東京国立近代美術館の

「生誕120年棟方志功展

メイキング・オブ・ムナカタ」

の展覧会に行って来ました。


音声ガイドの

解説を聞きながらの鑑賞を
オススメしたい展覧会です。

1903年 青森の鍛冶屋の息子に生まれた
棟方志功は友人の小野忠明より見せてもらった
雑誌でゴッホを知り、大きな衝撃を受けました。


1925年 上京

棟方志功の版画は絵だけではなく
字も版画で彫ってある事が特徴的ですが
その原点となったのは川上澄生の版画。
「初夏の風」に影響されて
版画家を志すことになります。

これは棟方志功の年賀状
まさに絵手紙!

「星座の花嫁」
詩文と版画の融合した作品

1935年 
ベルリンオリンピック大会
芸術競技一般出品
「萬朶譜」(ばんだふ)
萬朶とは…多くの垂れ下がった枝の事。
梅、杜若花、桜、松、藤、竹、菊の全7柵

それぞれの特徴を
デザインして正方形の中に配置。
ベルリンオリンピックの芸術の祭典では
異文化の人々の目にどの様に写っていたのだろう。


そして
1936年 民芸運動と出会う

民芸運動の中心、柳宗悦の隣で
同じ様に腕を組む棟方志功。

「大和し美し」
佐藤一英が詠んだ
古事記「日本武尊」の一代記の詩。


大きな作品を
国画会に出品し、
工芸の審査員の濱田庄司と柳宗悦に認められた。




同郷の詩人、福士幸次郎に挿絵を頼まれたのを
きっかけに
本の挿絵の仕事なども精力的にこなしています。

こちらは
宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の挿絵

他にも美しい装丁なども多数




1938年 「観音経曼荼羅」
仏が33身に姿をかえて法を説くという
33柵の版画。


裏彩色を取り入れて成功した初めての作品。


「華厳譜」
仏様の名前の漢字からのイメージを自由に
23図を作成。




仏様それぞれ違う雰囲気があって
一つ一つ見ていても
どこか楽しげで動きのある力強い作品に
圧倒されます。

→その②につづく

  花 花 花 花 花
 

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