読み聞かせボランティア
笑本の会
読み聞かせの日 1-1
「さくらの谷」
冨安陽子・作
偕成社
まだ寒さの残る3月。
「わたし」はひとり、
コソコソ、カサカサと落ち葉をふみながら、
林のなかの尾根道をあるいていました。
どれほど歩いたのか、ふいに木立が途切れて、
深い谷があらわれ、のぞきおろした「わたし」は、
あっと息をのみます。
その谷は、満開の桜にうめつくされ、あかりを灯したようにピンクに輝いていました。
谷から聞こえてくる歌声があります。
「さくら やなぁ
さくら とてぇ
さくら ゆえぇ
さくら ちらすや かぜまかせぇ」
どうやら歌っているのは人ではなくオニたちのようです。
でも、本当に、彼らはオニなのでしょうか……。
ちょっと大人っぽいお話で
じーんと心に響く幻想的な
物語ですが、とても真剣に聞いてくれました。
聞く力がとても付いている事を感じます。
友の会07-18(2021年度)