こどもの読書週間4/23~5/12 

昔、こどもだった人にも…おすすめの絵本を1冊。

 

昨日、今年度の

小学校読み聞かせボランティア開始の

お知らせが来ました。

5月末~始まるそうです。

今年も困ったときのサポート役なので

実際に読み聞かせには入れることは少ないかもですが

お手伝いさせて頂こうと思います。

 

さて、今日はお引越しの春を迎えた方へ?

届けたい一冊。

 

本「おかえし」

村山桂子 さく  織茂恭子 え

《こどものとも傑作選》 福音館書店発行

 

 

あるひ、たぬきの いえの となりへ、

きつねが

ひっこしてきました。


 「こんど、となりへ こしてきた きつねです。

どうぞよろしく おねがいします。

これは、ほんの つまらないものですが…」

 そういって狸の奥さんは

かごいっぱいの苺をうけとりました。

 美味しそうな苺を受け取った狸の奥さんは

「それじゃ、わたしも、なにか

おかえししなくっちゃ…。

そうだ。ほりたての たけのこが あったわ」

 狸の奥さんは筍を持って狐のうちへ


「さきほどは、けっこうなものを

ありがとうございました。これは、

ほんの つまらない

ものですが、いただいた いちごの おかえしです」

 狐の奥さんも喜んで筍を受け取ってくれました。

ところが、しばらくすると

また、狐の奥さんがやってきて

「おかえしのおかえしです」と、花と花瓶を

すると今度、狸の奥さんは

「おかえしのおかえしのおかえしです」

 

と、おかえし合戦はどんどん続きます。

とうとう

「ああ、もう めんどうだわ。うちにあるもの

なにもかも、みーんな もっていきましょう」

と、狸の奥さん。


そして、そしてしばらくすると狐の奥さんも…。

 

それでも、おかえし合戦はまだ続きます。

とうとう、狸の奥さんは狸の坊やをつれて狐のうちへ。

すると狐の奥さんも狐の坊や置いていきます。


と、なると…

「それじゃ、こんどは、この わたしを、

おかえしにするしかないわ」

と、狸の奥さんは狐のうちへ

そーなると狐の奥さんも狸のおうちへ

「わたし、ほんの つまらないものですが、

おかえしのおかえしのおかえしのおかえしの

おかえしのおかえしのおかえしのおかえしの

おかえしのおかえしおかえしのおかえしです

そこで

あら?

狐の奥さんも狸の奥さんも自分の家にあったものが

全部ある。

なーんだ、これは《お引越》したことになるのね。

ということで

引越の挨拶に伺わなくちゃ

と思った狸と狐の奥さんは

お互いに森でいちごを摘むことに…


「わたし、あたらしい いえへ こしたでしょ。

ですから、いちごを つんで、おたくへ 

あいさつに いこうと おもって」

「あら、まあ、じつは、わたしもそうなんです。

それでは

一緒に積みましょう。と苺をつんで

仲良く一緒にたべました。

 


そして、お互いのうちへ帰っていきました。

ハートハートハートハートハート

これは

現実にはありえない絵本ならではの世界!

これを読んでたら

なんだか可笑しくて可笑しくて

笑いが止まらなくなります。

正に「狐と狸の化かし合い」といった感じ。

でも、どちらの奥さんも

真剣におかえしを考えるので

とても優しいお二人に

心地よい笑いがおこります。

今日の夕食の時、カズに

「この話おぼえてる?」

と、絵本を見せたら、

「おかえしのおかえしのおかえしのおかえしの話だね〜」と、

ちゃーんと内容を覚えていてくれました。

それくらいインパクトがある面白さ!

読み聞かせでは私の鉄板の《にっこり絵本》

春の季節の絵本なので

新入生にはとっておきの1冊です〜。

 

 

今夜はのんびりとうさちゃん入浴中
 

 

  小さな本の大きなせかい~2017
 

 

昭和生まれってだけで

もう、おばさんなのか~

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