数年前より愛知県を代表する画家
杉本健吉を「健吉研究会」という会で
研究しています。
研究というと堅苦しい感じですが
いわゆる「推し」の芸術家というような感じ
ではありますが…
杉本健吉は
奈良の東大寺の観音院住職上司海雲の
知遇を受け、観音院の古土蔵をアトリエに
奈良の風物を描いています。
奈良では志賀直哉、写真家の入江泰吉、そして
画家の須田剋太と交友を深めていました。
わたしは杉本健吉を通じて
須田剋太という画家を知り、
その独特の画風にとても魅了され
新たにその良さに接する機会が
先日ありました。
杉本健吉と親しくしていた
須田剋太を知ることも
健吉研究の一環だと思えて
須田剋太の「私の曼荼羅」という画集を開いて
眺めています。
最近はちょっと、模写など試みたりして
いろいろな事
試しています。
「私の曼荼羅」より
1.東大寺落慶供養 須田剋太模写
東大寺は明治39年〜45年に大仏殿を解体修理したが、雨漏りなどがあり昭和48年(1973)から7年の歳月をかけて大修理が行なわれ、昭和55年(1980)秋、落慶法要が盛大に営まれた。
その華やかな大仏殿の法要を絵にしたのだろうと
想像する。東大寺の二月堂の絵馬は須田剋太の椿。
ハレの日の東大寺はさぞかし大迫力だったろうなぁ。