こちらも江戸時代当時の天守閣が現存する彦根城(滋賀)です。
「ひこにゃん」で有名になったお城です。
ただね、そのひこにゃんの格好をよく見ると赤い兜をかぶっていますよね。
これは戦国時代に徳川家康の元で、活躍した井伊直政の「赤備え」を模したもの。
この彦根城は、その井伊家の居城でした。
場所としては中山道と北国街道の交差点にあたり、非常に重要な拠点です。
今でも、JRの東海道本線と北陸本線の乗換駅になる米原(まいばら)から1駅の場所ですしね。
それだけ重要な拠点ですが、彦根城は比較的新しい城なのです。
というのも、江戸時代になって、井伊氏がこの一帯に入ってから建てられたからです。
その前のこの一帯の領主は、関ヶ原の戦いの西軍を指揮した石田三成です。
今のJR彦根駅の改札を出て右に行くと、このように山が見えますが、
ここに三成の居城だった佐和山城があったのです。
井伊直政は、一旦この佐和山城に入りますが、
子の直継・直孝の代で、今の彦根城のある場所に城を建築します。
どうやら、かなり工事は急ピッチで進められたようです。
その際に、近江の色々な城から材料を集めたようです。
例えば…
天守閣は大津城から
天秤櫓は秀吉が建てた長浜城から
他には浅井氏の居城だった小谷城、
そして、先ほど紹介した佐和山城などから色々とかき集めています。
近江のオールスターが揃っていると言っても、大げさではないかと思います。
江戸時代が終わるまで、彦根城は井伊家が代々居城とします。
明治時代になって、廃城令により取り壊しの危機にはあいます。
1879年の年明治天皇の北陸巡幸の際に、彦根の城を見て、
城を残すよう命を受けたことで、今の姿が残ることとなったのです。
2020年4月2日現在の事情を考えると、行ってみてはいかが…とは言いづらいですが、
ただ、是非見て欲しい城の1つです。
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