今日は俳句。

 

日本には季節を表す美しい言葉がある。

 

 

三春【日永(ひなが)】

春になり、昼の時間が伸びて来ることをいう。

実際は夏のほうが春より日が長いが、

心理的には冬に比べて、

春は日が長く感じられる。

 

【子季語】

永日、永き日、日永し

【関連季語】

遅日

 

【例句】

永き日を囀たらぬ雲雀かな・芭蕉

うら門のひとりでにあく日永かな・一茶

永き日や目のつかれたる海の上・太祇

乞食も蝶も日長し下河原・梅室

 

 

 

人知れず置き配ありし日永かな

 

 落椿 788/1000



最近は宅配便も

「置き配」というシステムが

常識化していて

知らない間に玄関先に

ダンボールがそっと置かれています。


美しく咲いた

椿の花も桜と交代するように

そっと地面を覆うように

花が落ちて置かれているようです。 


人知れず

静かに、美しい置き配が地面を

覆っている春の昼下り。



 

 

 

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