NHKのプロフェッショナル仕事の流儀を見ました。
食品スーパー福島屋の福島徹さん。
激しいスーパー業界の中で、
中堅規模に関わらず40年も続けていらっしゃる経営者さんです。
とにかく食品の質にこだわり、
単に売れる商品を探すのではなく、
本当に良いものを仕入れて売っておられます。
そのこだわりには凄いものがありました。
その結果、お客様からの信用度が非常に高いのです。
東日本大震災による放射能の風評被害が蔓延し、
お客様が東北産の商品を敬遠するようになると、
他店は福島産の商品を仕入れなくなります。
そんな時でも、社長は良い物は良いということで、
会津(福島)産のお米をお店で売り始めます。
もちろんそれは単なる復興支援ではなく、
会津さんのお米をきっちりと評価し、
また安全を危惧するお客様のためにトリプルチェックも行います。
そして販売当日、お客様はそのお米を買っていかれるのです。
その時にお客様が言った一言が凄かった。
「このお店を信頼していますので。このお店が安心だというなら安心だと思います。ここの店だからですよ。」
お客様にここまで言っていただけるスーパーはどれほどあるでしょうか。
スーパーのみならず、
他業種であっても、お客様からここまでの言葉をいただける会社はどれだけあるでしょうか。
とても感動しました。
中小企業のあるべき姿を見た気がします。
そして同時に、
自分自身が中小企業を支援する立場であることに身が引き締まりました。