褒める「だけ」、ということには私も疑問ですが、褒めることも必要だと思う。

だけどそれは、それぞれが育ちの中で確立していく「性格」にも起因するところがあり、褒めて伸びる人もいれば、叱咤激励でやる気がみなぎる人もいるので、とても難しいところだと思う。また、その人のタイミングという部分も絡んでくるので、なかなか至難の技だと思う。

要するに、人を導き、育てるということは、とてつもない観察力・洞察力と判断力が必要で、更には根底に熱意と根気がないとやれないことだと、上田先生の言葉から改めて思った。

人の成長は一定ではない。誰もが上がり下がりを繰り返しながら成長する。その下がっている時にどうするのかというところに、指導者としての肝があるように思う。

「人は言われる内が花」という言葉があるが、私は小5の時に習い事の指導者から言われなくなったことを経験した。簡単に言うとサボって適当にしていたので、無視されたのだけど、その時幼いながらに「ヤバイ」と思った。私はその日から休憩時間だろうが何だろうが練習しまくり、「すみませんでした。もう一度教えてください!」と頭を下げ、再度指導してもらえるようになった。
小5に無視て!と思う人もいるかもしれないが、この時の指導者は私にとって正しい指導者だったと思う。この指導者は、私の性格を分かった上で、観察しタイミングを見て判断をしたのだと思う。
このお陰で、私は小5にして「言われる内が花」ということを身をもって体験した。

時は流れて、指導する側に立った時、言わなくなるということがどういうことかも知るようになるのだけれど、それはまた別の話…🤭(王様のレストラン風)