観光客が「消えた」京都 それは強みが「消えた」からでは? | トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

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トラベルライターとして、歴史・旅行に関する執筆・講演活動をしている山内一輝(山内かずてる)のブログ。個人事業主向けにプロフィール・個人活動冊子の文章作成も手掛けています。英語・ドイツ語を教えていた経験あり。国内外問わず、城や古い街並みを巡るのが好き。

 

2020年2月2日(日) 朝8時頃の京都駅の様子です。

日曜日の京都駅で、こんなに空いているのは、見たことがありません。

話し声はほとんど聞こえない状態でした。

 

中国が外国への渡航禁止したのが最大の理由。

そして、コロナウィルスの流行で、腰が引けた人たちが、外出を控えたという理由もあるでしょう。

 

ただね…

鞍馬⇒貴船⇒一乗寺⇒晴明神社と巡ったのですが、ここまで人のいない京都、見たことないです。


例えば、貴船神社の本宮

 

 

鳥居の前の道が、狭い場所なんです。

 

ここ数年、外国人観光客が鳥居前を占拠して、写真を延々と撮り続けているのを見かけることは多々ありました。

そのため、鳥居をくぐることも、脇を通過して奥に進むのも困難でした。

その脇の道は公道なので、酷い有り様でした。

 

それは、貴船に限らず、色々な神社・仏閣で見かける光景です。

静かにお参りに来た身としては、物凄く迷惑でした。

門前も含めて、写真撮影禁止したとしても、文句言えない状態だとすら思ったくらいです。

 

この有様だったので、私は今の京都に「風情」なんてないと、言っていました。

 

でも、そんな道を塞ぐような撮影をする人たちは、今日はどこに行っても見かけませんでした。

市内が静かで、人混みがあまりない。

 

こんなに快適に京都市内を巡ったのは、5~6年ぶりです。

 

別に排外主義者でもなんでもないです。

それでも、京都に住む人間としては、かなりストレスを感じていました。

 

「お金」のためと言って、何でもかんでも受け入れればいい、というものではないと思っています。

その結果、京都は、観光地としての魅力を台無しにするくらい、居心地の良さを失ってしまったですから。

 

コロナウィルスの影響を差し引いたとしても、

ここまで日本人がいないのも、驚きなのです。

 

数字目標を掲げて、観光客数を増やそうということ自体が、そもそも無茶な話なのです。

そして、ここ5年ほど、京都を訪れる日本人観光客の数は減っているのも、データ上出ています。

 

 

「外国人観光客がいなくなった。⇒観光業がまずい…」

そんなことを言う人が中にはいるでしょう。

 

京都の強みって、何か風情らしきものだったように思うのです。

でも、それが感じられなかったら、誰が来るのか?ということなのです。

 

冷たいようですが、これは当然の結果だと思っています。

地元の人たちを散々ないがしろにして、足を遠ざけてきた訳ですから。

 

(都市計画上の)商業地域にしか民泊の運営が事実上できなくなってきているようですし、

バスの路線整備はしていますが、こんな小手先の対策では無理な状態です。

 

おそらくは、ビザの発給要件を見直すなどしないと、対処できないレベルではないでしょうか。

 

 

ただ、静かで風情のある京都をお求めの方は、今のうちにどうぞ、と思います。
今であれば快適に市内を巡れますので。

 

 

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