ロイヤルな役が多い印象でしたが、このような役も務められる学年になられたのですね!最初観た時、え?ゆりちゃん?とびっくりしてしまいました!良かった!

お甲・白雪さち花さん
存在感が凄かったです。声がよく通るので聞き取りやすいですし、色気の部分もドンと来いという感じでしょうか。いや全く違和感なかった。素晴らしかった。
男を乗り換えながら生きていくお甲さんですが、最後の場面では町中でパペットみたいに使われていて憎めない人物像でした。

本阿弥光悦・千海華蘭さん
からんちゃんはオールマイティーになんでもできるのですが、この役もめちゃくちゃ上手かった!武蔵の刀を「磨いでおきました」という台詞が凄く好きです。武蔵を心配する気持ちと頑張れと応援する気持ち、「これから強くなる剣が好きだ」と吐露した気持ちが、全部入った言葉だなぁと思いました。

祇園藤次・輝月ゆうまさん
まゆぽんも何でも来いの方ですが、今回のちゃらけた感じもめちゃ上手!ナチュラルな台詞回しがいつもうまいなぁ~と思います。
藤次もいつも周囲を見て自分の身の振りを判断している人で、利用できる人(朱実とか)は利用するし、危なければ逃げるのですが、最後のパペット芝居で憎めない人物像です。

本位田又八・月城かなとさん
れいこちゃんも何でも来いですね。美形だけれどひょうきんな役も全然やっちゃう。上手で面白かったです。
又八に対しては常に「何をしとんねん」と思って観ていましたが、非常に人間味溢れた存在でした。ある意味超人的なキャラの武蔵と小次郎に対する存在で、対比が効いていて良かったです。ストーリー的に、又八っていったい…と感じる部分はありましたが。

吉岡伝七郎・夢奈瑠音さん
剣の腕はそこそこあるものの、人としては浅はかという印象。そこを上手に表現されていたと感じました。
こういう役似合いますね。

朱実・叶羽時さん
凄く良かったです。台詞への感情の乗せ方とか、台詞回しがナチュラルでした。叶羽時さんがこんなにお芝居上手な方とは知りませんでした。朱実の立場は凄く切ない。それでも強く切り替えて生きている姿に、清十郎と同じく「幸せになれよ」と願わずにはいられない。

植田良平・蓮つかささん
役として目だってはいませんでしたが、台詞回しが上手いので、はっきり色を出しておられるなぁと思っていました。
レンコンくん、良かったです。

吉野太夫・海乃美月さん
めちゃ上手。太夫しゃべり完璧でした。武蔵に教えを説いている時も、なるほどーとこちらも一緒に頷くくらい説得力がありました。
郭の中でしか生きていない太夫ですが、今まで様々な人生を見てきたのだと分かります。それを感じられる素晴らしい太夫だったと思います。郭の中で生きることが自分の宿命だと腹をくくり、自分の宿命を生きている太夫だから、武士の宿命を認め、枇杷を弾き鳴らし、どうしようもない心のざわめきを枇杷の音に乗せていたのかなぁと感じました。

庄田喜左衛門・佳城葵さん
やすのちゃんもいつも通り上手でした。安心感の塊です。

吉岡清十郎・暁千星さん
めちゃくちゃかっこよかったです。只の嫌みな人かと思いきや、しっかり筋の通った美剣士。朱実との関係が切ないのですが、わざと嫌われて相手の幸せを願うなんて、罪な男ですね。ひとりになってしまった清十郎はこの後どうするのか。朱実と再会して幸せになってほしいなぁと思ったりしています。
ありちゃん素敵でした。

日観・周旺真広さん
上手すぎてビックリしました。名前だけしが存じてなかったのですが、え?専科さん?って思うほどの名演技。こんなに上手な方だったとは!この方は本当に私の中で凄っ!と脳ミソフォルダに入力された方です。
で、お役の日観さんです、どういう立場の方か全然解らなかった笑。興福寺の和尚さんで、柳生石舟斎の旧友なんですね笑💦

辻風黄平(宍戸梅軒)・風間柚乃さん
太い低い声で貫禄たっぷりでした。下級生なのに上手ですね。
新人公演の武蔵の演技が評判良かったみたいで、早くCS放送しないかなぁ。楽しみです。

城太郎・結愛かれんさん
上手。るろ剣の弥彦をやったみちるちゃん並に上手でした。下級生の男役さんがやってるのかなぁと思っていました。
(お名前のご指摘ありがとうございました。修正しました。配役を見ながら書いていましたが「結」と「か」で間違えました💦😓結乃さんは別の組の上級生ですね😱ご本人さんとファンの方すみませんでした。)

壬生源次郎・羽音みかさん
個人的に出で立ちが好きです。すぐ娘役さんがやっているなと分かりました。
元服していない壬生源次郎。めちゃかわいい。かわいいのに、当主として頑張るぞ!と仁王立ちしているところが愛らしすぎる。大人のエゴみたいなものに巻き込まれてしまいますが、これもこの時代に生きる運命なのでしょうか。


以上です。
凄い、上手い、のオンパレードで語彙力無いのが悲しいのですが、いつ観ても月組のお芝居は下級生までもが幅広く上手だなぁと思います。そこが月組の凄いところ!!



⬛️クルンテープ
最高に楽しかったです。
舞台上もですが、何と言っても客席の熱気が凄かった。みやちゃんへの拍手が凄い(久しぶりにさざ波のような拍手の音を聞きました!)のはそうなのですが、他の退団者が出て来ても拍手が凄くて、さらに珠城さんへの拍手も凄くて、何なら月組全体への拍手がもう凄かったです!

盛り上がってるなぁ~と。みやちゃんの退団はめちゃくちゃ悲しいのですが、月組いいな。月組ファンの人達素晴らしいなと幸せな気持ちになりました。

みやちゃんを中心に観て、いい表情をされていて感無量でした。

今日は大劇場千秋楽。
今まで楽しませて頂いたことに感謝して、みやちゃんはじめ退団者の方の幸せを思いたいと思います。

そして平成最後の観劇を今の月組さんで締めくくれたこと、良い思い出になりました。

東京でも頑張って欲しいなと思います。