厚生労働省から「働く女性の実情」という統計資料が出ました。
企業にとって女性は非常に大きなチカラとなりますが、
世の中の働くママが何を望んでいるのか。
経営者が知っておくことは非常に重要です。
ですから今回のブログではそれを取り上げたいと思います。
~①まだまだ多い出産による退職~
出産前に(正規・非正規問わず)働いている女性は約70%。
出産前に働いている女性を100%とすると、出産後も退職せずに働き続ける女性は約37%。
実に63%の女性が出産に伴い一度は退職しているようです。
育児関係の法律が改正され、働く女性の環境が整えられているように見えますが、
実はまだまだ出産⇒退職の流れは多いのです。
~②出産後も仕事を継続したい女性は約4割~
出産⇒退職の流れが多いことは上で書きましたが、
女性労働者の希望はどうなのでしょうか。
「出産した後も仕事を続けたい」約40%
「出産を機にやめたい」 約32%となっています。
※残りは「考えていない」等、特にどちらの希望も無い方です。
~③妊娠・出産に伴う退職の理由~
①では約63%の女性が妊娠・出産時に退職すると書きましたが、
その理由はなんでしょうか。正社員の場合を書いてみます。
・家事・育児に専念したいから自発的に退職 約35%
・勤務時間が合わない、会社の制度が不十分 約47%
・体調不良などで両立が難しかった 約15%
・解雇、退職させられた 約14%
・その他・・・
となっております。退職した方の中で、自発的な方は35%です。
しかしそれ以外は、様々な理由により退職せざるをえないと考えられます。
やはり女性にとって妊娠・出産は仕事に大きな影響をもたらします。
~④出産後の再就職はパート・アルバイトが多い~
出産後の女性の就業状況は、
常勤に比べパート・アルバイトの割合が約2倍も多い。
それは出産後の女性は以下の理由を優先するからである
・都合の良い時間に働けるから
・家庭の事情と両立しやすいから
この結果を見れば、
育児ママにとって、最も重要なことは労働時間が柔軟であることや、
家庭の事情の融通が利きやすいことであり、
キャリアやお給料ではないことが分かります。
これは女性を活用したい企業にとってはキモに命じておきたいですね。
これ以外にも様々な結果が発表されています。
もっと知りたい方は以下をご覧ください。