凝りもせず。
まだ椿を描いている。
「須田剋太1987展」の画集を
眺めていた。
思いがけなく
杉本健吉さんの言葉に出会った。
須田剋太と杉本健吉は
東大寺観音院のアトリエで
一緒に絵の作製に没頭した。
その須田剋太の人となりを表している文の
一部を記すと
観音院のお風呂に入れていただいたあとの廊下は、水鳥が歩いたようなよごれかただしね。観音院のおばあさんに「権太(横着)やねー」と、叱られていた。が、彼は仕事をしだすと、向こう見ずというか、夢中になると前後のわきまえのないーそるにしては、にくめない子供のような権太ぶりだった。今でこそスイもアマイもわきまえた温厚な紳士と、自称しているがね。しかし、須田君の内側を推察すると、実に強烈な意志エネルギーをもっていて、あらゆる世間的な通俗常識を吹き飛ばすマグマを内蔵しているーいってみれば火山、しかも休むことない活火山ですな。
と、書かれている。
こんな風に描けるほど
二人は心を許しあって、
尊敬しあっていたのだろう。
この画集には
椿の花をたくさん描いていた。
杉本健吉もたくさんの椿の花を
描いている。
二人で
同じ椿の花をみて
絵に描いていたのかもしれない。
椿の花をこんな風にしてみる。
星野立子さんの
俳句を添えて
椿 714/1000
そして
ダーマトグラフも
使ってみた。
椿の花は
まだまだ蕾がたくさん。
これからしばらくは
モデルとして活躍しそうです。
友の会07-20(2020年度)
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