今日は俳句。

 

 

 日本には季節を表す美しい言葉がある。

 

三夏【玉葱】

 

【子季語】

葱頭

 

【例句】

 ふるさとや吊玉葱の厚埃・小澤實

かり宿の玉葱吊れる大廂・下鉢清子

中世は崖ぎはに塔玉葱穫り・竹中宏

咳一つ生きて玉葱岬に積む・原田喬

玉葱をまはりに育て湖透ける・林徹

 

 

玉葱を刻む音西日射す窓

 

玉葱  830/1000

 

ちゅーりっぷちゅーりっぷちゅーりっぷちゅーりっぷちゅーりっぷ

 

自分が夕飯の準備をしている合間に

 

台所から聞こえる包丁のトントンという音と

夕日の眩しさに

何とも言えない哀愁を感じて

母にその日の出来事を話していた

子供の時の記憶が

ふっと浮かんでくることがある。

 

子どもだった頃

昼から夜になるその少しの時間が

なんだか急に寂しく思えた。

あの頃がなんだか懐かしい。

ゆっくりと流れていた昭和の時間。




 

 

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