骨髄提供回想録 3 現実との差 | 人生 直球勝負!

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自分の気持ちに正直でいたい。
愚痴は言わない。妬まない。短所より長所に目を向けたい。
やりたいことを「がむしゃらに」やって行きたい。

たまに揺らぐときもあるけど…。

そんな気持ちを忘れないよう、綴っていきたいと思います。

「骨髄移植を受ければ、生着さえすれば患者さんは元の身体に戻る。」

僕はそう思っていました。

しかし、現実はそんな簡単なものではありませんでした。

移植を受けるための前処置。
大量の抗がん剤を飲んだり、致死量の何倍もの放射線を骨髄に当てたり・・。
移植の日が近づくに連れ、患者さんの身体は免疫力が無くなっていきます。
新しい骨髄を受け入れるために、患者さん自身の骨髄を死滅させる必要があるからです。
そのため無菌室での、孤独な生活になります。

自分には想像もできない過酷な状況。
必ず元通りに戻れるわけではないという現実。

患者さんはそれらを理解した上で移植を選択されるのです。

そして、移植を選択しない患者さんもいます・・・。

どちらの選択も、厳しいものです。

その選択に至るまでの患者さんの葛藤は、僕には想像もつきません。

僕に出来るただ一つのことは、移植を選択された患者さんに、可能ならば病気と闘う「武器」を届けること、だけなのです。






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