さて。

東大寺①の続きです〜


いよいよ中門から大仏殿へ


その途中に国宝の金銅八角燈籠があります。

日本最古最大の燈籠。高さは4.6メートル。

この燈籠は東大寺創建当初のもので

扉4面には雲の中を翔る獅子、

その間の4面には楽器を奏でる天人が

浮き彫りされています。

8/15の万灯供養会には

大仏殿のまわりに2500基ほどの灯籠が並べられる。灯籠1基の中に4つの明かりを入れるので、灯明の数は約1万になり

大仏殿正面の観相窓(かんそうまど・(桟唐戸))が開いて、大仏さまのお顔が灯火に浮かび上がるさまを参道から拝んでいただくこともできるどの事。

 

国宝という事を見過ごしてしまいそう 


 そして、大仏殿。

正式には「東大寺金堂」の中へ

 

 

近くで見ると、本当に大きな建物です。

写っている人の大きさと比べてもらえば

大仏殿の大きさが

お分かりになると思います。


 中に入ると。

大仏様の姿。


「東大寺盧遮那仏座像」

高さ約15m、顔の幅約3.2m、手の大きさ約2.5m


聖武天皇の発願で745年に制作が開始され、

752年に開眼供養会が行われた。

その後、中世、近世に焼損したため大部分が補作されており、当初に制作された部分で現在まで残るのはごく一部だそうです。


それにしても正面で見上げると

本当にありがたいお姿。 

何もかもを受け入れてくれそうな

優しげな表情です。

 

 

 大仏の横には

大仏の下にある花弁の形の蓮華座のレプリカ。


ウィキペディアによると


 大仏の坐す蓮華座は、仰蓮とその下の反花からなり、ともに28弁(大小各14)の花弁を表す。

仰蓮にはタガネで彫った線刻画がある。

2度の兵火にもかかわらず、

台座蓮弁の線刻画にはかなり当初の部分が残り、

奈良時代の絵画資料として貴重である。

蓮弁の線刻画はいずれの蓮弁にも同じ図柄が表されているが、一枚一枚異なっており、フリーハンドで作図したと考えられている。

蓮弁の上部には釈迦如来と諸菩薩が描かれ、

下部には7枚の蓮弁をもつ巨大な蓮華がある。

これらの中間の部分は25段の層に分かれていて

これらは全体として『華厳経』の説く

「蓮華蔵世界」を表している。


『華厳経』の世界観によれば、「香水海」という清い真水の大海の上に一輪の巨大な蓮華がある。

その上は大地になっており、そこにはまた無数の香水海があって、そのそれぞれに一輪ずつの大蓮華がある。

その上には無数の世界が積み重なり、それぞれの世界に無数の仏国土があるという。創建当時の大仏の台座は銅の蓮華座の下にさらに石造の蓮華座があり、蓮華を重ねることによって「蓮華蔵世界」を表していた。


蓮弁の線刻画は全体として、仏教の説く「三界」(欲界、色界、無色界)を表している。

『大智度論』によれば欲界は六天、

色界は初禅、二禅、三禅、四禅の4つに分かれて計十八天、

無色界は四処に分かれるとされ、以上を合計すると28になるが、欲界の六天のうち最下部の二天を除いた残りの26の世界が蓮弁線刻画の26段に対応すると解釈されている。


この線刻画は

杉本健吉さんの描く天女や佛様の世界観にも

似ていて、蓮華教の世界観が根本となっている事が

よく分かります。


 


大仏様の感動を

スケッチしておこう〜



 

 

このコロナ禍の終息を願い

たくさんの観光客が手を合わせていました。


大仏さまの左側には

虚空蔵菩薩像

 大仏さまの横なので

小さく思えますが

立派な観音様です。


左後方には見上げるほどの広目天

右後方には多聞天



現在、大仏様の鼻の穴大の

くぐり穴はコロナの為に

塞がれていました。


 大仏さまの右側には

如意輪観音像


どの佛様のお顔も

穏やかに、でも凛としており、

手を合わせるだけでも心が浄化される気がします。


大仏殿横に広がる廻廊の姿は

なんとも言えないほどの美しさで

古から変わらぬ景色が繫がっています。



さて、次は三月堂(法華堂)

二月堂へと向かいます。