信州・長野の桜の魅力に憑りつかれ、今年も2回目の桜撮影に行ってきました。
1回目の桜撮影旅行のブログはこちらをご覧くださいm(_ _)m
今回は、安曇野の光城山、大町の中綱湖を中心にした仁科三湖、白馬の桜の名所を旅してきました。
2日間で1,100kmを走破し、2日とも早朝4時からの活動で、70歳を過ぎて「我ながらまだ行動力が残っている。」と、変な自信がつきました。
4月13日、まだ暗い早朝に家を出て、安曇野に着いたのは8時過ぎ。
まず、気になっていた常念道祖神の撮影に。
石だけ見ると、まるでトトロが立っているような・・
桜は散っていましたが、大好きな常念岳を背景に良い風景です。
来年は桜の頃に合わせて撮影しようかと。
次に、いつもの道の駅でルバーブ(美味しいジャムに加工します)を奇跡的に買うことができ、光城山へ向かいました。
駐車場には多くの車が停まっていましたが、何とか停めることができラッキー!
山頂までやや急な斜面を1時間弱登ると、目の前に北アルプスの絶景と桜の森。
あいにく、この日は黄砂が大量に流れ込み、比較的黄砂が少ない長野県でも空が霞んでいました。
それでも写真のレタッチ技術を駆使して、霞みを減らしてみると、桜と雪の常念岳の美しい景色が現れました。
山頂下の桜の森も美しい。
鹿島槍ヶ岳の二つの山頂が良く見えました。
次に大町方面に移動します。
JR海ノ口駅近くの木崎湖の湖畔に咲く一本桜があります。
昨年は桜の開花が早く、行ったときはもう散っていましたが、今年は何とか間に合いました。
もう少し近くによって撮影したかったのですが、数人の若者が桜の下で遊んでいて、立ち去る様子もなく、断念しました。
上の写真にも写りこんでいましたが、レタッチで消しています。
明日の早朝の撮影に備えて、中綱湖の駐車場に車を停め、下見をしましたが、期待していたオオヤマザクラは3分咲き程度。
あまりの寒さに車中泊をあきらめ、近くの民宿に泊まりました。
温かいお風呂と暖房の効いた部屋がありがたかったです。
翌朝4時前、気温は2.6℃と真冬並み。
白馬の寒さは半端ではありません!
場所取りをして、湖畔で明るくなるのを待ちましたが、ダウンベストにダウンジャケットを重ね、カイロをお腹に貼り、ズボンを2枚重ねにしても寒さがこたえます。
5時前にシャッター速度を2.5秒にして、ようやく撮れた写真です!
日の出前のため、色に青味がかっていますが、撮ったまま・見たままの色です。
高校の先輩で、日本を代表する画家・東山魁夷画伯のような風景を撮りたかったのですが、いかがでしょうか?
弱い風のため湖面に波が立ち、鏡のようなリフレクションにはなりませんでした。
昨年はこの時間に朝霧が流れ込み、まったく見えない状態でしたので、これでも十分満足できる写真です。
以下、時間の経過と共に撮影した写真です。
6時頃まで粘りましたが、桜に朝日が差し込まず、諦めて次の撮影地に向かうことにしました。
青木湖の北にある貞麟寺です。
早朝ですので、静かで美しい枝垂桜を見ることができました。
始めて訪れましたが、隠れた桜の名所と思います。
次に白馬村の天神坂に行きました。
坂の途中から、白馬三山と田園風景を見ることができます。
今年は超広角レンズで、風景全体を撮ってみました。
次に松川大橋から白馬三山を狙いました。
雪解けの少し白っぽい水が流れる松川(このすぐ下流で姫川と合流します)と雪の白馬三山などの景色は非常に美しいです。
もう少し上流に行けば桜とのコラボも撮れますが、時間が無いので急いで次に。
山道を少し登り、野平地区に来ました。
有名な一本桜と北アルプスとのコラボを撮りたかったのです。
まだ2分咲き程度ですが、昨年は散っていたので、これでも私は満足です。
400mmのレンズで白馬三山をアップで撮ってみました。
左から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳です。
次に塩の道沿いに咲く「伝行山の徹念桜」に寄りました。
植樹された方の名前が付けられているそうです。
次は鬼無里(きなさ)に行きますが、途中前を通った大出公園に寄ってみました。
去年は良い写真が撮れず、心理的に避けていましたが、写真家たる者が最初から敬遠していたら何も撮れません。
寄って良かった!
枝垂れ桜が満開近しで見ごたえがありました。
次は鬼無里ですが、初めて行く場所です。
運転しながら、あちらこちらに咲いている桜や菜の花など、美しい里の風景に驚きました。
目指す「高橋の枝垂れ桜」は、民家のすぐ傍にありました。
根元には多くの石仏があり、人々の信仰の中心だった場所のようです。
この後、大望峠展望所に行きましたが、西岳の険しい山並みは見えますが、北アルプスは黄砂で霞み、ほとんど見えません。(写真は省略)
戸隠神社に参拝し、美味しい蕎麦でも、と思ったものの人気店の長蛇の列で諦め、帰路につきました。
写真は戸隠神社中社の西門から見えた西岳の稜線です。
1回目と2回目の長野県桜撮影、計4日間は天気に恵まれ、花粉症と黄砂に悩まされたものの、桜が開花しているときに訪れて撮影することができました。
神戸に住む私が長野県の桜に惹かれる理由は、やはり白く冠雪したアルプスの山々や美しい湖と桜の共演が魅せる美しさでしょう。
岡山の醍醐桜、奈良の又兵衛桜、京都のたくさんの桜の名所を知って撮影してきましたが、そこに無い魅力が長野県にはあると思います。
また、今回気づきましたが、美しい桜は人々の生活の中心や信仰の重要な場所に咲いていました。
昔から人々の生活と切っても切れない関係にある桜、それが桜の本質のようで、日本人のDNAに組み込まれているように思います。
来年も美しい桜のある風景に出合えますように!