新元号の令和が
万葉集からの出典というので
万葉集を読んでみるのも…
というので
サクラの和歌からひとつ。
山桜
あしひきの山桜日並べて
かく咲きたらば
いと恋ひめやも ~山部赤人
訳・もしも山の桜が何日も咲いているのだったら
こんなにも恋しいとは思わないでしょうに。
ソメイヨシノの品種は江戸以降の桜で
平安時代は葉芽と花芽が
同時に開く山桜が桜だったそうです。
確かに、吉野の山に咲く花は山桜が多いですね。
この歌にもあるように
すぐに散ってしまうからこそ
咲くのが待ち遠しく、名残惜しいです。
「いと恋ひめやも」という言葉がなんとも
奥ゆかしくて優しい響きです。
日本の言葉は美しいですね~
友の会07-22(2018年度)