安城市歴史博物館で

特別展「江戸の遊び絵づくし」 

という展覧会をしています。

11/15㈰、この週末までですが。



 


江戸時代の浮世絵が

庶民の娯楽として広まった

その理由がわかる展覧会。

見たこともない浮世絵がたくさんたくさん

展示されています。

(この展覧会は全て撮影OKでした)


『人かたまって人になる』歌川国芳


よくよく見ると…人がたくさん。

組み立て体操のよう。

指差ししている手も実は人です。


『人をばかにした人だ』歌川国芳


顎をしゃくった部分が

お尻だなんて‥

頭の上の布はフンドシです。



『五十三次之内猫之怪』歌川芳藤


歌舞伎の怪談を舞台化した

「独道中五十三駅」に登場する

「岡崎の怪猫」をたくさんの猫で表していて

何匹いるのかと、見入ってしまいます。



『六し十二童かくべへの図』歌川芳艶

角兵衛獅子という巡回芸人が

夏から秋にかけて諸国を遍歴した

江戸のなじみの芸人だったようですが

十二人というものの十一人

しかいない??


『五子十童図』歌川貞景

ちゃんと十人いますね。

目の錯覚なのか?

見れば見るほどに不思議です


『寿三面布袋』歌川貞房


布袋さまのお顔をよく見ると…

一つの顔の中に大黒様、恵比寿様

全体で見ると布袋様。

おめでたい絵柄ですね。


『有卦絵 ふ尽しの福助』歌川藤よし

「ふ」で始まる物で出来ています。

鮒、筆、袋、瓢、房、福良雀

二股大根、扇には富士山と将棋の歩

着物のしわは「可・の・を・ふ・く・助」

という文字が隠れている。


『六歌仙 大伴黒主』葛飾北斎

この肖像画にも

「大・と・も・の・く・ろ・ぬ・し」の

文字が隠れています。


 『金のなる木繁栄の図』歌川国貞

福の神の背後の屏風には

金持ちになるための心構えの文字が

隠れている金の成る木。


 

『さかなのはんじもの上・中・下』

2代目 歌川国盛

まるでダジャレです


そして子供雑誌の付録のような

浮世絵





これはまるで4コマ漫画のようで


なんともユニークな絵柄。


 


全部で100点以上のユニークな浮世絵を

堪能出来ます。


江戸時代の庶民が

浮世絵を見て楽しんでいた様子が

想像出来るような

展覧会となっていました。

どれも、現在においても

大変綺麗で多彩な色で

一つ一つは丁寧に刷られていて

江戸時代の技術の高さに驚きます。


会期は僅かですが

お近くの方は

是非本物を見てみて欲しいです。