メールのタイトルに「緊急」と書き加えただけでは、全く意味がない理由 | トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

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トラベルライターとして、歴史・旅行に関する執筆・講演活動をしている山内一輝(山内かずてる)のブログ。個人事業主向けにプロフィール・個人活動冊子の文章作成も手掛けています。英語・ドイツ語を教えていた経験あり。国内外問わず、城や古い街並みを巡るのが好き。

旅行会社でメールを見ていると、「緊急」という文字をよく見かける。
が、はっきり言って無視している。

理由は簡単で、そんなこと言わなくても、
その多くが「3日以内に発券する」ことを意識しないといけないのだから、
そりゃ、基本的には急いで回答をしようとはする。

「緊急」の中に「緊急」を混ぜた所で、何の意味もないのだ。

そうでなくても、急ぐ案件を抱えていない方が珍しい。

だから、ただ「緊急」とだけ書かれていたって、急いで対応しようとは全く思わない。
急がないといけない理由が、伝わらなければ、急いでくれないと思った方がいい。


例えば、メールにこういうタイトルが入っていたら、
素早く対応しやすいという例を書くと…

・「○/○ ~行き 見積お願いします」が入っていて、出発間近だと一目で分かるメール
・「○/○ ~行き 予約お願いします」と書いてある、「折り返しのメール」
・「○/○ ~行き 取消お願いします」と書いてある、「折り返しのメール」

上の場合だと、出発までに時間が短いために、
手配の可否だけでもすぐに返さないといけないから、すぐに対応するだろう。

真ん中のように、問い合わせの跡があって、「予約」となったら、残席の問題もあるため、
後から回答するにしても、少なくとも席だけ押えておこう…ということになる。

下のように、「取消」がらみは、
取消料だとか、出発時間の兼ね合いもあるため、少なくともメールの中身は確認する。

要は、どういうアクションを取って欲しいのか一発で伝わらなかったら、
いくら「緊急」と書こうが、ほとんど意味がないのだ。

そして、受けた問い合わせの中で、
「急ぐ/急がない」の判断をするのは、残念ながら、手配する側の人間になる。

むしろ、緊急性が一発で伝われば、
タイトルに「緊急」なんて入れる、姑息なマネすら必要ない。


個人的には「緊急」は、できればない方が、嬉しいのだが…
でも、ちゃんと急ぐ理由が一発で伝われば、対応がしやすいため、
多くの予約記録を抱えている身としては、非常に助かるのだ。

そういうメールは、本当にありがたいのだ。

逆に、「緊急」とか書かれているメールに限って、
文面を読んでも急ぐ理由が分からない上に、
必要な情報が欠けていて、重要度が残念ながら低いことが結構あるのだ。


これは、おそらく旅行手配に限った話ではなく、
相手に「必要性」を伝えることって、コミュニケーションで、結構大切な話だと、私は思っている。