ご存知の方もいらっしゃると思いますが、名古屋市は、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市に、職員を派遣し復興の後押しをしています。
写真はその陸前高田で地元の方が「がれき」をキーホルダーにしたものです。
プラスチックの、すこしアールがついたカラフルな板。
震災前は何に使われていたんだろう?
建物の資材だったのか?子供のおもちゃだったのか?
1年ちょっと前までは、誰かの生活の中に存在して、誰かの役に立っていたもの・・。
きっと津波に流されたのでしょう。
そのときについたのか、表面にはキズがあります。
一瞬で姿かたちが変わってしまって、作られた目的とはちがうものになったけれど、今は大きな意味を持って僕の手元にあります。
被災地と僕を繋げてくれます。
僕は弱い人間です。
計画停電すらなかった名古屋で暮らしていると、時間が解決してくれているように思ってしまいます。
でも現実はそうじゃない。まだ何も復興していない。
決して目をつぶってはいけない現実がある・・。
自分にできることは小さなことです。
でも、小さな石が集まらなければ大きな山はできない。少しの水が集まって大きな川になる。
その気持ちは持ち続けて行きたいと思います。
今でも大きな地震があります。先日は津波もありました。
もうこれ以上の被害が出ませんように。
復興に向かって、まっすぐ歩いて行けますように。