今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
新年【傀儡師】
正月に家々を回り、人形に目出度い舞を
させて祝福した門付けの一種。
兵庫県西ノ宮の戎神社が起こりといわれているが、
今は淡路島、徳島県、愛媛県などに
みかけるだけになっている。
人形浄瑠璃のもとにもなっている。
【子季語】
くぐつ師、人形廻し、木偶廻し
山猫廻し、夷廻し、夷かき、夷おろし
【例句】
傀儡師阿波の鳴戸を小歌かな・其角
節になる古き訛や傀儡師・太祗
睦月から泣いて見せけり傀儡師・正岡子規
世の中は箱に入れたり傀儡師・芥川龍之介
人形まだ生きて動かず傀儡師・高浜虚子
牛若の妙技躍らす傀儡師
傀儡師父直伝の技極め
浄瑠璃人形 1080/1365
敬愛する愛知の画家杉本健吉も
その友人であった入江泰吉や
須田剋太も人形浄瑠璃、文楽を好み
モチーフにもよく使われていた。
昨年10月で閉館となった
杉本美術館にも浄瑠璃人形が飾られており
ひときわ目を引いていたのが鮮明に
記憶に残っている。
私は人形浄瑠璃を生で見たことがない
あの人形が生きているように動く姿を
是非一度見てみたいと思う。
yoshie's gallery
https://kazu-moto.amebaownd.com/
友の会07-18(2021年度)