杉本健吉と親しくしていた
須田剋太の「私の曼荼羅」という画集を開いて
眺めています。
模写など試みたりして。
「私の曼荼羅」より
3. 御物四十八体佛 須田剋太模写
四十八体佛とは何なのかな?と調べてみると
四十八体仏は、東京都台東区の東京国立博物館が所蔵する、飛鳥時代から奈良時代にかけての49件(57体)の金銅仏の総称である(金銅仏とは、銅製鍍金の仏像の意)。その伝来から、法隆寺献納金銅仏、御物金銅仏などとも呼ばれる。これらの金銅仏は、もとは奈良県の法隆寺に伝来したもので、いずれも像高20センチから50センチ内外の小像であるが、飛鳥 - 奈良時代の仏像彫刻のまとまったコレクションとして他に類例がない。日本仏教彫刻史の貴重な資料であるとともに、中国大陸や朝鮮半島の仏像製作の技術や様式の日本への伝播を知るうえでも重要な作品群である。 ~Wikipediaより引用~
博物館のガラスケースに入っている仏様を描いたのでしょう。
そのお姿をぼんやりと幻想的に描くことで
スポットライトに照らされた雰囲気が伝わってきます。
杉本健吉さんもこのような仏像をよく描いていましたが
博物館の光の中にたたずむ仏像の美しさに
二人で感嘆を漏らしていたのではないだろうか。と想像して
なんだか嬉しくなってしまう、一枚なのです。